● 自由視点映像を使って放送 年末の競輪レース中継で実施/日本テレビ、BS日テレ
2023年1月16日
CES2023開催
影を潜める「家電」 省力化・省人化技術が台頭
各方面でAI・画像認識応用
自動運転は公道から専用道へ 大型機械の自動技術が急進展
テクノロジーの祭典「CES2023」(主催=米CTA)が米国・ラスベガスで1月5-8日の4日間(現地時間)開催された。本格的再起動となった今年は、当初予定を15%上回る11万5000人の参加を得た。出展社数は3200社以上と発表されている。会場では、テレビ製品が話題の中心から去り、8Kも吸引力はない。その一方で、省力化・省人化にかかわる技術が各方面に向けて示された。〈続きは本紙で〉
2023年1月16日号 主な記事
●CES2023開催 影を潜める「家電」
●Imagica EMSが8ミリフィルムをカラーネガ現像/HDオーバースキャンに対応
●70周年 変わるテレビ(1) 視聴率は次の段階へ
●バーチャルプロダクションスタジオの開設相次ぐ
●日本テレビとBS日テレが自由視点映像を使って放送
●五藤工学が「LEDドーム」の販売開始
放送
CATV/CS
● 服薬指導機能の提供開始 自宅で処方薬の受け取りまで/JCOM「オンライン診療」
● ラグビー公式戦のライブビューイング・イベント/イッツコムが開催
プロダクション
● 8ミリフィルムをカラーネガ現像 HDオーバースキャンに対応/Imagica EMSが開始
● バーチャルプロダクションスタジオ 新規事業として開設相次ぐ 高精細大型LEDディスプレー活用
デジタル映像
● VRプラットフォーム訴求 各種シミュレーターをデモ/フォーラムエイトがCESに出展
インターネット/通信
● ABCテレビのドラマを配信 ドルビーアトモスでリミックス/ラディウス
● スーパーシティ実現へ実証調査 体験型XRコンテンツ配信/KDDI、Psychic VR Lab
プロ機器
● 多機能レベルチェッカー コンパクトで高性能/DXアンテナが発売
● 4K HDMIのスイッチャー 16入力16出力に対応/イメージニクス
● フルサイズのミラーレス一眼 多彩な動画記録モード/パナソニック
● 南アメリカ競技大会をサポート フルリモートで53競技を制作/Dejero
● DoracoのIP KVMオプション 複数拠点のPCを一括で監視/伊藤忠ケーブルシステム
● SDVoE対応AV over IP延長送受信機の販売開始/サードウェーブ
ディスプレー/大型映像
● 繁華街で情報を発信 10ミリピッチの大型LED/山形駅前ADビジョン
● 「LEDドーム」の販売開始 きめ細やかな映像表現/五藤光学研究所
家電/民生機器
● CES2023開催 影を潜める「家電」 省力化・省人化技術が台頭
CES2023レポート(1)
映像活用型制作に多様な提案 撮影の幅広がる技術を開発/ソニー
コミュニケーション主力に/キヤノン
ミニLED搭載8Kテレビ/中国メーカー
統計・調査
● デジタルイノベーション市場 世界需要額を推計/JEITAが調査
● 薄型テレビ市場の最新動向 日本では需要低迷が続く/オムディアが説明
● 22-25年 世界の広告費成長率予測/電通グループが58市場のデータまとめる
総合
● 興収の一部をユニセフに寄付 映画「オードリー・ヘプバーン」/東北新社
● JEITA賀詞交歓会 時田会長 先端技術でDX加速化
● スポットCM自動割り当て MBSと共同開発/ユニゾンシステムズ
イベント一覧
● 全国映画資料アーカイブサミット VIPOが1月30日にオンラインで 議論をより深化 多角的な視点で考察
映像産業振興機構(VIPO)は、文化庁より「令和4年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における映画関連の非フィルム資料)」を受託し、1月30日に「全国映画資料アーカイブサミット」を、オンラインで開く。参加無料。
4回目の開催となる今回のサミットでは、従来のテーマや議論をより深化させるため映画資料にかかわる関係者が登壇。全国の映画資料所蔵館の担当者をはじめ、映画宣伝デザイナー、独自の広報物を制作している映画館の担当者、デジタルアーカイブの事業者や法律の専門家によって、多角的な視点で映画資料のアーカイブを考える機会となる。
【プログラム】
[第1部] 報告「映画資料所在地情報検索システム(JFROL)の新たな展開」=本事業で開発した映画資料所在地情報検索システムの現在までの開発経緯や連携館の拡大、検索機能の拡充などについて説明
[第2部] トーク「映画宣伝デザイナーの視点 映画への道しるべ」=長年、映画宣材のコンセプトワークからデザインまで手掛けている映画宣伝デザインの第一人者に、制作事例やデザインに対する考えを聞く
[第3部] セミナー「ゲーム・舞台・音楽など隣接分野のアーカイブの動向と映画資料の著作権処理と最新潮流」
[第4部] 発表「映画館の視点-映画館が独自に制作する広報物と観客とのコミュニケーション」
[第5部] セミナー「映画資料のデジタル化に関する基礎知識(仮)」
[第6部] シンポジウム「映画資料を文化的リソースに-関係者の連携強化と今後の展開」
