2025年1月6日
新年号特集 展望2025
放送事業者 新ビジネス創出の時代へ
鍵は生成AI 多様なツール 使い倒して最適解
ローカル局で最大の効力 アニメへの挑戦が可能に
視聴率が徐々に低下する中、放送局には、リアルタイム視聴を前提としたビジネスに加わる、新たな収益モデルを創出する時代が訪れている。鍵となるのは生成AI。既に放送局では、ニュースを読み上げるAIアナウンスは珍しくなくなり、番組制作のサポート、業務改善でもAIの活用が進んでいる。しかし、これからの焦点は、生成AIを番組制作、コンテンツ制作という放送ビジネスの根幹に活用していく展開だ。その効力が最も期待できるのがローカル局。番組制作で生成AIを徹底的に使い込み、地域コンテンツを創出していけば、ビジネスを世界に広げることも夢ではない。2025年は放送業界が生成AIと本格的に向き合う年になる。(続きは本紙のレポートで)
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新年号特集 展望2025 「放送の定義見直し」の行方 伝送路中立化し「社会的な役割」に 焦点は将来のコスト効率 視聴者の期待に応える将来像を
昨年12月、総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」(放制検)第3次取りまとめが公表された。その最重要項目が「放送の将来像」である。放送から「技術的特性」を切り離し、社会的役割・機能から定義することで、放送を伝送路によらないものに制度変更できるのかを検討するものだ。自民党の情報通信戦略調査会が昨年8月にまとめた提言案にも同内容が盛り込まれ、この「放送の定義見直し」議論は今年、本格化することになる。ハード・ソフト分離の制度につながる同検討の行方を考えてみる。(続きは本紙のレポートで)
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新年号特集 展望2025 映像制作業界における2025年:「選択」の時代へ クラウド活用で変わるポストプロダクション 協業や強みを生かして競争力を向上 求められる世界基準のコンテンツ制作
国内の広告市場が成長を続ける一方、地上波テレビ広告の低迷が映像制作業界に変化をもたらしている。制作費削減や業界構造の変化が企業に影響を与える中、競争力強化のための新たな「選択」とビジネスモデルが必要だ。生成AIやバーチャルプロダクションなどの技術革新が進む一方で、国際競争力を高める取り組みも急務となっている。映像制作業界の2025年を展望する。(続きは本紙のレポートで)
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新春本紙記者座談会 地上波テレビ 24-25年の課題 接触総量 ネットがTV超え チューナーレス1割に 受像機の中でも変化が加速 ローカル局の強力な武器に 生成AIでコンテンツ制作 先頭に立って情報発信役を
テレビ放送の枠組みが揺らいでいる。特に2024年は一線を越えてしまったような変化が顕在化した。テレビ広告費は既にインターネットに抜かれていたが、メディア接触の量でも逆転を許した。また選挙報道が象徴的だったように、社会への影響力でも一線を越えた局面が見られた。民放キー局は既に対応を加速させているが、ローカル局は立ち遅れている。もっともローカルが大変なのはテレビ界に限ったことではない。社会や経済全体が同じ状況と言える。この状況を正しく認識し、情報発信を担う地方局が何をどうすべきかを冷静に考えると、できることはまだ多く残っている。過去1年を振り返り、新年を展望する恒例の当欄担当記者座談会では、放送担当A、メーカー担当B、通信担当Cの3人で、状況の確認と状況打破の方法について議論する。(続きは本紙のレポートで)
2025年1月6日号 主な記事
●2025年業界展望
●新春本紙記者座談会/地上波
●テレビ24-25年の課題
●クレッセントが大型統合スタジオ開設へ
●シンユニティグループが大阪市中央公会堂壁面にプロジェクションマッピング
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