● DCAJが「デジタルコンテンツ白書2019」発刊 18年市場規模、前年比101.3%の12兆6590億円
2019年9月9日
在京民放5局
夕方の報道番組 一斉同時配信
「Tver」活用し来年1月
総務省の実証事業で実施 同時配信の環境整備加速
日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンの在京民放5局は、夕方帯のニュース番組を、インターネットで地上波と同時に配信する実験を、来年1月にも実施する。民放5局は、総務省からの一次請負事業者である野村総合研究所が、近く公募を開始する「在京民放5社による放送同時配信サービスに関する技術実証事業企画」に申請する。同時配信の取り組みとしては、最も大掛かりなものになる。民放の同時配信の環境整備が一気に進む可能性がある。<詳しくは本紙をご覧ください>
2019年9月9日号 主な記事
●パナソニック映像/「共創」テーマの内覧会開催
●秋編成 各局の戦略(上)/方針転換した日テレ
●CATVの現状/3055万世帯加入で普及率は52.2%
●DCAJが「デジタルコンテンツ白書2019」を発刊
●小田原城でプロジェクションマッピング国際大会
コンテンツビジネス
放送
● TVer経由で番組配信 自局サイトでも同一番組/NHK
● 秋編成 各局の戦略(上) 方針転換した日テレ 社内指標「世帯」から「個人」へ
CATV/CS
● 今冬に第3世代STB AndoroidTV搭載 OTTサービスをシームレスに/J:COM
● 浦安市と災害発生時地域支援で協定結ぶ/J:COM市川・浦安
● 中海テレビが開局30周年記念 「チームラボ」イベント開催
プロダクション
● 「共創」テーマの内覧会を開催/パナソニック映像
デジタル映像
● SIGGRAPH2019報告(4) チャンスを狙うスタートアップが集結
インターネット/通信
● 「スマートスタジアム」構築/KDDI、横浜DeNAベイスターズ
● ドローンプラットフォーム 多拠点へ同時生中継 災害時などで活用/ドコモ
プロ機器
● 5.9KフルサイズのCINEMA EOS 優れた拡張性で映画から報道まで/キヤノン
● インタラクティブ事業のLivePark ライムライト社の製品で低遅延ライブ配信を実現
ディスプレー/大型映像
● 国内最大級の54面有機ELマルチ/エディオンなんば本店
● 最新型サイネージシステム導入/複合型大型商業施設「川崎ルフロン」
映画/番組/CM
● 「冤罪」テーマに映画制作 全国で上映活動を展開 金聖雄監督
● 映画「レディ・マエストロ」 女性初となるオーケストラ指揮者の半生
統計・調査
● CATVの現況 19年3月末時点/総務省まとめ 3055万世帯加入で普及率52.2%
● 19年7月 4K対応テレビ出荷台数 累計700万台を突破/JEITA
総合
● 夕方の報道番組 一斉同時配信 「Tver」活用し来年1月 総務省の実証事業で実施/在京民放5局
● ローカルコンテンツ配信実証事業 地方局中心に7社採択
● プラットイーズの徳島支社 「えんがわオフィス」を消費者庁 宮腰大臣が視察
イベント一覧
●プロジェクションマッピング国際大会 小田原城の城壁使い上映 9月20-23日に実施/PMAJが協力
神奈川県小田原市の北条早雲公顕彰五百年事業実行委員会は、2年間にわたる活動の集大成として、9月20-23日にプロジェクションマッピング(マッピング)世界大会「第8回プロジェクションマッピング国際大会~1minute Projection Mapping in 小田原城~」を、小田原城址公園内の小田原城の天守閣城壁を使って実施する。城壁をキャンバスにしたマッピング世界大会は初めてという。企画協力は、プロジェクションマッピング協会(PMAJ)。
プロジェクションマッピング国際大会では、世界中から集まった作品を厳正に審査し、一次審査を通過した20作品を上映する。その中から9月22日の公開審査を経て世界一が決定する。また招待作家のスペシャル作品上映や、中村獅童による歌舞伎とマッピングのコラボ作品の上映(20日のみ)なども実施する予定だ。
PMAJ代表理事の石多未知行氏は「この大会は、上映時間が1分台という短いマッピング作品を世界中から募集し日本で大会を開催している。これまで逗子(神奈川県)、新潟、佐世保(長崎県)、宮崎などで開催し、地域の活性化にも一役買っている」と話す。
世界から数多くのマッピング作品が集まるイベントは、国内ではこの大会が唯一となる。
今回、審査員としてタケナカ専務でシムディレクト社長の長崎英樹氏が初参加する。長崎氏は「日本のマッピンッグ業界が活性化することであれば、積極的に協力していきたい」と述べている。
●アジアフォーカス・福岡国際映画祭 多様なアジア映画を上映 特集・特別企画も 13-19日開催
「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2019(第29回)」(主催=アジアフォーカス・福岡国際映画祭実行委員会、福岡市)が、9月13-19日に開催される。
同映画祭は、アジアを中心としたさまざまな国・地域の新作および日本未公開作品を、日本語と英語の字幕を付けて上映。映画を通して、アジアに対する理解と文化交流を促進する。福岡から優れたアジア映画を世界に発信し、新しい才能を発見、育成することを目的としている。
