2024年6月17日

Interop Tokyo 2024
ShowNetで4局参加の特別企画
インターネット網でリモプロ 高精度の時刻同期ネットワークも
「回線インフラで悩まない未来へ」

 インターネットの総合展示会「Interop(インターロップ)Tokyo 2024」が12-14日の3日間、千葉・幕張メッセで開かれた。最新のネットワーク技術・各社の製品を相互接続し、それらが実際に動作している様子を見せるためのプロジェクト「ShowNet」では、NHK、日本テレビ、テレビ北海道と会場の仮設ステージを一般のインターネット回線で接続。映像・音声の相互のやり取り、リモートプロダクションの実証実験が実施された。〈続きは本紙で〉

2024年6月17日号 主な記事

 ●Imagica EMSがバーチャルプロダクションで制作したデモリールを公開
 ●アップルが「WWDC24」(1)ベールを脱いだAI戦略
 ●東北映像フェスティバル2024レポート
 ●JVAが23年映像ソフト市場前年比104.9%に

放送

● 「事業拡大に本腰」 照準はエンタメ愛する大人たち/WOWOW山本均社長

CATV/CS

● データ活用を促進 デジタルマーケティングに活用/JCOM
● バスロケーションアプリ 地域バス利用者に正式公開/ハートネットワーク、瀬戸内運輸
● 水族館・動物園の動画配信サービス/J:COMが開始
● 横浜市青葉区のPR映像 中高校生を対象に公募 イッツコムがコンペ開催
● 高校野球地方大会計260試合以上をJ:COMが生中継

プロダクション

● デモリール「KIS」公開 バーチャルプロダクションで制作
 /IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
● 中国のゲーム展示会に出展 音響制作の技術を訴求/東北新社

インターネット/通信

● Interop Tokyo 2024 ShowNetで4局参加の特別企画 インターネット網でリモプロ
● ホーム画面上に「カテゴリ機能」 アクセシビリティ向上出会い創出/TVer
・ 名作ドラマ特集開始 俳優ドラマ特集も/TVer
● バーチャル高校野球 昨年夏大会の配信試合数 ギネス世界記録に認定

プロ機器

● 「東北映像フェスティバル2024」開催 約50社から最先端の放送・通信機器
・ 「映像コンテスト」各賞を発表
● RFマウント製品を拡充 6KフルサイズのEOS C400/キヤノン
● マルチ投射を美しく連結 エッジ処理器を発売/ジャパンマテリアル
● 音声ガイド台本を作成 AIナレーションをサポート/カンバス
● SRTに同社で初対応 小型ビデオスイッチャー/ローランド
● Vision Pro用3Dカメラ ダビンチは新バージョンで対応
   /ブラックマジックデザインが発表
● 空間ビデオ用レンズを開発 EOS R7で運用/キヤノン
● 韓国・ソウルで「KOBA2024」開催 日本企業がブース構え放送・映像機器を展示
● モデルルームをオープン 最新機器を使ったオフィス体験/音響特機
● 地域防災EXPOにシンクレイヤが出展/告知放送システムなどデモ

ディスプレー/大型映像

● 国立競技場の民営化 ドコモを代表とする事業者へ 大型映像システムなど拡充/JSC
● 東京ドームの大型ディスプレー GLVが設置 保守業務などをMOYAIに移管
● 多彩なデジタルサイネージ LEDディスプレーが主流/ソウルの金浦国際空港

映画/番組/CM

● 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 GRAND FINALE」
   フランス映画界の大物俳優の特集第4弾

統計・調査

● 23年映像ソフト市場を発表 前年比104.9%の8123億円 有料配信は5991億円に伸長/JVA

総合

● アップルが開発者会議「WWDC24」(1) ベールを脱いだAI戦略
  多くのアプリがAIの支援可能に

イベント一覧

● WOWOW「フェンス」がテレビ大賞 沖縄の人々の現実と対峙/第61回ギャラクシー賞

放送批評懇談会は5月31日、優秀番組・個人・団体を顕彰する「第61回ギャラクシー賞」を決定した。
テレビ部門大賞は計416作品から「連続ドラマW『フェンス』」(WOWOW NHKエンタープライズ)が受賞。プロデューサーを務めたWOWOWの高江洲義貴氏とNHKエンタープライズの北野拓氏、脚本家の野木亜紀子氏が登壇した。
普天間出身の高江洲氏は「2人が沖縄の人の(リアルな)気持ちをすくい上げてくれて感謝している。監督はじめ皆が問題に正面から取り組んだことが結果につながった」と話した。
その他の主な受賞は以下のとおり。
★ラジオ部門大賞
SBSラジオギャラリー「方言アクセントエンターテインメント~なまってんのは、東京の方かもしんねーんだかんな~」(静岡放送)
★CM部門大賞
〈ウェブCM〉日本マクドナルド マックフライポテト「ティロリミックス-YOASOBI『群青』×Vaundy『花占い』」(日本マクドナルド 電通 ギークピクチュアズ)
★報道活動部門大賞
「NHKアナウンサーの命を守る呼びかけ」に関する一連の取り組み(NHK)
―――
●ギャラクシー賞奨励賞 開局以来初の受賞 ケーブルネット296/第61回ギャラクシー賞
千葉県のCATV局である広域高速ネット二九六(ケーブルネット296/佐倉市)は、第61回ギャラクシー賞で報道活動部門奨励賞を受賞した。
ギャラクシー賞の受賞は開局以来初であり、千葉県内の映像メディアとしても初という。
受賞した『NEXTEP~地域から…未来への提言~「高齢ドライバーによる痛ましい事故を減らすには」』は、地域課題を調査して原因を追究。他地域での取り組みや好事例を取材し、専門家とともに明るい地域社会の未来を創造する番組。
今回のテーマでは、高齢ドライバーによる事故を減らすための対策など解決への糸口を探った。


