2022年11月21日

Inter BEE 2022
放送IP・クラウド化一気に 変わる映像制作ワークフロー
設備構築型からサービス型へ 時間・空間の制約無い時代着々

 Inter BEE 2022(主催=電子情報技術産業協会)が16-18日の3日間、千葉・幕排メッセで開催された。さまざまな制約のあった昨年の開催から一転、フルスケール開催となった今年のInter BEEは、番組制作から配信まで、放送の全領域でIP化・クラウド化が一気に進んだ。〈続きは本紙で〉

2022年11月21日号 主な記事

●Inter BEE 2022/各社の出展レポート
 ●INTERBEE IGNITION×DCEXPO企画 トークセッション/可視化技術を社会に生かす
 ●第70回民間放送全国大会/放送の価値再確認を
 ●テレビとスポーツの栄枯盛衰(下) サッカーW杯カタール中継の中心はABEMA
 ●VOIXが映画館の利用調査/94.6%が料金「高い」と回答

放送

● 第70回民間放送全国大会 遠藤会長 「放送」の価値再確認を

CATV/CS

● 動物園番組の企画イベント 天王寺動物園で初開催/ジェイコムウエスト
● スターキャット制作のVR映画 ルミエール・ジャパンアワードで特別賞受賞
● 商店街のスタンプラリー デジタル版で技術協力/イッツコム

プロダクション

● 立体空間演出型ライブビューイング/IMAGICA EEX、コスモ・スペース
● バーチャルプロダクション背景ライブラリーを公開/ソニーPCL

デジタル映像

● ラリージャパン2022が開催/フォーラムエイトが冠スポンサー
● 食堂のメニューを表示 サイネージ用アプリ開発/アメイジングポケット

プロ機器

● Inter BEE 2022 放送IP・クラウド化一気に 変わる映像制作ワークフロー
● Inter BEE 2022 レポート
 ・IP、クラウド活用を本格化/ソニー
 ・KAIROS軸に展開/パナソニック コネクト
 ・IHSEのIP KVM延長器を初展示 4K HDR対応のST 2210製品も/伊藤忠ケーブルシステム
 ・iPad版DaVinci Resolve ポストプロの仕込み作業などに/ブラックマジックデザイン
 ・小型8Kエンコーダーを発表 5Gでリアルタイム伝送が可能/NxVi
● INTERBEE IGNITION×DCEXPO企画 「コンテンツ技術が未来を変える」

● 16chインラインコンソール 小規模録音スタジオに対応/SSLが発売へ
● オーディオ延長器2製品 2chを最長300メートル同時に伝送/エーディテクノ
● クラウドコンソール「ceacaa」を提供 編集やテロップアプリ クラウド上で動作実現/朋栄

ディスプレー/大型映像

● 大型LEDでショーを演出 ライブカメラ装置など活用/八景島シーパラダイス
● DOOH配信サービス 8空港43台に拡大/全日空商事
● 大型映像システム ボートレース場で実績上げる/JESCO

