2024年8月12日

アジア動画配信産業の振興団体「AVIA」
日本との関係強化へ 業界共通課題の解決図る
コンテンツの世界展開後押し リニアTVの将来像も

アジア太平洋地域の動画配信産業の振興を目的とする業界団体「アジアビデオ インダストリー アソシエーション(AVIA/本部シンガポール)」が日本との関係強化に取り組み始めた。AVIAは、1990年代前半に立ち上がった、ペイテレビ事業者主体の業界団体「ケーブル&サテライト ブロードキャスティング アソシエーション オブ アジア(CASBAA)」が、動画配信産業の台頭に伴い、18年に改組した。日本の動画配信に携わる企業などとの関係を強化し、各国の関連企業とともに業界共通の課題の解決を図ることで、アジア太平洋地域における動画配信、コンテンツ市場の成長を促す。AVIAでは、日本との関係強化を図るためのトリガーイベントを10月29日に都内で開く予定だ。
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(続きは本紙でレポート)


【連載】メディア150年の興亡⑨ 生成AIと法[2] 活発化する政府議論 文化庁が著作権に関する考え方 経産省は利活用ガイドブック
 IP網の進化と普及は、アナログ時代の情報インフラを次々と代替している。そしてメディアにとって生成AIは、表現活動を飛躍的に革新する可能性を秘める。ただしリスクや課題も山積するため、活用には細心の注意が必要だ。これについて直近1年、多くの議論がされてきた。今回は、昨年5月のG7広島サミットを受けた「広島AIプロセス」以降の政府の議論中のメディアに関する部分を整理する。また、各種の検討を経て今月立ち上がった「AI制度研究会」でどんな意見が出ているのか、今後はどうなっていくかを考える。(次世代メディア研究所 鈴木祐司)
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(続きは本紙でレポート)

2024年8月12日号 主な記事

 ●ファーウェイ/日本の放送業界向け事業強化
 ●SIGGRAPH2024レポート(1) 生成AIの応用が本格化
 ●世界の衛星業界に見る新潮流 各国で相次ぐ新型衛星の打ち上げ
 ●ケーブル技術ショー2024レポート/各社から最新のソリューション
 ●KDDIがGINZA456で「未来のサッカー観戦」イベント/バーチャルスタジアム構築

コンテンツビジネス

● 日本との関係強化へ/アジア動画配信産業の振興団体「AVIA」

CATV/CS

● ケーブル技術ショー レポート
・朋栄/ビデオトロン/シンクレイヤ/ミハル通信
・伊藤忠ケーブルシステム/サテライトコミュニケーションズネットワークス

プロダクション

● 「福井県×タカシマヤ 発掘 恐竜王国展」 化石発掘をバーチャルで体験
  /パナソニック映像

デジタル映像

● SIGGRAPH2024 レポート(1) 作業の効率化図る先端技術 生成AIの応用が本格化
未来のサッカー観戦を体験 バーチャルスタジアム構築/KDDIがGINZA456でイベント

インターネット/通信

● 世界の衛星業界に見る新潮流 各国で相次ぐ新型衛星の打ち上げ

プロ機器

● 法人ビジネス事業本部 メディア事業部部長 池田俊樹氏に聞く(上)
  日本の放送業界向け事業強化/ファーウェイ
● iiyamaのディスプレーを発売/マウスコンピューター
● レスターとパートナーシップ 日本での流通拡大を目指す/RIEDELが締結
● GODOXの照明製品 リフレクターを活用し多様な撮影条件に対応/KPI
● 環境配慮型化粧品を開発 従来品同等の肌なじみの良さ/NHKアート
● 低価格でローカル5G構築 運用が容易なオールインワン/ウィビコム

ディスプレー/大型映像

● 海とアートをテーマにイベント/東京都が葛西臨海公園などで開催
● 大型映像「オーロラビジョン」 国内生産を中止/三菱電機
● テレビ市場動向報告 世界的に需要低迷・低成長/オムディア

イベント一覧

● 『世界遺産』制作秘話を披露 22日にYouTubeライブ開催/キヤノンMJ

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、キヤノンとキヤノンMJで単独提供するTBS系列で放送中の『世界遺産』(毎週日曜日午後6時放送)の番組制作の裏側を語るオンラインイベントを、22日にYouTubeライブ配信で開催する。
TBSテレビプロデューサーの堤慶太氏とTBSスパークルディレクターの田口亮氏、同ディレクターの江夏治樹氏が登壇し、「世界遺産はどのように選ばれる?2024年世界遺産委員会の裏側」や、「最先端技術で撮る美麗な映像!8K撮影の裏側」「北米の氷河地帯 へき地ロケの裏側」などをテーマに制作秘話を披露する。
なお8月18日まで、世界遺産制作スタッフへの質問を、所定のフォーム(https://entry1.canon.jp/form274/21003/)から募集している。
◆イベント概要
開催日時=8月22日20時-21時30分▽開催方法=YouTubeライブ配信(https://www.youtube.com/live/0Lsa0zRHgX4?si=zmj1cJWhjJ16R0TV


