● コンテンツ東京が開催 徹底したコロナ対策を実施
2020年11月2日
日本ケーブルラボ
ケーブル5Gの事業化検討
固定無線サービス実現へ
AI編集自動化システムを試行 BS右旋帯域再編の検証試験も
日本ケーブルラボ(以下、ラボ)は10月23日、CATVの重要課題を踏まえた、2020年度の事業計画とともに、大きなテーマである「ケーブル5G」「AIによる番組編集自動化システム」「BS右旋帯域再編検証試験」の各取り組み状況を説明した。ケーブル5Gについては、新たな帯域の申請開始が目前に迫る中で、現状の技術をベースに、今の時点でどのような事業が可能なのかを検討。FWA(Fixed Wireless Access=固定無線アクセス)サービス実現などを重点テーマに調査を進める。〈続きは本紙で〉
2020年11月2日号 主な記事
●オムニバス・ジャパンがリモート試写サービスを運用
●RWJとケーブルテレビ社がローカル5Gの防災活用で実証実験
●コンピューターシステム連続運用新時代の無停止型が登場
●LIVE BOARD/屋外大型LEDによる広告事業で全国に75台稼働
コンテンツビジネス
CATV/CS
● ケーブル5Gの事業化検討 固定無線サービス実現へ/日本ケーブルラボ
● 光回線でテレビサービス スカパー、NTT東と協業して提供/東北ケーブルテレビネットワーク
● コンサドーレと業務委託契約/ジェイコム札幌
● 川崎フロンターレが監修 高齢者向け体操番組/イッツコムが放送
● B1リーグ・大阪エヴェッサとメディアパートナー契約結ぶ/ジェイコムウエスト
● ローカル5Gを防災に活用 来年1月から実証実験を開始/RWJ、ケーブルテレビ社
● CATVエキスパート資格 2021年の講習試験日程 申し込み受付開始/CATV技術協会が発表
● CATV技術者資格 来年度から新制度へ移行 放送の高度化・多様化に対応
プロダクション
● リモート試写サービスを運用 CM制作の試写などで活用/オムニバス・ジャパン
● XR空間演出ソリューション 最適な構成・演出をトータル提案/電通ライブが提供開始
デジタル映像
● 3Dホログラムディスプレー登場/「コンテンツ東京2020」先端デジタルテクノロジー展
インターネット/通信
● メディアHUBクラウド 配信事業を支援/スカパー、PLAY
プロ機器
● 高速ポータブルSSDを発売 従来の2倍のパフォーマンス/サンディスク
● UHF/BS・CS入力測定 端子付きブースター/マスプロ電工
● DVI-D光ケーブルを発売 独自の4層構造で高い強度 /エーディテクノ
● クラウド制作の支援サービス さまざまな工程を統合管理/フォトロンが提供開始
● SEETECの4Kモニター HDMI4入力でマルチビュー表示/KPIが発売
● 4K/HDシステムカメラ開発 グローバルシャッター機能を搭載/池上通信機
ディスプレー/大型映像
● 関東最大級のイルミネーション 大井競馬場で実施 100メートルの光のトンネル
● 屋外大型LEDによる広告事業 全国各地に75台稼働/LIVE BOARD
● リアルタイムで空き情報提供 IoTとAIを活用/バカン
映画/番組/CM
● 映画「トルーマン・カポーティ 真実のテープ」 波乱に満ちた生き様に迫る
総合
● 第28回FNSテクニカルフェア フジ クイズバトル番組のリモート収録システムが金賞
● 第2世代音声合成システム 流暢で自然な発声/NHK技研
● コンピューターシステムの連続運用 新時代の無停止型が登場
イベント一覧
多ch視聴キャンペーン実施 オンラインで謎解きゲーム キーワード取得で賞品プレゼント/衛星放送協会、ケーブルテレビ連盟
衛星放送協会と日本ケーブルテレビ連盟は、各種賞品をプレゼントする「いい番組みよう!キャンペーン2020」を11月1日に開始、12月31日まで実施する。
4年目となる今回は、サブタイトルを「Stay HomeをEnjoy Homeに」とし、多チャンネルの魅力がクイズになった『オンライン謎解きゲーム』をYouTube Liveで配信。参加者がゲームの謎を解くと賞品が当たるキーワードを取得できる。
