2021年9月27日

A-PAB
新4K8K衛星放送 視聴可能機器
放送開始から約1000日で 1000万台突破
地デジTV買い換え需要 東京オリパラなどが後押し

 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は22日、新4K8K衛星放送視聴可能機器(以下、視聴可能機器)の8月末時点の累計台数が1002万6000台(7月末から27万6000台増)と、1000万台を突破したと発表した。新4K8K衛星放送は2018年12月1日から放送を開始しており、2年9カ月(33カ月)、約1000日で待望の大台到達となった。24年7月開催予定のパリ五輪・パラリンピックまでに2500万台達成という目標も明らかにしている。〈続きは本紙で〉

2021年9月27日号 主な記事

 ●配信可能なXRスタジオを開設 大型空間を生かしたコンテンツを制作/キャドセンター
 ●テレビ局DXの可能性(下)/電話、SNSなどの声を一元集約
 ●衛星放送協会がオリジナル番組アワード/BS12のドキュメンタリーが大賞
 ●ローカル5Gで港湾内の安全管理シンクレイヤなど実証実験
 ●パナソニックが新型テレビ/4K放送を無線伝送

特集

● LTO特集

・第9世代規格の製品発売 コンテンツ新時代を迎え再評価 ランサムウエア対策にも有効
・フィルムのスキャン データ保存に活用/松竹映像センター
・映像アーカイブを支援 LTOのサービス実施/エクサインターナショナル
・LTO専用から多機能型まで アーカイブシステム提供/XenData
・LTOドライブ搭載サーバー QNAP製NASもカスタマイズ/シナジー
・第9世代LTO9発売 CO2排出量の削減にも/富士フイルム
・サーバーとソフトを開発 4K収録バックアップも/朋栄
・機動性高い小型ドライブ メーカー保証が3年に/m-Logic
・多様なマイグレーション 一体型機で5→9移行も/ユニテックス

放送

● 新4K8K衛星放送 視聴可能機器 放送開始から約1000日で1000万台突破/A-PAB

プロダクション

● 配信可能なXRスタジオを開設 大型空間を生かしたコンテンツを制作/キャドセンター
● 若手映画作家の育成事業 協力制作会社が決定/VIPO

インターネット/通信

● ボクシング大会生中継 ひかりTV、dTVchで/NTTぷらら、アイキャスト

プロ機器

● 1つの入力から4画面出力 ディスプレーコントローラーを発売/ジャパンマテリアル
● 照明や音響、映像ネットワーク向け 監視ソフトの最新版を発表/ルミネックス
● 小型ストリーミングスイッチャー 4K4入力やPTZカメラ制御に対応/松田通商が発売
● YouTubeの引用映像を特定 AIサービスをエイベックス採用/Vobile Japan

ディスプレー/大型映像

● 科学未来館「ジオ・コスモス」 有機ELからLEDに更新 さらに高輝度化、広色域化
● 4K放送の無線伝送でレイアウトフリー方式/パナソニックが新型テレビ

映画/番組/CM

● 『鬼滅の刃』2編 10月16日から順次放送/TOKYO MX
● 映画「Our Friend/アワー・フレンド」 情の厚さに心打たれる実話の映画化 癌と闘う妻を支える夫と親友

総合

● 港湾内の安全管理に向けローカル5Gで実証実験/シンクレイヤなどがコンソーシアム

イベント一覧

● 音楽制作を応援するキャンペーンを実施/ティアック

ティアックは「音楽制作応援 ダイナミックマイクプレゼントキャンペーン」を実施している。
2022年3月31日までに、対象製品であるTASCAMのインテグレーテッドプロダクションミキサー「Model 12」を購入した顧客全員に、ボーカル・楽器収録用のダイナミックマイクロホン「TM-82」を贈呈する。リーズナブルながら高品質な再現性と収音性を備え、自宅での音楽制作からライブホールでのパフォーマンスまで利用できる。
【詳細】tascam.jp/jp/campaign/mic-present-2021


