2024年6月24日

4K8K衛星放送視聴機器 8月にも2000万台普及
目標の「パリ五輪時」達成へ
「メディアとして確立」 広告ビジネスの好材料に

 4K8K衛星放送の視聴可能機器台数が2000万台目前となっている。放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が公表している今年3月末の同視聴可能機器の出荷台数は1921万1000台。同月は32万台の増加だった。6、7月はパリ五輪(7月24日-8月11日)で大きな増加が見込まれる。A-PABではNHK、民放BS局の共同キャンペーンなどで普及に弾みをつける。同協会では同五輪時点での2000万台突破を目標に掲げているが、達成の可能性は十分にありそうだ。〈続きは本紙で〉

2024年6月24日号 主な記事

 ●COMNEXT2024特集
 ●東日印刷/ロケ地仲介サービス「Tロケ」を拡充
 ●A-PAB/NHK,民放BS局共同キャンペーン
 ●アップル「WWDC24」(2) ハードの価値を最大限に向上
 ●デジタルサイネージアワード 東京ドームシティの大型映像システムが大賞受賞
 ●「DSJ2024」が開催

特集

● COMNEXT2024特集
・ COMNEXT2024 通信技術・ソリューションが集結 26-28日に開催
・ 会場から40キロメートル離れた場所の生活支援ロボットを遠隔操作/ミハル通信
・ 威嚇機能付きカメラ装置とディスプレー一体型録画機/エスシー
・ Vbusシリーズの新製品 IP・SDI・光を同一筐体で/ビデオトロン
・ 映像伝送で業務を効率化 企業・官公庁などにも提案/三信電気

放送

● 4K8K衛星放送視聴機器 8月にも2000万台普及 目標の「パリ五輪時」達成へ
● NHK、民放BS局共同キャンペーン/A-PAB
・ 「4K8K気軽に」 高画質化は大事な魅力/相子理事長

CATV/CS

● タイで大ヒットした社会派の学園ドラマ/スターキャットが放送へ
● 地域商社の事業を支援 地域商社の事業を支援/ジェイコム埼玉・東日本

プロダクション

● ロケ地仲介サービス「Tロケ」拡充 東京国立博物館の情報を新たに掲載/東日印刷
● 映像学習サービスに無料プラン 学生向けに内容を強化/AOI Pro.
● 第4回XR総合展に出展 テーマは「MAGIC」/IMAGICA GROUP

デジタル映像

● 中国で亜州現代美術展上海展 アジア地域の文化芸術交流

プロ機器

● 日テレのデジタルアーカイブ AWS活用しフルクラウド化/NEC
● ローカル5GとLiveUを連携展開 セキュアで安定した高速伝送/NEC、三信電気
● キャプチャーソフト「FCS」発売 演者の表情を3DCGで再現/HELTEC
● SaaS型メディアハブ「Mass」 シンプルなUIで多彩な機能/VGI
● mocopiのPCアプリを提供 本格的なモーション制作が可能/ソニー
● 専門学校と企業プロジェクト Metaデバイス活用/理経

ディスプレー/大型映像

● デジタルサイネージアワード発表 東京ドームシティの大型映像
● 大阪・関西万博のテーマ パビリオンにLEDを提供/LED TOKYO
● デジタルサイネージジャパン2024 最新のディスプレーが一堂に
・ アブセン
・ プラットワークス
● 総合デジタルサイネージ事業を展開 自社で大型ビジョン運用/パス・コミュニケーションズ

