2021年2月22日

<総務省が空きch活用で方針策定>
V-Low帯域 FM放送周波数を拡充 防災での利用も主体に
放送需要の調査求める意見も 4月下旬には基本方針を確定

 総務省の「放送用周波数の活用方策に関する検討分科会」(以下、分科会)は15日に第13回を開き、V-Low帯域(95MHz-108MHz)の利活用方策に関する論点整理案をまとめた。第11回(2020年11月)からこれまでの議論、およびV-Lowマルチメディア放送への参入希望調査、利活用方策に関する提案募集の結果を踏まえ、FM放送用周波数の拡充と防災利用を柱とする活用案が了承された。分科会では、3月12日の第14回「V-Low帯域の利活用方策に関する基本方針案」をまとめ、意見募集をした後、4月下旬に同基本方針を確定する予定だ。〈続きは本紙で〉

2021年2月22日号 主な記事

 ●アストロデザインなどがドローン8K映像を5Gライブ配信
 ●コロナ禍における映像教育の課題限定的な動画配信の手段
 ●VIPOが全国ロケーションデータベースを刷新
 ●足立区が災害用デジタルサイネージをリニューアル

特集

● ライブ・エンターテイメントEXPO
・同時開催 イベント総合EXPO、スポーツビジネス産業展、地方創生EXPO
・コロナの影響で出展に変化 オンラインの活用に注目VR・大型映像による演出も
・eスポーツイベントの企画・制作から運営も 池袋に専用施設を開設/E5esports Works
・各社出展概要/システム計画研究所、西尾レントオール、ABCテレビ × Peach協業事業

放送

● 新4K8K衛星放送視聴可能機器 1月末累計757万台/A-PAB
● ルヴァンカップ全試合を放送/スカパー!

プロダクション

● 簡易配信スタジオを開設・貸し出し 300型LEDディスプレーを設置/西尾レントオール
● 全国ロケーションデータベース 情報充実し検索機能を向上/VIPO

デジタル映像

● eスポーツ事業へ参入 リーグ戦の運営を開始/NTTドコモ
● 幅広い分野にVRシステムを提供/フォーラムエイト 伊藤社長に聞く
● 「デジタル掛け軸」8Kでライブ配信 上野公園でイベント実施 地元商店主らが連携し企画

インターネット/通信

● コロナ禍における映像教育の課題 限定的な動画配信の手段 授業でオンラインの利用増加

プロ機器

● 「仮面ライダーセイバー」 東映テレビがUltimatte12を活用/ブラックマジックデザインが発表
● 19-45ミリの広角ズーム シネマレンズ用ラインを拡充/富士フイルム
● 12G-SDI対応の小型コネクター発売/ヒロセ電機
● 番組の制作工程を改善 モニター周辺の”密”回避/Dejeroが発表
● IP伝送製品「NEX-SMART」 長距離伝送やマルチビュー環境を構築/イメージニクスが発表

ディスプレー/大型映像

● 災害用デジタルサイネージ 9カ所設置/足立区がリニューアル
● 新会社「レッドサンズ」が発足 アカミビジュアルから独立
● LEDディスプレーなど来店客サービスに活用/老舗洋食店の黒船亭

映画/番組/CM

● 映画「夏時間」 韓国の新人女性監督による見るべき1本

統計・調査

● ビデオリサーチが動画生活者の統合調査 動画視聴の購買行動を分析

総合

● ドローン8K映像を5Gライブ配信 災害時に活用する実証実験
/三菱総研、富士通、アストロデザイン、映像配信高度化機など

イベント一覧

● IBC2021 12月開催も視野に検討

欧州最大の放送関連展示会「IBC」を主催する英IBCは、新型コロナの状況によっては、12月開催を検討していることを明らかにした。18日付の報道資料で、IBCのCEOマイケル・クリンプ氏は「今年は9月10-13日までオランダ・アムステルダムの会場とデジタルの両方での開催を予定しているが、状況に応じて12月3-6日に設定する」との2段構えの状況を示している。このシナリオは、会場および出展者など関係者間で了解を得ているという。
また、同氏は「現状では、今年のIBCは19年と同規模にはならないだろう。遠隔地からの参加が減少するとみている。一方、欧州域内からは旺盛な参加意欲を感じる」としている。IBC2021は、これまでに650ブース(3万平方メートル)の展示区画が埋まっているが、これは19年比で60%に相当する。


● 九州放送機器展2021中止に/日本ポストプロダクション協会

日本ポストプロダクション協会は、6月16、17日に福岡市博多区の福岡国際センターで開催を予定していた「九州放送機器展2021」の開催中止を発表した。
同協会は、昨年3月の九州放送機器展2020の中止から、復活を目指して準備をしてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大と国内外への影響の終息が見えない中、出展社、来場者、およびすべての関係者の健康・安全を最優先に考慮した結果、中止の決定に至ったという。
同協会では「スタッフ一同、九州で開催する意義を再確認した1年でもあり、これまで協力してくれた方々とこの気持ちを共有できるコンテンツを企画中」とのこと。決定次第ウェブサイトで告知するという。


