最新号2025年9月1日号
総務省「デジタル時代の放送制度検討会」
第4次検討 議論の方向性案
民放全放送番組の同時配信へ解決策
「あまねく努力義務」補完の役割検討
プロミネンスの実現も模索
━ 今週号(9月1日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━
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TV広告最前線(4) キー局1Q決算に見る変化 ポスト広告費の時代 キー局がコンテンツ事業へ重心移動 放送外収入の多様化図るTBS 「価値の源泉はコンテンツに」
前号では今後10-20年でテレビ広告費が大きく減少する可能性を指摘した。優れた経営者はたとえ半減しても生き残る戦略を練る必要がある。そこで各局が注力し始めているのが、メディアからコンテンツ事業への重心移動だ。仮にテレビ広告費が大きく痛んでも、補って余りある新たな収入がコンテンツ起点で得られれば持続可能となる。トップランナーのTBSは「VISION2030」を4年前に定め、放送外収入の拡大にまい進中だ。他局も同様の取り組みを始めている。最終回の今回はポストテレビ広告費の時代について考える。(続きは本紙でレポート)
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アウトオブホーム ディスプレーの可能性(13) デジタルサイネージ業界の地殻変動 難しくなったハードウエアの差異化 社会インフラメディアとして定着が課題
2010年代前半まで、日本のデジタルサイネージ業界は国内大手メーカーが確固たる存在感を示していた。シャープ、パナソニック、NEC、日立、三菱電機、東芝といった映像メーカーは、大型液晶やプラズマディスプレーパネルを武器に市場をけん引し、NTT、KDDI、ソフトバンクなど通信キャリアは、回線インフラを提供。電通、博報堂といった広告会社は広告メディア化を担った。ハード・通信・広告が三位一体となる体制であり、展示会の主役も国内勢が独占していた。しかし2020年代に入ると、この図式は急速に崩れた。液晶パネル事業の収縮、海外資本への事業売却、さらに直視型LEDの普及によって、従来のエコシステムは大きく変容している。(続きは本紙でレポート)
※本紙とデジタル版は同一内容です。
2025年9月1日号 主な記事
●総務省「デジタル時代の放送制度検討会」 民放全放送番組の同時配信へ解決策
●Imagica EMSが西新宿にアニメ音響拠点を開設
●「TV広告最前線(4) キー局1Q決算に見る変化」コンテンツ事業へ重心移動
●NECが偽情報検知支援ツールを開発
●SIGGRAPH2025報告(2) NVIDIAがロボット教育への方向性を示す
●アウトオブホーム ディスプレーの可能性(13) 業界の地殻変動
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放送
● 総務省「デジタル時代の放送制度検討会」 第
4次検討 議論の方向性案 民放全放送番組の同
時配信へ解決策 -
プロダクション
● 西新宿にアニメ音響拠点を開設/Imagica EMS
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デジタル映像
● マクセル アクアパーク品川 水族館全体を紅
葉で彩る
ネイキッドが演出・制作
● SIGGRAPH2025 報告(2) NVIDIAが数多くの冠イ
ベントを開催 -
インターネット/通信
● ローカル5Gの活用推進 市内の祭りで映像伝送
実証/今治市、東大大学院 -
プロ用機器・サービス
● PIXELHUE社の4Kスイッチャーを導入/ヒビノ
● 教育機関用プログラムを開始/ブラックマジッ
クデザイン
● 多機能USB-C光ファイバー 8K長距離伝送に対
応/エーディテクノが発売
● 4Kリアルタイム3D伝送に貢献/パナソニック
「KAIROS」
● AJAの一次代理店業務開始/フォトロン -
ディスプレー/大型映像
● 大幅な高精細化実現 横浜・八景島シーパラダ
イス 大型LEDビジョンを刷新/ヒビノ
● アウトオブホーム ディスプレーの可能性(13)
デジタルサイネージ業界の地殻変動 -
映画/番組/CM
● 「御社の乱れ正します!2」/BS-TBS
● 映画 「 風のマジム」 平凡な契約社員がサト
ウキビで酒造り -
統計・調査
