2024年11月11日

オールIP放送局に現実感
サブから回線、マスターまで ハードの更新負担が軽減
ローカル局向けモデルも MoIPソリューションが鍵に

━ 今週号(11月11日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━━━

Inter BEE 2024 特集 クリエイションを刺激する場に 魅力的な機器の登場に期待
 制作現場の支援も重要に AI、クラウドの活用に注目
 音と映像と通信のプロフェッショナル展である「Inter BEE 2024」(主催=電子情
報技術産業協会)は、11月13-15日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される。60
年目を迎える今年は、昨年の6ホール構成に対して、7ホール(ホール2からホール8)
を使用し、展示フロアが大幅に拡大されている。内外各社からは、新たな形のコンテ
ンツ制作を刺激する魅力的な機器と共に、現場の活動を支援する装置やサービスも出
展される。幅広い技術が集まるInter BEEは、コンテンツ制作者にとって刺激を受け
る魅力的な場であり続けている。みどころをまとめた。(続きは本紙のレポートで)

Inter BEE 60年 1965-2011年 VTRで飛躍した映像産業 関心を呼んだフォーマッ
ト争い デジタル放送、HDの時代へ テープレス、ファイルベース加速
 Inter BEEが今回、60年を迎える。同展示会は1965年(昭和40年)に第1回が開か
れ、放送・映像プロダクション業界の発展に貢献してきた。60年代はまだフィルムが
使われており、VTRが普及し始めるのは70年代半ばからだ。その後、カメラのポータ
ブル化、カメラとVTRの一体型システムの登場でENGという画期的な制作技法が確立。
放送・映像プロダクションは飛躍を遂げた。80年代半ばからはデジタル化が加速。ノ
ンリニア化、ファイルベース化も進み、映像制作環境は一気に進化していった。(続
きは本紙のレポートで)

Inter BEE 60年 2011-23年 4KからIP、クラウド化 SDIとのハイブリッド登場 時
代のニーズ 的確に反映
 Inter BEEの2010年代はまず4K制作機器が主役となり、一連のワークフローを支え
る機材が急速に拡充した。15年はソニーがSDIに替わるインタフェースとしてVoIP
(Video Over IP)技術の「ネットワーク・メディア・インタフェース(NMI)」を発
表。スタジオサブのIP化が現実となった。その後はIP化が着々と進展。その波は放送
局の基幹システムにも及んでいる。(続きは本紙のレポートで)

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/SAMSUNG/ 関テレでBMD製品の現場活用を報告 NASとクラウド利用の新システム
 リプレイシステムに新たな選択肢 安価で機動性のある仕組みを構築 Inter BEE
で実演
 ブラックマジックデザイン(BMD)製品の最新現場活用事例を紹介するセミナー
「ブロードキャスト・制作現場の最前線」が10月24日、大阪市北区の関西テレビ放送
本社屋内で開催された(BMD、ジャパンブロードキャストソリューションズ共催)。
ここでは放送局関係者の注目度が高かったBMDの「DaVinci Resolve Replay(以下、
BMD Replay)」とその裏側で活躍するSamsung SSDを報告する。
 ▼続きはコチラ
http://bit.ly/4fHRQqf

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/日本シーゲイト/ Inter BEE 2024に出展 アーカイブソリューション「Exos
CORVAULT」 大規模HDDストレージで構成 4Uサイズで2PBを記録 業界注目の新技術
「Mozaic 3+」 さらなる大容量化も可能に 自己修復機能で高い堅牢性 アクティブ
アーカイブに最適
 日本シーゲイトは、映像データのアーカイブソリューションとして「Exos
CORVAULT(エクソス コアボルト)」を提案している。同製品は4U/5Uサイズの筐体
にペタバイトクラスのデータを記録できる高性能ブロックストレージシステム。HDD
で構成されるためデータを扱いやすく、同容量の磁気テープと比べ性能単価と容量単
価の面で価格競争力もある。増え続けるデータを省スペースに格納すると同時に、
「アクティブアーカイブ」として放送・制作現場で利用できる。
 ▼続きはコチラ
https://bit.ly/3Cp7Zm8

2024年11月11日号 主な記事

 ●特集Inter BEE 2024
 ●特集Inter BEE 60年
 ●Imagica EMSがカールツァイス、JSCと共催イベント
  /HBO制作のカメラ検証映像を国内初上映
 ●シリコンコアがモバイル・オールインワンLEDの販売を開始

特集

● 特集 Inter BEE 60年
 ・1965-2011年 VTRで飛躍した映像産業
 ・2011-23年 4KからIP、クラウド化
● Inter BEE 2024 特集
 ・クリエイションを刺激する場に AI、クラウドの活用に注目
 ・Inter BEE 2024 特集 各社出展概要

放送

● オールIP放送局に現実感 サブから回線、マスターまで

CATV/CS

● 地域新電力サービスを提供 ホームタウンエナジーと契約/本庄ケーブルテレビ
● チャリティーイベント サンタウォークを開催/J:COM足立
● 吉本芸人が出演 防災知識を学ぶ映像 若者向けに配信開始/JCOM
● 泉佐野市の「カレーサミット」 地域活性化を図る/J:COMりんくうが運営

プロダクション

● イベント「Color by IMAGICA」 Imagica EMSがカールツァイス、JSCと共催
 ・スキントーンなど6要素を検証/ベーハー氏が語る「CAS」