● 東北映像フェスティバル 「映像コンテスト」作品募集 3月31日応募締切/東北映協

東北映像製作社協会(東北映協)は、東北映像フェスティバル2021「映像コンテスト」を開催するにあたり、映像作品の募集を開始した。
「映像コンテスト(一般部門)」は、地域で制作された優れた映像作品を選奨し、映像制作者のスキルと資質の向上を図るための場とすることで、地域映像産業の振興に寄与することを目的としている。
応募資格は、東北在住の制作者(個人・団体・プロ・アマ不問)。応募対象は2020年1月1日-21年3月31日の完成作品とする。
【募集分野】
[番組部門] 作品ジャンルは問わず、地上波・BS・CATV・インターネットなどで放送されたもの
[CM・PRキャンペーン部門] CMコンテンツは、15秒/30秒コマーシャル映像。PRキャンペーンコンテンツは、デジタルサイネージをはじめ、ウェブなどを含むPR・キャンペーン広告や、行政・企業・団体のPR映像コンテンツでセールスにつながっている、3分程度の映像コンテンツとする
[地域振興コンテンツ部門] 地域の経済活性化や人材育成、地域文化の継承など地域一体となって地域振興に深くかかわっていること。企業として地域に根差した企業の歴史・技術、ヒット商品開発の取り組み。また、インバウンド、アウトバウンドコンテンツ制作に地域として取り組んでいる作品
このほか、高校生、専門学校、大学、大学院の学生を対象とした「学生部門」も募集する。作品のジャンルは問わず、20年1月1日-21年3月31日の完成作品で、上映時間は15分以内を基本とする。
いずれも応募締め切りは3月31日(必着)。各賞は新型コロナウイルス感染拡大防止から、東北映協公式サイト上で6月4日に発表する予定。表彰式の会場は未定。なお、6月に開催を予定していた「東北映像フェスティバル 映像機器展」は、コロナ感染状況を踏まえて中止を決定している。
【応募方法・詳細】http://www.tohoku-eikyo.or.jp/contest_2021/#entries


● 中映協が映像コンテスト 地域の映像制作者を対象に 3月22日から応募受付開始

中部映像関連事業社協会(中映協)は、「第19回 中映協映像コンテスト」を実施するにあたり、映像作品の募集を3月22日から開始する。
「一般部門」の参加資格は、中映協エリア(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)に本社を置く(または拠点とする)映像制作事業者。2020年4月1日-21年3月31日に完成または完成予定の作品。分野は次のとおり。
[番組部門] 地上波、衛星、CATV、インターネット放送局で放送されたもの
[CM・キャンペーン部門] 地域経済促進のために制作されたCM映像やキャンペーン告知映像。デジタルサイネージ向けの作品も可
[文化・産業部門] 地域の歴史や文化を取り上げたものや教育・人材育成を目的とした作品。行政・企業・団体からの依頼で制作されたVP。地域の産業振興や発展または地域活性化への貢献を目的としたもの
また「学生部門」は、中映協エリア在住の高等学校生、専門学校生、大学生、大学院生が対象。20年4月1日-21年3月31日に完成または完成予定の作品でジャンルは問わない(30分以内)。
いずれも応募締め切りは4月9日。入賞作品の発表と表彰は、中部映像関連事業社協会定時総会(5月26日)で実施する。新型コロナウイルスの影響で定時総会が中止となった場合、表彰状および副賞は郵送し、受賞結果と受賞者コメントは中映協の公式サイトで公開する。
【応募方法・詳細】https://www.chueikyo.jp


● イメージニクス「HDMI映像信号チュートリアル セミナー」

◇イメージニクス「HDMI映像信号チュートリアル セミナー」
HDMIシステム設計・運用・保守に不可欠なEDID(Extended Display Identification Data)の通信の基礎的な解説、同社エミュレーターの特色や使い方、トラブルシューティングなどについて説明するウェブセミナー。参加無料。
【日時】2月25日/10時30分-11時30分(URLオープン10時)
【申し込み・詳細】https://www.imagenics.co.jp/info/210205-01.html


● NHK文研フォーラム2021 「コロナ時代のメディア」考察 3月3-5日にライブ配信

NHK放送文化研究所は、「NHK文研フォーラム2021『コロナ時代』のメディア ~その役割を問う~」を3月3-5日の3日間、オンラインによるライブ配信で開催する。同フォーラムは、プログラムごとの事前申し込み制(無料)。締め切りは2月24日
【プログラム】
[3日] ▽研究発表&シンポジウム「正確で信頼できる情報を分かりやすく-新型コロナ特設サイトの取り組みと利用実態」▽研究発表「『コロナ時代』の家庭学習とメディア利用」▽同「『自分快適化装置』としてのメディア-『全国メディア意識世論調査.2020』より」▽シンポジウム「メディアは『機密の壁』にどう向き合うか-『豪放送局への家宅捜索』を手がかりに」
[4日] ▽研究発表&シンポジウム「私たちは東日本大震災から何を学んだのか-震災10年・復興に関する世論調査報告」▽研究発表「市民が描いた『戦争体験画』の可能性-地域放送局が集めた5000枚の絵から考える」▽シンポジウム「メディアのダイバーシティ推進をどうする? -ジェンダーバランスの視点から」
[5日] ▽シンポジウム「新『再放送』論-コロナ禍緊急意識調査×『放送の価値』再定義」▽同「東日本大震災から10年-災害を伝えるデジタルアーカイブとメディアの公共性」▽同「いま改めて『公共』とは何かを考える」
【日時】3月3-5日/10時30分-17時30分(4日は15時45分まで)
【申し込み・詳細】https://www.nhk.or.jp/bunken/forum

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