2019年7月29日

TOKAIケーブル
CS番組の受送信IP化 グループ4局にも直接配信
自社10G光回線で高い冗長性 コスト、柔軟性、安全面で利点

 静岡県東部・中部地域をサービスエリアとするCATV事業者のTOKAIケーブルネットワーク(本社=静岡県沼津市/以下、TOKAIケーブル)は、プラットフォームである日本デジタル配信(JDS)からのCSデジタル放送の受信、および自社局、子会社のグループCATV局への送信をIP化し、5月から全面的な運用を開始している。CSデジタル設備が更新期を迎えていたことから設備を検討。JDSがIP送信を実施していることやメーカーの対応も進んでいることから、IP化することにした。〈続きは本紙で〉

2019年7月29日号 主な記事

 ●SKIPシティDシネマ国際映画祭 長編アニメ作品が最優秀賞
 ●CATV事業者に有利なローカル5G/通信業界は放送波視野に
 ●関西放送機器展レポート
 ●4K・8K映像技術展レポート
 ●クレーンゲーム事業の東洋/埼玉の新店舗で大型映像導入

特集

九州放送機器展 特集
● 「九州放送機器展2019」が開催 最新機材・技術が一堂に
● 各社出展概要

放送

● 急変ドラマ戦線(下) 見逃しやSVODで新たな収入 膨らみ始めたビジネスの可能性
● 災害時におけるテレビ局の対応を考察 広島ホームテレビ技術局長が講演
● コネクテックアジア2019報告(2) CA2019衛星通信・衛星放送事業者が集結

CATV/CS

● CS番組の受送信IP化 グループ4局にも直接配信/TOKAIケーブル

プロダクション

● トレーラー中継車をフル4K化 スイッチャーなどを集中制御/テレテック

デジタル映像

● デジタルアートの可能性追求 東京都美術館で作品を展示/文教大学・高田哲雄教授

プロ機器

● 2館目のドルビーシネマ 10月に丸の内ピカデリーに開設/松竹マルチプレックスシアターズ
● 「スマテレ」クラウド版を発売 災害などの現場把握に/ソリトンシステムズ
● マツダ スタジアムの映像送出装置/ソニービジネスソリューションが納入
● プロモニター向けバイアスライト コントラストや色の見え方を改善/エディピットが発売
● 田井えみ氏の8K映像に協力 内覧会で岩井俊二氏が解説/アストロデザイン
● 医療用8Kカメラを技術展示 正方形のセンサーで小型化を実現/池上通信機
● 「第4回関西放送機器展」開催 4K/IP対応製品が競演 最新の撮影機材を一堂に
● 4K・8K映像技術展/映像伝送EXPOが開催 注目を浴びた4K制作のフロー

ディスプレー/大型映像

● クレーンゲーム事業展開する東洋 埼玉の新店舗で大型映像導入
● 赤見電機の破綻 中国製品扱いに出遅れ 旧社員が新会社を設立

映画/番組/CM

● Dシネマ映画祭 国際コンペティション 長編アニメ作品が最優秀賞 難民家族描いた「ザ・タワー」
● 映画「あなたの名前が呼べたら」 インドの身分制度による越えられぬ壁

総合

● 米アカデミー会員にアニメ編集者の西山茂氏が選出/メモリーテックHD
● ローカル5GはCATV事業者有利か エリクソン日本法人が説明会開く

イベント一覧

●VR/ARでコラボ環境構築 関連製品の体験セミナー/アスク

アスクは、VR/AR技術を用いたコラボレーション環境構築を検討している法人向け「Tsunami XR社製VR/ARコラボレーションツール、TSUNAMI XR WORKSPACESソリューションセミナー」を7月30日に開く。参加無料。
このセミナーでは、複数人でVR/AR空間共有ができる「TSUNAMI XR WORKSPACES」製品の解説および体験スペースを用意している。AR機能ではタブレット端末を使用して、より手軽な製品情報共有や製造現場での活用も可能にする。
TSUNAMI XRStudioを使用した対話コンテンツ開発ツールとコンテンツ体験も実施。さらに新たにリリースされたV5.3の最新機能を含む最近の機能拡張(操作体験、タブレットモード、ARモードなど)についても説明する。また、モバイルVRを実現するスタンドアロンタイプのHMD(ヘッドマウントディスプレー)での利用も提案する予定。
【日時】7月30日/15-17時
【会場】アスク(東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル7階)
【定員】10人(1社2人まで/定員になり次第締め切る)申し込み締め切り=7月29日17時
【申し込み】www.ask-corp.jp/inquiry/tsunami-xr-seminar.html