公式招待作品は12作品を上映。そのほか、独自の文化圏で生まれた東南アジアの作品を集めた「東南アジア・リージョナル」特集や、「チャン・リュル監督」特集、日本映画特集「モダニズムヘの愛と憎しみと 監督・藏原 惟繕」、特別上映「2019年日・イラン 外交関係樹立90周年記念上映」「福岡・イポー姉妹都市締結30周年 ヤスミン監督没後10年記念上映」などを実施する。
また、特別企画として、フィリピン映画界の巨匠ブリランテ・メンドーサ監督による「マスタークラス」を開く。手持ちカメラによる臨場感ある映像、ノイズも含めた生々しく湧き上がる音、脚本によらないセリフや演技を引き出す演出など、確立した独自の映画制作の技法や映画に対する同監督の思いを聞き、直接質問もできる。そのほか、映画祭ゲストによるシンポジウムも企画している。
【日程】9月13日(オープニング・セレモニー、オープニング上映のみ)、14-19日(一般上映)
【料金】1作品券(前売1100円/当日1300円)、5作品券(同4400円/同5500円)、フリーパス(1万1000円/1万3000円)など
【主要会場】キャナルシティ博多内 ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13(福岡市博多区住吉1-2)
【詳細】www.focus-on-asia.com
●子供向け娯楽産業見本市 来年2月に米国で開催 日本ブース参加企業募集/VIPO
映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省「コンテンツ関連ビジネスマッチング事業」の一環として、2020年2月10-13日の日程で、北米最大のキッズエンターテインメント産業見本市「キッズスクリーンサミット(Kidscreen Summit)」フロリダ州マイアミにおいて、「ジャパンブース」を昨年より規模を広げ出展するにあたり、参加企業を募集している。
今年2月のキッズスクリーンサミットでは6社の日本企業がジャパンブースに参加し、海外マーケットへ自社コンテンツを展開するため、4日間の会期で合計115件の商談を実施したという。
キッズスクリーンサミットでは、商談のほか、大手バイヤーが求める作品やビジョンについて聞けるセッションや、1対1でピッチングができるセッションを通して、通常ではアポが取りにくいテレビ局や配信プラットフォームとコンタクトを取ることが可能。また、各種ネットワーキングイベントにおいては、北米をはじめとした他国のマーケット情報を多く吸収できる。
北米市場からグローバルな展開を考えているキッズ向けコンテンツを持つ企業にとっては、パートナーを探す絶好の機会になるという。
申し込み期限は9月20日17時まで。
【申し込み・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/22542
●9月25日に名古屋でセミナー 「技術」の基礎学ぶ 映テレ協会 中部支部
日本映画テレビ技術協会 中部支部は、中部映像関連事業社協会および日本アド・コンテンツ制作協会中部支部と共催で、9月25日に無料セミナーを開く。
テーマは「技術の正体」で、講師はZaxx代表取締役の舘英広氏(日本ポストプロダクション協会理事)。技術現場スタッフに限らず、営業活動、制作業務に携わる業界関係者も「今さら聞けない技術」を学ぶ機会となる。
【日時】9月25日/第1部15-19時
【会場】中京テレビ放送1階プラザC(名古屋市中村区平池町4-60-11)
【申し込み・詳細】https://www.mpte.jp/outline/branch/cyubu/post-82.html
●第26回日本プロ音楽録音賞 各部門の作品を募集 12月6日の授賞式で各賞発表
第26回日本プロ音楽録音賞運営委員会は、「第26回日本プロ音楽録音賞」開催にあたり、応募作品の受け付けを実施している。
日本プロ音楽録音賞は、音楽文化と産業の発展の一翼を担う録音エンジニアが制作し応募した音楽録音作品について、エンジニアが有する音楽に対する感性、技術力などを評価。それにより、授賞対象優秀作品および最優秀作品、ベストパフォーマー賞、ニュー・プロミネントマスター賞を選定し、これに携わり制作を担ったエンジニアおよびベストパフォーマーのアーチストを顕彰することで、エンジニアの技術の向上と次世代エンジニアの発掘を図ることを目的としている。
今年で第26回を迎える日本プロ音楽録音賞、12月6日に東京・麹町のTOKYO FMホールで開催される授賞式において、各賞を発表する。
対象作品は、(1)CD部門、ハイレゾリューション部門のパッケージメディアおよび放送部門の放送メディア作品、(2)ハイレゾリューション部門(2chステレオおよびマルチチャンネルサラウンドのノンパッケージ作品)、(3)アナログディスク作品。
応募資格者は、(1)自薦=応募作品の制作に主要な役割を担ったエンジニア(マスタリング・エンジニアを含む)、(2)推薦=レコード会社・音楽出版社・番組制作会社などのディレクター、プロダクションの担当者、ミュージシャンなどを含めた制作関係者、および運営委員会が推薦を依頼した関連各社。
応募の受け付けは、9月26日まで。
【申し込み・詳細】https://www.japrs.or.jp/pro_rec