● 「映像アーカイブの現在と未来」 慶応大アート・センターと共催/JAMIAが初の公開イベント

日本映像アーキビスト協会(JAMIA)は、慶応義塾大学アート・センターとの共催により、同協会初の公開イベント「JAMIA×KUAC JAM2024~JAMIA Annual Meeting~『映像アーカイブの現在と未来』」を6月22日に開く。
同イベントは映像アーカイブの課題や今後の可能性を共に考え、協力しながら、ネットワークを広げることを目的としている。参加は、事前申し込み制となっている。
【プログラム】
▽ベーシックガイダンス「映像を集め、残し、生かす仕事」 映像の世紀のはじまりから、今日の視聴覚文化を未来へと受け渡す映像アーキビストの仕事を概観する(神戸映画資料館 研究員/松山ひとみ氏)
▽ライトニングトーク 第1部(3分×6-8組)
▽セッション①「映画フィルムの今、これから」(モデレーター:川崎市市民ミュージアム 学芸員/郷田真理子氏、登壇者:コダックジャパン/山本泰貴氏、IMAGICAエンタテインメントメディアサービス カラリスト/高田淳氏)
▽セッション②「イロイロ大変!? 映画の色。」(モデレーター:WOWOWプラス 映画Blu-rayプロデューサー/山下泰司氏、登壇者:元IMAGICA タイマー/元 国立映画アーカイブ技術職員/鈴木美康氏、IMAGICAエンタテインメントメディアサービス カラリスト/阿部悦明氏)
▽セッション③「映像アーカイブにAIを利用することについての期待と課題、今後の展望」(モデレーター:オムニアート/日本映像アーキビスト協会 理事/前川充氏、登壇者:国際大学GLOCOM主幹研究員/教授/研究部長、Creative Commons Japan理事長/渡辺智暁氏)
▽ライトニングトーク 第2部(3分×6-8組)
【日程】6月22日/10時45分-18時、19時より懇親会(希望者のみ/会費は別途現地徴収=5000円予定)。
【会場】慶応義塾大学三田キャンパス 東館6F G-lab(東京都港区三田2-15-45)/オンライン参加も可能となっている
【参加費】一般=3000円、学生=1000円(オンラインも同料金)、JAMIA会員は無料
【詳細】www.jamia.jp/category/community/


● IPやクラウド関連などVGI内覧会も同時開催 /朋栄が27、28日に内覧会

朋栄は、6月27、28日の2日間、東京・恵比寿の同社本社で「FOR-A CONNECT 2024 内覧会」を開く( (事前来場登録制)。
同内覧会では、Media over IP環境やクラウド制作環境の最新機器/ソリューションを披露するほか、LEDパネル環境を使用したXRソリューション、インターネット配信やイベント映像制作に活用可能なオールインワンライブシステムやポータブルビデオスイッチャーなどを展示する。
また、朋栄グループのビジュアル・グラフィックス(VGI)も「VGI CONNECT 2024内覧会」を同時開催する。
会場は、「クラウド関連」「Hi-RDS(階層型RDS)」、「MoIP関連」、「ファイルベース/アーカイブ関連」、「NDI/イベント関連」、「XRソリューションエリア(VGIと共同出展)」の各エリアで構成する。
【日時】6月27日/10-18時、28日/10-17時
【会場】朋栄・本社(東京都渋谷区恵比寿3-8-1)
【詳細】www.for-a.co.jp/


● コンテストのエントリー受付 若手クリエイターを対象に/東京国際マッピングアワード

IMAGICA GROUPのグループ会社であるIMAGICA EEX(イマジカ イークス)企画・運営の東京国際プロジェクションマッピングアワード実行委員会は、若手クリエイターを対象とした空間映像制作コンテスト「東京国際プロジェクションマッピングアワードVol9」のエントリーを受け付けている。
同アワードは、将来のコンテンツ産業の中核となる人材の発掘・育成と、プロジェクションマッピング(マッピング)という空間映像技術の高度化と普及を目的に立ち上げられた。
今回の作品テーマは『LIFE』で、マッピング投写用の1分30秒以内の映像作品であること。ウェブサイトから提出された企画書を審査し、書類審査を通過したエントリーチームは、作品の制作へと移る。エントリー応募締切日は、6月28日。
11月16日(17-21時予定)に東京・有明の東京ビッグサイトでの上映会で優秀作品を発表する。優秀作品には賞金の贈呈ならびに、東京ビッグサイトにおいて作品の定期上映を予定している。
【詳細】pmaward.jp/news/projectionmapping9/


● 先端的なコンテンツや技術の海外展開促進へ/DCAJが支援対象者を募集

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、経済産業省 令和6年度コンテンツ海外展開促進事業における先端テクノロジー社会実装プログラム「Technology Implementation Program(TIP)」の支援対象者を募集している。締切日は7月3日(17時)。
公募、推薦により集まった大学、専門学校などの先端的なコンテンツ・テクノロジーの中から、審査により、同プログラムの対象となる技術が選ばれる。
採択された技術は、専門家より技術の活用についてのアドバイスを提供。さらに11月に幕張メッセで開かれる「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」で披露される。また、同イベントで実施されるCGとインタラクティブ技術の学会「SIGGRAPH」によるSIGGRAPH賞選考会への参加権を提供する。同賞に選ばれると、北米で開催されるSIGGRAPHで技術のPRができる。
【応募の詳細】dcaj-techbiz.com/application2/

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