● DCAJが「デジタルコンテンツ白書2025」 24年
の市場規模は14兆288億円
● 「アニメ制作市場」動態調査(下) 帝国データ
バンクが実施 -
総合
● INTMAXブロックチェーン実証/INTMAX、ぷらっ
とホーム、スカパーJSAT
● NECが偽情報検知支援ツールを開発 不正確な
情報の拡散を防ぐ -
イベント一覧▷
● 長編アニメクリエイター 海外活動挑戦へ多様な支援 第2期企画・作品を募集/ユニジャパン
ユニジャパンは、文化庁から受託している文化芸術活動基盤強化基金 クリエイター等育成プログラム「Film Frontier(フィルム・フロンティア)」の長編アニメクリエイター支援において、第2期企画・作品の募集を開始した。
長編アニメクリエイター支援では、若手クリエイター(監督、プロデューサー、脚本家、アニメーター)が参加する長編アニメーションの「企画開発」あるいは「完成から発表」のいずれかの海外展開を目指す過程において、国際的な視野を獲得するためのアドバイザーによる助言や専門家によるトレーニングなどを含む多様な支援をする。
ユニジャパンでは、このプログラムを通して「海外活動にクリエイター自身が目的をもってチャレンジすることによって経験を積み、知見やネットワークを広げ、将来へ向けて成長することを目指す」としている。
◆長編アニメクリエイター支援
[対象とする企画の要件]
以下3点を全て満たす企画であること。
▽若手クリエイター(育成対象者)が参加する開発中の企画、あるいは完成後の海外展開を見越した進行中の企画
▽劇場公開あるいは配信を前提とする、海外展開を目指す60分以上の長編アニメーション企画
▽原則として、育成対象者が属する法人格を有する制作会社による応募であること
[若手クリエイター(育成対象者)の要件]
アニメーション作品の監督、プロデューサー、脚本家、アニメーターのうち、以下①~③のいずれかに該当する者で、日本国籍または日本の永住権を有しており、海外渡航に支障がないこと(育成対象者は海外派遣が必須のため)。
①国内外主要映画祭へのアニメーション作品の出品実績、②商業アニメーション作品の公開実績がある、③TVアニメーションシリーズの制作実績が1本以上ある
合計で2企画程度を選抜。応募締切日は9月12日。
【詳細】ユニジャパン(https://www.unijapan.org/)
● Too「あにつく2025」 14本のメインセッション 展示や交流会なども実施
Tooは、アニメを「作る人」と「見る人」のための総合イベント『あにつく2025』を、9月20日に東京・外神田のUDX GALLERY NEXT/UDX GALLERYで開く。
『あにつく』は、作品のメイキングや2D作画ソフトの運用、3Dアニメーション技術の解説を通して、アニメをつくる楽しさを伝えることやマーケットアピール、人材発掘、育成を目的に2015年から開催している。
11回目となる今回は、14本のメインセッションに加え、最新技術に触れられる展示コーナー、登壇者や参加者同士の交流を深めるアフターパーティーなど、充実したプログラムを用意している。
受講料無料(事前登録制/満席になり次第受付終了)。
[主なセッション内容]
▽『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』CGIアニメーションメイキングセミナー(カラー/岩里昌則氏、森本シグマ氏)
▽アニメ『俺だけレベルアップな件』キャラアニメーションにおけるmocopi活用について(A-1 Pictures/織田健吾氏、森岡俊宇氏、伊藤龍一氏)
▽『キミとアイドルプリキュア♪』プレゼンツ アニメータードラフト会議で夢をつかんだ次世代アニメーターたちが語るキラッキランランなCGアニメーション(東映アニメーション/近藤まり氏、野島淳志氏、香月誠亮氏、滝野翔氏)
▽TVアニメ『LAZARUS ラザロ』制作事例:Blenderで挑んだCGワークと画面作りの舞台裏(MAPPA/淡輪雄介氏、坂本拓馬氏、渡辺大貴氏、石田たまき氏)
▽「Blender」導入への挑戦『パチスロ東京喰種』から紐解くルック開発講座(サブリメイション/小川喬右氏、大橋めぐみ氏、土屋嘉廣氏)
▽リアルとアニメの融合-『MFゴースト』における3DCGレース表現の舞台裏(Felix Film/中智仁氏、内田博基氏、白石優也氏、林里美氏)
▽オリジナル短編アニメ『星の子どもとはじまりの樹』に込めた企画と世界観のつくり方(武右ェ門/七五三慶紀氏、垰田浩一氏)