【日時】1月30日/10時30分-17時05分
【定員】500人(事前登録制、先着順)
【申し込み締め切り】 1月27日/17時まで(定員に達し次第受付終了)
【申し込み】https://www.vipo.or.jp/news/33054/
● GEAR EXPO TOKYO 2023開催 東映東京撮影所でセット建て最新機材のテストや意見交換
日本映画撮影監督協会と日本映画テレビ照明協会は、最新機材のテストやクリエイター同士の交流を目的とした「GEAR EXPO TOKYO2023」を1月20、21日に東映東京撮影所STAGE6で開催する。
このイベントは、実際のセットを建て撮影現場を再現し、そこで最新の機材と技術をテストすることができる。各メーカーの最新機材を1つのセットに持ち寄り、実用的な技術ディスカッションを展開。メーカーの豊富なラインアップに加えて、経験豊富な技術者と撮影、照明技術について意見交換する場となる。
また、希望者(定員あり先着順)には、スタジオでのデモで撮影したシーンを東映デジタルセンターに持ち込み、データの処理工程を解説。HDRの仕上げについての理解を深める。
参加メーカーは、ARRI、ソニー、富士フイルム(フジノン)、アイ・ディー・エックス(IDX)、disguise、Zeiss、ASTERA、AOTO、Rotolight、セコニックなど。
参加費は一般3000円、学生2000円。
【日時】1月20、21日/10-17時
【会場】東映東京撮影所
(東京都練馬区東大泉2-34-5)
【詳細】https://www.geartokyo.com/
● STBレスで衛星番組受信 飯田ケーブルの事例報告/CRIオンラインセミナー
ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第30回CRIオンラインセミナー「『インフラレス&STBレス』ケーブルが船出! スカパー×飯田ケーブルテレビ STBを介さずテレビで直接受信する新方式スタート」を1月27日に開く(Zoom使用)。
CATVサービスにおいて、これまで使用してきたC-CASはあと数年でサービスが停止される。これまでの多チャンネル放送サービスを継続するには、ACAS対応のヘッドエンドを設備し、STBも新たにACAS対応の新しい製品に全数交換しなくてはならない。OTTをはじめ、テレビの視聴環境が大きく変わってきている中での設備投資に、二の足を踏む局も増えている。
飯田ケーブルテレビ(長野県飯田市)では、STBを介さず、衛星パススルーをテレビで直接受信する新方式によるサービスを開始した。そのサービスの概要と、どのような経緯で採用に至ったのか、課題は何か、などについて聞く。
講師は、スカパーJSAT 執行役員常務の古屋金哉氏、飯田ケーブルテレビ代表取締役社長の原勉氏。
【日時】1月27日/13時30分-15時30分
【参加費】CRI会員3000円、非会員6000円
【申し込み・詳細】https://cri-info.jp/20221226_7849
● ケーブルテレビテクノフェア2023 2月17日・大阪で3年ぶりに開催 新しい技術に触れる機会に
日本ケーブルテレビ連盟近畿支部 技術部会は、『「つながる」をもっと身近に! ケーブルテレビの最新技術』をテーマに「ケーブルテレビテクノフェア in Kansai 2023」を、大阪市中央区のOMM(大阪マーチャンダイズ・マート)ビルで2月17日に開く。直近2年間はコロナ禍で開催を見合わせたため、3年ぶりの実施となる。
近年、人口減少や少子高齢化、若者のテレビ離れなどCATV業界の取り巻く環境が大きく変化する中、持続可能な社会を実現するよう、地域DXビジネス創出、10G、IP放送、監視ツールの最適化などの最新製品/ソリューションに触れることを目的に開催する。
機器展示会場は、主催者ブースを含め、全38ブースで構成。同時に技術セミナーも実施する。参加無料、事前登録制。
【日時】2月17日/10-17時
【会場】OMMビル2階(大阪市中央区大手前1-7-31)
【詳細】https://techno-fair.com/2023/
● イメージニクス「USC-600」新製品紹介ウェブセミナー
4K HDMIを12G-SDIに変換するコンバーターである「USC-600」の基本性能の説明、設定実演、事例の提案などを実施する。
【日時】1月19日、26日/いずれも10時30分-11時30分(URLオープンは10時)
【詳細】https://www.imagenics.co.jp/info/230106-01.html
● 上映企画 国立映画アーカイブ「日本の女性映画人①-無声映画期から1960年代まで」
日本における女性映画人の歩みを歴史的に振り返り、さまざまな分野で女性が活躍した作品を取り上げる。無声映画期から1960年代以前にキャリアを開始した女性映画人80人以上が参加した作品を対象に、劇映画からドキュメンタリーまで、計81作品(44プログラム)を上映する。
【開催日】2月7日-3月26日(休映日=月曜日および3月18日)
【会場】国立映画アーカイブ 小ホール(東京都中央区京橋3-7-6)
【詳細】https://www.nfaj.go.jp/