● ケーブルカメラシステム 東宝スタジオで実演会/ヌーベルバーグ、東和航空輸送

ヌーベルバーグは、東和航空輸送の協力により「ケーブルカメラシステム EagleEye」の実演会を8月19日に東京都世田谷区の東宝スタジオで開く。機材のデモンストレーションのほか、技術スタッフとの質疑応答などを予定している。
この実演会は、映像コンテンツ制作やイベント運営に携わる人を対象とし、「EagleEye」をより身近に、新しい映像演出の可能性を提案することを目的として企画したという。
EagleEyeはサスペンデッド4点ケーブルを採用し、360度全ての方向への可動を実現。これ1台でクレーン2台分の働きができるだけでなく、これまでの機材では実現できなかった画角での撮影も可能になっている。
また「BrainStorm」「vizrt」などのバーチャルシステムに対し、精密なカメラトラッキングデータを提供することで、よりダイナミックなバーチャル演出ができる。
【日時】8月19日/タイムスケジュール= [第1枠] 14-15時、[第2枠] 15時15分-16時15分、[第3枠] 16時30分-17時30分(当日13時30分から受付開始。その後は常時受け付けているため、第2枠以降に参加する場合は、いつでも来場可。ただし、希望した時間のイベントまで待つ形になる)
【会場】東宝スタジオ 5st(東京都世田谷区成城1-4-1)
【予約申し込み】https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeOjC3SVe_wLmP_iKzvTUvrlPEADC9POveerhtn3n65FgkBTw/viewform


● MPTE AWARDS 技術開発賞/映像技術賞を決定 表彰式は11月1日に開催

日本映画テレビ技術協会(MPTE)は、「MPTE AWARDS 2024」第77回技術開発賞および第77回映像技術賞を決定した。
「MPTE AWARDS」は、映像制作技術の進化と制作意欲の向上を目的に、制作現場で技術に携わっている人たちを表彰しており、今年77回目を迎えた。表彰式は11月1日に東京・銀座の時事通信ホール開く。
各賞は以下のとおり(敬称略)。
【技術開発賞】
「新しいビデオペンの開発と多機能化」ビデオペン開発チーム(日本テレビ放送網)
【技術開発奨励賞】
「照明業務支援システムの開発」照明業務支援システム開発チーム/代表:瀧本貴士(朝日放送テレビ)
【映像技術賞】
★撮影・照明
〈劇場公開〉「おまえの罪を自白しろ」撮影:中山光一、照明:藤井勇映像(技術賞 審査員賞 受賞)
〈TVドラマ〉創作ドラマ大賞「ケの日のケケケ」撮影:岡野崇(NHKテクノロジーズ)、照明:鈴木岳(同)
〈ドキュメンタリー〉「ゴッドハンド 流転の秘宝を復元せよ」岡野崇(NHKテクノロジーズ)
〈ニュース〉FNN Live News イット!「岸田首相襲撃・爆発の現場」井口桂吾(関西テレビ放送)
★録音
〈劇場公開〉「ゴジラ」録音:竹内久史、音響効果:井上奈津子
★美術
〈劇場公開〉「BAD LANDS バッド・ランズ」金勝浩一
〈放送〉大河ドラマ「どうする家康」「どうする家康」デザインチーム(NHK)
★編集
〈劇場公開〉「愛にイナズマ」早野亮
〈放送〉NHKドキュメンタリー「鷹を継ぐもの」高倉天地(テムジン)
★VFX=「ゴジラ」白組「ゴジラ」VFXチーム
★OAG(オンエアグラフィックス)=「CDTVライブ!ライブ!」TBSテレビ&TBSアクト CDTVライブ!ライブ! 技術演出検討チーム


● 第20回 大阪アジアン映画祭関連企画「OSAKAシネマスケープ2024」

多様な社会課題や人間模様をテーマにしたアジア(日本を含む)映画を9月から2025年2月まで全6回の連続上映企画として開催する。
会場は、大阪市北区の大阪中之島美術館およびテアトル梅田(11月プログラムのみ)
【詳細】https://oaff.jp/projects/osaka-cinemascape2024/


● ルミエール・ジャパン・アワード 先進映像コンテンツ募集 3D・4K・8K・VRの4部門

先進映像協会 日本部会(AIS-J)は、国内で制作・公開された優れた先進映像コンテンツを表彰する「ルミエール・ジャパン・アワード2024」の作品を募集している。
ルミエール・ジャパン・アワードは、良質なコンテンツの拡大と品質向上を目的として、AIS-Jが2011年から実施している表彰活動で、募集するのは「3D」「4K」「8K」「VR」の4部門。
映像作品は、2023年9月1日から24年8月31日の期間に、有償・無償を問わず国内で上映、放送、配信、発売、発表などの手段を通して社会的に利活用された作品か、今後の利活用が決定している作品が対象となる。いずれも静止画と成人向け作品を除く。
応募資格は、作品の著作権者である企業・団体、もしくは作品にかかわりのある企業・団体が著作権者に了解を得た人。
募集(エントリー)期間は8月31日まで(出品料あり)。
受賞作品には、AIS米国本部主催「AIS Creative Arts International Awards」へのエントリー権が与えられる(エントリーは任意)。
評価(審査)結果内示は、10月下旬の予定。受賞作品は11月13日に「Inter BEE 2024」(幕張メッセ)の会場で発表予定。
各部門の条件は次のとおり。
[3D部門] 3D(立体)映像作品。2Dと3Dが混在する作品の場合は、作品全尺の50%以上が3D映像であること。作品の長さは問わない
[4K部門] 4Kの2D映像作品
[8K部門] 8Kの2D映像作品
[VR部門] 一般に、360度映像あるいはノンゲーム系VRに分類される作品
【詳細】https://advancedimagingsociety.jp/award/index.html

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