【日時】9月20日/11時-20時30分
【会場】UDX GALLERY NEXT/UDX GALLERY(東京都千代田区外神田4-14-1)
【詳細】https://www.too.com/atsuc/y2025
● デジタルコンテンツ白書 市場規模などを解説/DCAJが発行セミナー
デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、9月4日に『デジタルコンテンツ白書2025』発刊セミナーをオンライン(Zoom使用)で開く。参加費無料。
プログラムの第1部では、前年に引き続きプラス成長を記録し、DCAJが調査を開始した2001年以降で過去最高を更新した24年のコンテンツ産業の市場規模について、DCAJ調査研究部主任研究員の福島寿恵氏が解説する(関連記事6面)。
第2部のパネルディスカッション「2025年コンテンツ業界の現在地:万博×クリエイター経済の最前線」(モデレーター:青山学院大学 総合文化政策学部教授/内山隆氏)では、大阪・関西万博の会場運営プロデューサーである石川勝氏(シンク・コミュニケーションズ代表取締役)が、万博における取り組みやその背景にある社会的変化について報告。また、PT.MU Research and Consulting Indonesiaマネージャーの新村高史氏が、急成長を遂げる「クリエイターエコノミー」の現状と今後の展望について話す。
【日時】9月4日/16時-17時30分
【申し込み】https://dcwp2025.peatix.com -
連載・寄稿
TV広告最前線(4) キー局1Q決算に見る変化 ポスト広告費の時代
お知らせ
映像新聞からのお知らせ
- 2025年6月16日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため6月は2日、9日、16日、30日が発行日となり、23日の発行はありません。次号は6月30日号になります。
- 2025年3月24日 ●お知らせ 「放送100年」特集面を公開しました
- 2025年3月24日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため、3月は3日、10日、17日、24日が発行日となり、31日の発行はありません。次号は4月7日号になります。
- 2025年3月10日 ●お詫び 映像新聞デジタル版の配信において、システム上の不具合により、デジタル版が登録者の一部で閲覧できない事態が発生しました。正午時点で復旧いたしましたので、引き続きご利用お願いいたします。
- 2024年12月23日 ◆訂正◆ 12月23日号1,3面の見出しおよび記事において「IWON」となっていますが「IOWN」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼12月23日号デジタル版を修正いたしました。
- 2024年12月23日 ●映像新聞12月発行日のご案内 映像新聞は月4回発行のため、月曜日が5回ある月については、発行のない週があります。12月は、2日、9日、16日、23日の発行日となります。30日の発行はございません。
- 2024年12月23日 ●冬季休業のお知らせ 誠に勝手ながら、映像新聞社は12月28日(土)~2025年1月5日(日)を冬季休業といたします。この間にいただいたお問い合わせ、ご注文につきましては、1月6日以降の対応となります。何卒ご了承くださいませ。
- 2024年12月1日 ●お知らせ ◆訂正◆ 11月25日号3面のTVerの記事の見出しが「累計アプリDL数4000万突破」となっていますが「累計アプリDL数8000万突破」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼11月25日号デジタル版を修正いたしました。
- 2024年11月12日 ●お知らせ・映像新聞Inter BEE特集掲載号を、11月13-15日Inter BEE 2024幕張メッセメインロビー(入場口エリア)および、ホール4 映像新聞ブース#4509で無料配布いたします。
- 2024年11月12日 ●お知らせ・Inter BEE 2024特集掲載号の無料ダウンロード版を公開しました。
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