●IPライブシステム 各社製品と組み合わせ/グラスバレーが展示会

グラスバレーは、8月1、2日の両日、「IPライブ ソリューション展」を同社・日本橋オフィスで開く。システムカメラ、リプレイシステム、プロダクションスイッチャーをはじめとしたライブ制作機器を、Video over IP SMPTE ST2110で接続、協賛各社のIP対応機器と組み合わせて提案する。
協力会社は、アリスタネットワークスジャパン、スチューダー・ジャパン-ブロードキャスト、トモカ電気、ベルボン、武蔵オプティカルシステム、リーダー電子。
主な展示製品は、ネイティブUHDセンサー搭載システムカメラ「LDX 86N」、HD/UHD対応スポーツリプレイ・ハイライト制作システム「LiveTouch」、プロダクションスイッチャー「Kula IP」、IPゲートウェイ「IQUCP25」、マルチビューワー「MV-821-IP」、IP対応ルーターコントローラー「GV Convergent」、IP対応波形モニター「Leader LV5600」など。
事前予約は不要。
【日時】8月1、2日/10-17時
【会場】グラスバレー 日本橋オフィス(東京都中央区日本橋1-12-8 第二柳屋ビル3階)
【詳細】www.grassvalley.jp/ip-livesolution


●第175回CRIフォーラム 「ハイコネ」活用事例報告 新サービスの可能性を探る

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、8月8日に第174回CRIフォーラムを「スマホとつなげばテレビが変わる!!~NHK+民放局が考える『ハイコネ』による新たなテレビサービスとは?~」と題して、次の3つのテーマで開催する。
[パート①] ▽NHKが考える「ハイコネ」を使った次世代放送サービス(講師=NHK放送技術研究所ネットサービス基盤研究部/藤井亜里沙氏)
昨年の「技研公開」以降、NHKではハイコネ(ハイブリッドキャスト・コネクト)を使った新たな放送サービス実証実験に取り組んでいる。そこで、①データ放送からハイブリッドキャスト(HC)、ハイコネまでの開発経緯や運用仕様、②ハイコネによる「放送通信連携サービス」(技研公開の注目サービス)、③視聴データや地図情報を生かした視聴・行動連携サービス–などについて説明する。
[パート②]▽民放(ローカル局)における「ハイコネ」による新サービス(4K動画視聴等)について(TBSテレビ メディア企画室担当局次長/高林徹氏)
データ放送やHC設備がないローカル局でも、スマートフォン(スマホ)やタブレットに搭載されたハイコネアプリを使うことでテレビ(HC/ハイコネ対応)の起動が可能になる。パート②では、「ローカル局(民放)におけるスマホ+ハイコネ活用(4K動画視聴)」について報告する。ハイコネ搭載STBを使えば、CATV局でも「4Kサービス」が可能となるだけに「ローカル民放」の動きは注目される。
[パート③]▽ケーブルテレビ網を活用した「コミチャン4K」×「ハイコネ」による4K同時配信について(ギズモインターナショナル取締役/滝藤洋佑氏)
秋田ケーブルテレビと日本デジタル配信(JDS)およびジャパンケーブルキャスト(JCC)では、ギズモインターナショナルが開発した「SPIDER」と「HC/ハイコネ」を用いた「一般的な家庭用回線でも高品質(4K60p)な映像が低遅延で安定して視聴できるかの検証」を実施した。その結果を報告し、今後の可能性について考察する。
【日時】8月8日/14時30分-17時
【会場】日本プレスセンタービル10階(日本記者クラブ)ホール(東京都千代田区内幸町2-2-1)
【会費】CRI会員5000円、非会員1万5000円
【申し込み・詳細】www.cri-info.jp/20190712_5687.html

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