● 衛星放送協会オリジナル番組アワード BS12のドキュメンタリーが大賞 原点に立ち返りメディアの本質を見直す 芸人が挑むテレビの可能性

衛星放送協会(東京都港区、小野直路会長)は7日、東京・大手町のよみうり大手町ホールで「第11回 衛星放送協会オリジナル番組アワード」の授賞式を開催した。番組部門6ジャンルの最優秀賞の中から選出される「グランプリ」には、『BS12スペシャル「村本大輔はなぜテレビから消えたのか?」』(BS12 トゥエルビ)が選ばれた。そのほか、各部門の最優秀賞が表彰された。
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衛星放送協会オリジナル番組アワードは、衛星放送協会の会員社が制作する優れたオリジナル作品を多くの視聴者に伝え、有料・多チャンネル放送の魅力を広く知ってもらうことが目的で2011年に設立された。
審査部門は9つに分かれ、番組部門は「ドラマ」「ドキュメンタリー」「文化・教養」「バラエティー」「中継」「ミニ番組」の6ジャンル。それに加え、編成企画部門、番宣部門、CAB-J賞が選ばれる。
グランプリを受賞した『BS12スペャル「村本大輔はなぜテレビから消えたのか?」』は、政治的発言をする芸能人はテレビ出演が難しいと言われる中、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔を通して、番組制作者が原点に立ち返ってテレビというメディアについて改めて考えたいとの思いで企画されたという。
審査員長の吉岡忍氏(ノンフィクション作家)は「コロナ禍は、閉塞した現在を生きる視聴者の知的欲求に応えていない、というテレビの弱点を改めて明らかにした。たしかに大きな情報は伝えているが、それを読み解き、ときには泣き、怒り、笑い飛ばして暮らしの質感に転化する力が、いまのテレビにはない。村本大輔はその弱みに気づいてしまった芸人である」と分析。
そして「彼は3・11被災地や原発事故の現場、都会の雑踏や地方の過疎地を歩き、現場と情報の目のくらむような落差を肌身に感じながら、あらたな笑いをつくり出そうと呻吟(しんぎん)している。ニューヨークへ飛び、夢中で習い覚えた英語で小さな舞台に立つ姿からも、その必死さが伝わってくる。彼の言葉のいちいちに『政治的発言』などと忌避する日本のテレビに、われわれの未来を預けるわけにはいかない。自粛や忖度(そんたく)によって切り縮められ笑いの無力さを突き、テレビの弱点を突き抜けようとする、テレビの可能性にかける村本と制作者に拍手を送りたい」と講評している。
なお、授賞式の模様と、受賞作品の見どころ映像を講評とともに伝える番組『グランプリ決定! 衛星放送・オリジナル番組アワード! 受賞作品はこれだ!』を、スカパー(BSスカパー、スカチャン)とJCOMの「J:COMプレミアチャンネル」で10月に複数回放送される。
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【オリジナル番組アワード受賞作品】
★番組部門 最優秀賞▽〈ドラマ〉連続ドラマW コールドケース3~真実の扉~(WOWOWプライム/WOWOW)▽〈ドキュメンタリー〉BS12スペャル「村本大輔はなぜテレビから消えたのか?」(BS12トゥエルビ/ワールド・ハイビジョン・チャンネル)▽〈中継〉サンウルブズ ライブトレーニング フィジカルチャンピオンシップ(J SPORTS2/ジェイ・スポーツ)▽〈文化・教養〉劇場の灯を消すな! Bunkamuraシアターコクーン編「松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭」(WOWOWライブ/WOWOW)▽〈バラエティー〉魔改造の夜(BSプレミアム/NHK)▽〈ミニ番組〉名探偵のお弁当(AXNミステリー/ミステリチャンネル)
★編成企画部門 最優秀賞▽「鉄道発見伝」『番組コミュニティ』の発想から番組づくり! ~コロナ禍、自然災害続きの日本に、『元気』と『友情』を届けよう~(日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ/CS日本)
★番宣部門 最優秀賞▽天皇杯 JFA 全日本選手権クラシックス 番宣(J SPORTS1、同2、同3、同4/ジェイ・スポーツ)
★CAB-J賞▽flumpool × QUICPay コラボレーション企画(スペースシャワーTV/スペースシャワーネットワーク)
★ドラマ 奨励賞▽心霊マスターテープ2 ~念写~(エンタメ~テレ☆シネドラバラエティ/名古屋テレビネクスト)
★審査員長賞▽町田樹のスポーツアカデミア「Dialogue:研究者、スポーツを斬る②」~音楽神経科学~慶応義塾大学 環境情報学部 藤井進也准教授(J SPORTS4/ジェイ・スポーツ)