デジタル映像

● NHKの8K文化財使った遠隔共同授業/日米6大学が実施
● ウェブARでスタンプラリー アプリ不要 コストを低減/シンクレイヤが開発

プロ機器

● 17K65ミリセンサーカメラを初出展
  /ブラックマジックデザイン Inter BEE出展説明会
● より自然な構図で自動撮影 リモカメ用アプリを開発
  /パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション
● 自動車のデザインプロセス変革支援/デジタルデザインスタジオ

ディスプレー/大型映像

● モバイル・オールインワンLEDディスプレー
  /シリコンコア・テクノロジーが販売開始
● 東京国際映画祭で野外上映 レイヤードの大型LED使用
  /西尾レントオールが設置・運営

家電/民生機器

● 「オフィス」駆動性能が向上 一般向け14型ノート/マウスコンピューター

統計・調査

● ライブ・エンタメ市場の動向 24年上半期 市場規模は拡大

総合

● クリエーティブXが1月にキューブと合併/電通クリエイティブピクチャーズ

イベント一覧

● Inter BEEでセッション 海外メーカーの大型LED 技術と応用例について討論

「Inter BEE2024」(幕張メッセ)において、13日の午前10時30分-11時30分に展示ホール8の特別企画オープンステージで「海外メーカー大型LEDの技術と応用例」と題したセッションが開かれる。
モデレーターは、フリージャーナリストで映像新聞記者の川田宏之と近畿エデュケーションセンター事業推進室 技術顧問の大久保洋氏が務める。川田は「このセッションは昨年に続いて2回目。大手海外LEDメーカーの代表者が一堂に会して討議する貴重な機会になる」と話す。
パネリストは、単振鵬氏(AOTO社長)、三浦衛氏(レイヤードジャパン社長)、伊藤正義氏(レッドマン日本事務所営業マネージャー)、梅村誠氏(シリコンコア・テクノロジー代表)。セッションへの聴講は無料だが、主催者サイトからの事前登録が必要。
AOTOとレイヤードジャパンは、会場内に自社ブースを設け大型LEDディスプレーなどを出展する。レッドマンはKIC、メディアプラスなどのブースで自社製品を展示。シリコンコアはアストロデザインのブースでLED製品を披露する予定。これ以外でも多くのブースで大型LEDディスプレーが展示される。


● 原作やリメイクIPを映像化 韓国制作会社とのビジネスマッチング参加企業を募集/VIPO

映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省令和5年度「コンテンツ産業の海外展開等支援(JLOX+)」の一環として、韓国での映像化を希望する原作やリメイクIP(知的財産権)を持つ日本企業と、日本のIPを映像化した実績を持つ韓国の映像制作会社との、オンラインによるビジネスマッチングを2025年2月中旬(予定)に開く。参加無料。
過去3年連続で実施している同ビジネスマッチングの成果として、『月刊ヒーローズ』連載のSFアクションコミック『ソウルリヴァイヴァー』(原作・構成・キャラクターデザイン:藤沢とおる氏、作画:秋重学氏)が韓国で、グローバルOTT実写映像化の企画開発などが進んでいる。
今年度は制作会社のロボット協力で実施する。応募締切日は11月29日。
同事業では、自社の小説・コミック・ライトノベルなど映像化の原作または映画やドラマのリメイク権などを、韓国にライセンスアウトすることに興味を持つ日本企業を募集。韓国からは日本のIPの映像化実績がある4社が参加する。ビジネスマッチングの時間は1時間を予定。韓国語の通訳が必要な場合、VIPOが通訳を手配する。
【対象となるIP】▽韓国での映像化を希望する小説、コミック、ライトノベルなどの書籍▽韓国でのリメイクを希望する映画、ドラマなどの映像作品
[条件] ▽既に韓国語版がリリースされていること▽今後1年以内に韓国語版がリリースされる予定があること▽韓国語版がリリースされていない場合、選考通過後、結末までを含むプロット(あらすじ)を韓国語で用意できること
[注意点] ▽ストーリーが完結していない作品やコンセプト、アイデアの段階の作品は応募できない
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/42773/


● 秋葉原UDXで「ふるさと映画祭」 地方創生テーマに開催 日本各地が舞台の作品

地方創生をテーマにした作品を上映するイベント「ふるさと映画祭」(主催:ふるさと映画祭実行委員会)が、12月27-29日に東京・秋葉原UDXで開催される。
同映画祭では、日本各地を舞台とした「ふるさと映画」や特別長編作品など、全て舞台あいさつ付きで上映。また、物産展やトークイベントを展開する「ふるさと市場」も実施する。
ふるさと映画は、北海道から沖縄まで各地域の魅力が詰まった作品を上映。第1弾として、『オホーツク流氷物語第二章』(北海道浜頓別町・紋別市)、『あんやと石川』(石川県金沢市・白山市)、『けっこい盆栽』(香川県高松市)、『火の国物語』(熊本県益城町・熊本市)、『こざんちゅ』(沖縄県沖縄市)の予告動画を公式ウェブサイトで公開している。
【日程】12月27-29日
【会場】ふるさと映画祭=秋葉原UDXシアター(東京都千代田区外神田4-14-1 4階)、ふるさと市場=秋葉原UDXギャラリー(同)
【詳細】https://www.xn--48jvbwbxf.com/

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