映画/番組/CM

● 「ある男 」 原作の物語性の良さ生かし練られた脚本 別人として生きてきた亡き夫

統計・調査

● VOIXが映画館の利用調査 94.6%が料金「高い」と回答

総合

● 山形県朝日町の「空気神社」 環境活動のシンボル化を支援/パナソニック 空質空調社

イベント一覧

● プロジェクションマッピング国際大会 作品上映と授賞式を実施 ハンガリーのチームが大賞

世界最大級のプロジェクションマッピング国際大会「1minute Projection Mapping Competition」(以下、国際大会)は、9月に台風の影響で中止となった国際大会の作品上映と、授賞式(受賞作品各賞は9月に発表済み)を11月13日に開いた。東京都新宿区の明治神宮外苑 聖徳記念絵画館を投写面として、仕切り直しの上映と表彰を実施した。
今年度は世界55の国と地域から241組がエントリー。このうちファイナリストに厳選された19作品を上映し、グランプリと賞金200万円を獲得したのは、ハンガリーのEPER DIGITAL(エパー デジタル=チーム名)による作品『Elemental constructions』だった。
授与式には小池百合子東京都知事も駆けつけ、国際大会の作品を鑑賞後に、プレゼンターとしてグランプリチームへ、栄冠のプライズプレートを授与した。
グランプリを授賞したEPER DIGITALは「子供のころから日本文化は、生活の一部であり、常に私に大きなインスピレーションを与えてくれた。このような栄誉ある賞を受賞することができ、夢のよう。このような機会を与えてくれた審査員の方々、主催者の方々に感謝する」とコメントを寄せた。
企画・運営をしたプロジェクションマッピング協会の代表理事で、大会総合プロデューサーの石多未知行氏は「この映像祭典は多様な価値観や新しい表現を生み出す場として10年にわたり育まれ、各受賞作品はまさにその新しい価値を提示していた。制作テーマの『LIFE』は時流をくんだ世界的な関心事で、クリエイターらの作品からも多様なメッセージが詰まっていた。命の循環、紛争、生活や価値観の変化といった時代的要素が散りばめられ、それらが融合して美しいショーになった」と話した。
作品の投映には、バルコ製の3万ルーメンと4万ルーメン級の高輝度DLPプロジェクターを14台利用。機材の運用はエルテックが担当した。


● 知的財産ビジネスマッチング 韓国の映像制作会社と商談 VIPOが参加企業を募集

映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省「令和4年度コンテンツ海外展開促進事業(コンテンツ関連ビジネスマッチング事業)」の一環として、日本のIP(知的財産)を映像化した実績を持つ韓国の映像制作会社3社(B.A.Entertainment、The Tower Pictures、SUPERMOON PICTURES)とのオンラインでのビジネスマッチングを開く。これに伴い、映像化の原作または映画やドラマのリメイク権などを、韓国の映像制作会社にライセンスアウトを希望する日本企業を募集している。
ビジネスマッチングの実施時期は、2023年2月上旬-中旬を予定。通訳が必要な場合、VIPOが手配する。
【スケジュール】▽参加企業の募集=応募締め切り12月5日▽参加企業の審査・選考=12月下旬まで▽参加企業の韓国語での資料準備=23年1月下旬まで
【配信方式】 Zoom
【マッチング予定作品数】 韓国映像制作会社1社あたり日本企業5社を想定
【対象IP】▽韓国での映像化を希望する小説、コミック、ライトノベルなどの書籍▽韓国でのリメイクを希望する映画、ドラマなどの映像作品【条件】▽既に韓国語版がリリースされていること▽今後1年以内に韓国語版がリリースされる予定があること▽選考通過後、結末までを含むプロットを韓国語で用意できること
【参加費】無料
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/32354


● コンテンツの活用促進 12月7日にセミナー開く/VIPO

VIPOは、東京都の令和4年度予算による「コンテンツ活用促進事業」の実施運営などを受託し、12月7、8日に「コンテンツ活用促進セミナー&コンテンツ企業×異業種企業マッチング交流会」をオンライン(Zoom使用)で開く。
セミナーは7日に実施。テーマは、①『コンテンツは上手に「きっかけ」を創ってくれる。』(10時30分-11時15分、講師:トキオ・ゲッツの代表取締役/原浩平氏)、②『コアファンを持つ作品だからこそできる、刺さるコラボの仕掛け方』(11時30分-12時15分、サイバード ライツ事業部 シニアディレクター/伊藤亜衣氏)。セミナーのみの参加可能。参加費無料。申し込み締め切りは12月2日。
なお、異業種企業マッチング交流会の参加申し込み受付は終了した。
【詳細】https://www.vipo.or.jp/news/32329


● VR FORUM 2022

ビデオリサーチが『生活者とメディアのダイバーシティを見つめる。』をテーマにオンラインで開く。同フォーラムは、テレビをはじめとするメディアや生活者の最新情報を共有し、これからを考える場として年に1度開催している。創立60周年の節目となる今回は、3日間で過去最大規模となる全23セッションを実施する。参加費無料(事前登録制)。
【会期】11月29日-12月1日
【詳細】https://2022.vrforum.jp

連載

テレビとスポーツの栄枯盛衰(下) サッカーとテレビ W杯カタール 中継の中心はABEMA

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