「コロナ禍で『おうち時間』が増加している中、家族で楽しめるこのオンラインゲームイベントを通じて、多チャンネルの楽しさ、コンテンツの豊富さを感じてもらい、魅力ある番組を見てもらおうという仕掛けになっている」という。
なお、今年はキャンペーン運営費の一部を日本赤十字社へ寄付する予定。
【キャンペーンサイト】www.iibangumi2020.com
2020年第18回大会で終了決定 ディレクター 木下小夜子氏「若い作家を育てたのが功績」/広島国際アニメーションフェス
世界4大アニメーション映画祭の1つである「広島国際アニメーションフェスティバル」(主催=広島国際アニメーションフェスティバル実行委員会、広島市、広島市文化財団、共催=ASIFA-JAPAN〈国際アニメーションフィルム協会日本支部〉)は、2020年の第18回大会をもって終了する。大会を統括するフェスティバル・ディレクターの木下小夜子氏が映像新聞に明らかにした。
同祭は「アニメーション芸術を通じて愛と平和を希求する」ことを目指して1985年に始まり、広島市で隔年実施されてきた。各回の参加者数は約3万人。コロナ禍の2020年は、フェスティバルの中核であるコンペティションの審査のみオンライン会議で実施し、8月28日に受賞作品計18作品を発表した。
設立者でもある木下氏は映画祭について、「当時、日本国内での実現は無理だろうと言われながらも、世界中の作家はもちろん、関係者や資金援助に協力してくれる多くの個人や企業のおかげで本物の映画祭を開催してきた。第1回からASIFAの公認を得て、その公認映画祭規約を遵守しながら開催。今日では米国アカデミー賞とアニー賞の公認映画祭にもなっていた」と話す。
しかし昨秋、主催団体の1つである広島市から、次回以降の開催についてはASIFA-JAPANとは共催しないと突然通告されたという。広島市は、経済活性化や観光振興に資する催しへと方針転換するとのことだ。
木下氏はこれまでを振り返り次のように話す。
「アニメーションは音楽や美術、文学、歴史、哲学、科学、自然、空想など人間が織りなす文化を統合し、生命のないものに命を与える芸術。私たちはアニメとは呼ばず、『生き生きさせる』という本来の意味を表す『アニメーション』という言葉を大切にしてきた」
「そして、広島の街に1本の木を植え、それが育って実がなり、やがて森ができるように広まるように、国際文化都市としての広島が、アニメーションを基軸に東京を経ることなく世界に発信することを目指してきた」
「広島は、作品を募集して審査し表彰するというオーガナイジングからスタッフ、観客、アーチストを支援する体制に至るまでベストだったと胸を張って言える。作家をはじめ若い人たちを育てることができたのが功績だと自負している」
質の高い映画祭の開催には膨大な時間や労力、資金とともに、作家の権利や表現の自由を守るというポリシーが必要であり、木下氏は今後、この映画祭が広島市で復活される予定はないだろうと考える。
しかし「短編のアニメーションに興味を持ってくれるところがあれば、またどこかで開催したい」と意欲を持ち続けている。
東京国際プロジェクションマッピングアワード 14日に無料ライブ配信で実施 3カ国10チームが最終審査
東京国際プロジェクションマッピングアワード実行委員会(企画・制作:IMAGICA EEX、ピクス)は、「東京国際プロジェクションマッピングアワードVol5(PM Award Vol5)」を11月14日に、無料オンラインライブ配信で開催する(無観客での実施のため現地での一般観覧は不可)。
このイベントは、学生・若手映像クリエイターの発掘を目的とした国際的な日本最大級のプロジェクションマッピングのコンテスト。東京・有明の東京ビッグサイトを舞台に実施されており、5回目を迎える今年は、新型コロナ対策としてオンライン配信となった。
これに伴い、実行委員会を構成するIMAGICA EEXおよびピクスのクリエイティブ演出のノウハウと最新テクノロジーを駆使し、ドローンを用いた撮影、複数カメラでの視点の切り替え型の配信や、観客参加型の評価システムを導入、新しい形の映像コンテストとして実施する。
