テレビ朝日 大規模アーカイブプロジェクト
154万本の映像を変換 XDCAM・ODAに統合
高頻度の貸し出し需要に対応 都内に大型専用倉庫
 [2017年11月6日]


 テレビ朝日は、ベータカム、デジタルベータカム、ベータカムSX、HDCAM、XDCAMといった記録メディアに、番組、報道、情報、スポーツなど計154万本に及ぶ膨大なアーカイブを保存している。この本数は他のキー局に比べてもかなり多いが、これはテレビ朝日が、報道用などの素材について、2次利用のしやすさを考慮し、オリジナル素材を残しているためだ。
 テレビ朝日ではかねてから、膨大な映像アーカイブを長期保存するとともに、効率良く2次利用できるシステムを検討してきた。その結果、XDCAM業務用プロフェッショナル光ディスクを記録メディアとする「オプティカルディスク・アーカイブ(ODA)第2世代」(ソニー)を採用することを決定。
 現在アーカイブ推進室が中心となって、既存アーカイブのXDCAMフォーマットへの変換、ドラマや報道、情報系などのオンエア番組、さらにはAbemaTVにおいてテレビ朝日が担当した報道・番組素材など、XDCAMフォーマットへのアーカイブ化を推進している。
 ODAを採用したのは、テレビ朝日のアーカイブからの年間貸し出し本数が35万本にも及ぶことから、映像素材をより早く取り出せることを重視したためだ。
 テレビ朝日アーカイブ推進室の分根秀和室長は、「1日1000本近い貸し出しがある中で、メディアのローディングから検索、はき出すまでの時間をより高速化する必要があった。それにはランダムアクセス性の高い光ディスクの利点が大きいと考えた」と説明する。
 放送局の映像アーカイブではLTOの利用が定着しているが、ODAは、今後の長期にわたるアーカイブの変換作業において、システムのマイグレーション期間が長いことも利点ととらえている。
 アーカイブについては、各番組制作・報道・スポーツ部門の協力のもと、すべての素材にメタデータを付与し、現在使用しているアーカイブ検索システムに登録。2次利用がより効率良くできる態勢づくりを進めている。
 分根氏は、@メタデータを付けるA検索できる状況にするB確実に保存する--の3つのミッションを着実に実行していくと話す。
 映像アーカイブの「XDCAMフォーマット化」については、アナログ素材は、テレビ朝日本社内に設置された12式の変換システムで作業を実施中。
 デジタル素材は、若葉台メディアセンターに設置予定の変換システムで、ODAディスクへ変換をする計画だ。このシステムはニコンシステム製のデジタルチェッカーでエラーの認識もできる。
 テレビ朝日では、メタデータ検索システム「Materia(マテリア)」(三菱電機ビジネスシステム製)を導入し、社内の端末からの素材の引き出し、貸し出しを実施するシステムを構築している。

(つづき・詳細は映像新聞 2017年11月6日号1面)


VISUAL COMMUNICATION JOURNAL THE EIZO SHIMBUN ©Eizo Shimbun, Inc. 映像新聞社 映像新聞ウェブサイト Home