● 合理的な制作環境提案 アビッド、EVS製品と組み合わせ/フォトロンがウェビナー

フォトロンは、アビッドおよびEVSの最新システムと、フォトロン開発ソリューションを組み合わせた「番組制作用セントラライズ収録/編集システム」について説明する『Avid+EVS&フォトロン セントラライズ収録・編集システムウェビナー』を10月5日に開く。
コロナ禍の影響で、合理的な映像コンテンツ制作環境の構築がこれまで以上に求められている。フォトロンでは、その合理的な制作環境を実現するための要素として、集約化や相互運用性が最も重要としている。
今回のウェビナーでは、アビッドのアセットマネージメントシステム「メディアセントラル」による「メディアコンポ-ザー」「アドビ プレミアプロ」のプロジェクトコラボレーションの実機をデモ。また、EVSのビデオサーバ「XS-VIA」「XS-NEO」と、フォトロン開発の収録管理システム「STING」を組み合わせたセントラライズ収録システム、リモートオペレーション環境の構築を簡単に実現する「フォトロン・リモートアクセスゲートウェイ」について解説する。
参加無料(事前登録制)。
【日時】10月5日/15時-16時30分
【申し込み・詳細】https://www.photron-digix.jp/info/2021/101765.html


● CATV局における情報漏洩対応と対策/CRIがオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第17回CRIオンラインセミナー(Zoom使用)を10月6日に開き、『ケーブルテレビ局における「情報漏洩対応と対策」を考える』をテーマに「改正個人情報保護法」の概要と対策すべきポイント、情報漏洩の予防対策、発生時の対応などについて考察する。
2005年4月1日から全面施行された「個人情報保護法」(個人情報の保護に関する法律)の適用を受け、多くのCATV局では、プライバシーポリシーの制定(公表)と合わせ、Pマーク(プライバシーマーク=「適合事業者」の認証)の取得を実施している。
そうした中、政府では、22年4月1日から、より罰則が強化された「改正個人情報保護法」を施行するにあたり、多くの企業や個人に対し「情報漏洩対策」の周知を呼びかけている。改正の要因としてテレワークの浸透やデジタル化、グローバル化への対応を挙げているが、主たる背景は、年々増加傾向にある「企業内における情報漏洩」への対策強化とみられている。
そこで今回のセミナーでは、国内でセキュリティーソフトの開発を手掛けるエムオーテックスのカスタマーマネジャー 沖遼真氏を講師に迎え、情報漏洩対策について聞く。
既に同社が開発した「ウイルス・情報漏洩対策ソフト」は、多くのCATV局で採用されており、その事例からCATV局における情報セキュリティー対策についても報告する。
【日時】10月6日/13時30分-15時
【参加費】CRI会員3000円、非会員6000円
【申し込み・詳細】http://www.cri-info.jp/20210921_6217.html


● 東京国際プロジェクションマッピングアワードが開催/11月13日にオンラインで

東京プロジェクションマッピングアワード実行委員会(企画運営:IMAGICA EEX、ピクス)は、「東京国際プロジェクションマッピングアワードVol.6」を、昨年に続きオンライン配信で11月13日に開催する。コロナ禍による感染拡大防止のため、東京・有明の東京ビッグサイト会議棟および会議棟前広場で開く無観客での上映会および表彰式を中継する予定。
東京国際プロジェクションマッピングアワードは、空間映像クリエイターの発掘と育成を目的に、2016年から開催されているプロジェクションマッピングの映像コンテスト。応募資格は、大学、短期大学、大学院、高専、専門学校、高等学校に所属する学生で、1人以上のチーム編成での参加となる。最優秀賞には、賞金(30万円)、トロフィー、賞状が贈られる。
今年の作品テーマは『新しい時代/New Era』。コロナ禍により、さまざまな困難な状況が続いているが、「そういった中だからこそ希望を持ち続け、新たな発想でこれからの時代を切り開きたい」という思いが込められている。当日は、書類審査で選ばれた13チームが最終審査(上映会)に挑む。
【日時】11月13日/18時-20時30分(上映会・表彰式)
【詳細】https://pmaward.jp

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テレビ局DXの可能性(下) VOCで局を強く 電話・SNSなどの声を一元集約

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