PM Award Vol5は、チーム単位(1人も可)での参加で、大学生以下の学生を対象とした「学生部門」と、25歳以下の若手を対象とした「U-25部門」の2部門で構成する。書類審査により、カナダ、英国、日本の全3カ国10チーム(「学生部門8チーム」、「U-25部門2チーム」)がファイナリストに選出されており、各チームが制作したプロジェクションマッピング映像作品が、東京ビッグサイトの巨大な逆三角形部分に投写され、審査員による審査により各賞を決定する。賞金総額は100万円。
特に今回は、制作開始時のオリエンテーションから中間制作物の講評会などを、すべてテレビ会議システムで実施。各チームで多くの部分がリモート環境により制作されているため、「ニューノーマル時代」の映像制作コンテストを実現している。
MCには、昨年に引き続き、国際感覚に優れたタレントのハリー杉山を迎え、映像・クリエイティブ業界の第一線で活躍する4氏で審査する。
なおPM Award Vol5は、東京臨海副都心まちづくり協議会が共催。東京ビッグサイトと共同で開催するイベント「有明・冬フェス2020 東京国際プロジェクションマッピングアワード」の一環となる。
【無料オンラインライブ配信】▽11月14日/18時-20時30分
【詳細】pmaward.jp
7つのセッションで最新製品情報など/アビッドがオンラインイベント
アビッドは、オンラインイベント「Avid Connect Live Japan 2020」を11月12日に開く。参加無料(事前登録制)。
イベントは7つのセッションで構成。「General」セッションでは、業界トレンドを踏まえながら、アビッドが進めるデジタルの世界におけるイノベーション(ロードマップ)を説明する。
「Tech」セッションは「4K HDR/イマーシブ・オーディオのためのビデオ/オーディオ・コラボレーション・ワークフロー」と題し、HDRに対応するビデオ制作ツールと、映画やストリーミングサービスにより普及が拡大するイマーシブ・オーディオをサポートするオーディオ・ツールを提案する。
そのほかセッションでは、クラウドソリューション、メディア制作を支えるプラットフォームやビデオサーバー、サードパーティツールの最新情報などを通して、現在のメディア制作をサポートしながら、より質の高いコンテンツ制作を実現するためのヒントを共有する。
【日時】11月12日/12時30分-18時45分
【申し込み・詳細】connect.avid.com/AvidConnectLiveJapan2020.html(セッションごとに登録が必要)
Inter BEE 2020 来場事前登録を開始 オンラインの利点生かす
電子情報技術産業協会(JEITA)は、11月18日からオンライン開催するメディア総合イベント「Inter BEE 2020 ONLINE」の来場事前登録を、公式ウェブサイト(www.inter-bee.com)で開始した。
今回はオンラインの利点を生かし、従来以上に幅広い来場を目指したイベントを実施するという。
出展エリアは、昨年までの幕張メッセ(千葉市美浜区)での開催と同じく、「プロオーディオ部門」「映像制作/放送関連機材部門」「映像表現/プロライティング部門」「ICT/クロスメディア部門」の4部門で構成。コミュニケーションチャットなどのツールを活用し、新しい形の発信・交流の場として展開する。
コンファレンスも充実したプログラムを準備。最新のソリューションを提案する出展者セミナーや企画別のコンファレンスも開く。
例年と同じく、同時開催イベントを複数実施。今年で57回を迎える「民放技術報告会」(日本民間放送連盟主催)もその1つ。Inter BEE 2020 ONLINE内で開催し、全国の民放各局からの技術報告を配信する。
2018年から同時開催している「DCEXPO2020 ONLINE」(デジタルコンテンツ協会主催)もオンラインで同時開催となる。
【Inter BEE 2020 ONLINE】▽会期=ライブイベント/11月18-20日▽オープン期間=11月18日-2021年2月26日