統計・調査

● 24年5月 民生用映像機器の国内出荷台数 薄型TVは33.2万台/JEITA

総合

● アップルが開発者会議「WWDC24」(2) ハードの価値を最大限に向上
● 新社長に軣秀樹氏が就任/マウスコンピューター

イベント一覧

● 4K番組アワード WOWOW『フィクサー』が大賞 4K8K衛星放送 5周年を機に実施/A-PAB

放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は、4K8K衛星放送5周年を機に実施した「A-PAB 4K番組アワード」の受賞作品を発表した。同アワードは、短編映像部門、ライブ・エンターテインメント部門、紀行・ドキュメンタリー部門、ドラマ部門を設けており、グランプリには、WOWOW『連続ドラマW フィクサー Season1』が選ばれた。
―――
グランプリ作品は、脚本家・井上由美子氏が「フィクサー」を題材に描く骨太かつ極上エンターテインメント。室内、屋外、昼夜と、安定したグレーディングが上質な映像を作り出し、主演の唐沢寿明の気迫の演技も相まって、4Kドラマを最上級に味わえる作品と評価されている。
同アワードは、A-PAB会員社を対象に、エントリー開始前日の1月31日までに国内で4K放送された番組を対象作品とした。ただし短編映像部門については4K放送実績を問わず、国内で何らかの形で4Kでの公表実績がある映像をエントリー対象作品とし、放送事業者以外もエントリーできる形にしている。
各部門の最優秀作品と優秀作品は次のとおり。
【ドラマ部門】(エントリー数:17作品)▽最優秀作品=WOWOW『連続ドラマW フィクサー Season1』▽優秀作品=BSテレビ東京『土曜ドラマ9「たそがれ優作」』、BS日本『BS笑点ドラマスペシャル 桂歌丸』、NHK・NHKエデュケーショナル『浮世の画家』、J:COM/日本映画放送『三屋清左衛門残日録 ふたたび咲く花』、テレビ大阪『地球の歩き方』
【紀行・ドキュメンタリー部門】(同:28作品)〉▽最優秀作品=BSフジ『令和の法隆寺~千四百年の伝承と聖徳太子の残響~』▽優秀作品=WOWOW『ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM パラリンピック 小田凱人(日本/車いすテニス)』、NHK・NHKエンタープライズ『地球トラベラー グレートヒマラヤトレイル 日本人が愛した山 マナスル』、BSテレビ東京『秘境黒部百年物語~未来へ紡ぐ守り人たち~』、BS朝日『鉄道・絶景の旅スペシャル 解禁!新ルート完全踏破 紅葉と新雪の立山黒部』、信越放送『時を超える旅 4Kカメラでつづる木曽の1年』、BS朝日『鉄道・絶景の旅スペシャル 解禁!新ルート完全踏破 紅葉と新雪の立山黒部』
【ライブ・エンターテインメント部門】(同:13作品)▽最優秀作品=NHK・NHKグローバルメディアサービス『大迫力! 長岡の大花火2022スペシャルライブ』▽優秀作品=WOWOW『NODA・MAP「兎、波を走る」』、BSテレビ東京『東急ジルベスターコンサート2023-2024』、BSフジ『辻井伸行×アイスランド~繋がれゆく音楽の絆~』、BS日本『鮨録』、BS-TBS『ヒロシのぼっちキャンプ』
【短編映像部門】(同:15作品)▽最優秀作品=関西テレビ放送『つくるということ』▽優秀作品=NHK・NHKエデュケーショナル『美の壺 時をつなぐ橋』、ZTV 伊勢放送局『壮観劇場「伊勢・熊野 魂の巡礼』、日本デジタル配信『日本に恋しよう!ピース・ニッポン シリーズ2 ♯1 美しい日本の四季』、広域高速ネット二九六『KIOKUGAMI~日本の記憶を呼び起こす和紙アート~』


● SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 コンペ部門に1201本の応募 7月13-21日に開催

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024」(主催:埼玉県、川口市、川口商工会議所、SKIPシティ国際映画祭実行委員会)は、7月13-21日の9日間にわたり、埼玉県川口市のSKIPシティで開催される。また、7月20-24日には、ノミネート作品の一部をオンラインで配信する。
同映画祭は、デジタルシネマにいち早くフォーカスした国際コンペティション映画祭として、映画産業の変革の中で新たに生み出されたビジネスチャンスを掴んでいく若い才能の発掘と育成を主軸に成長を重ね、今年で21回目を迎える。
映画祭の中核である「コンペティション(コンペ)」は、国際コンペと国内コンペで構成。長編作品を対象とした国際コンペは広く世界中から、長編部門と短編部門の2部門で構成される国内コンペは、国内から応募された若手監督の作品を厳選して上映する。今年は102の国と地域から、合計1201本の応募があった。
両コンペとも審査会で最終審査を実施し、最優秀作品賞をはじめとする各賞を授与する。
開催初日となる7月13日は、串田壮史監督、毎熊克哉主演による最新作『初級演技レッスン』の上映(ワールド・プレミア)で幕を開ける。
「みんなが観たい上映作品」では『ドライブ・マイ・カー』『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『トップガン マーヴェリック』の4作品を上映する。
【詳細】公式ウェブサイト=https://www.skipcity-dcf.jp/


● 取扱ブランド新製品のアップデート情報など/DPSJが内覧会

日本デジタル・プロセシング・システムズ(DPSJ)は、7月5日に内覧会「DPSJ オープンデモルーム」を開く。同社の取扱ブランドから新製品を披露し、アップデート情報などについて説明する。参加無料(事前登録制)。
主な展示は、Magewell初のモジュールラックマウント製品「Modator 2U」、シームレスな操作で複数のビデオ撮影を可能する「Director Mini」、OBSBOTのAI追従機能を搭載したウェブカメラ「Tiny 2」「Tail Air」、Metusのメディアファイル生成ソリューション「INGEST」など。
【日時】7月5日/午前の部:10時30分-12時30分、午後の部:14-16時
【会場】DPSJ(1階)デモルーム(東京都中野区中央4-7-17)
【申し込み・詳細】https://www.dpsj.co.jp/2024/06/10/29371.html


● Inter BEE 2024への出展 申し込み期限28日まで

放送・通信関連のプロフェッショナル展「Inter BEE 2024」(11月13-15日に幕張メッセで開催/主催:電子情報技術産業協会)への出展の第二次申し込み期限が、6月28日で締め切りを迎える。『INTER BEE CINEMA』など各種特別企画も同様に同日が最終期限となっている。
【詳細】公式ウェブサイト=https://www.inter-bee.com


● CATVの基礎を学ぶ FTTH関連技術など/CRIがオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第45回オンラインセミナー(Zoom使用)として「FTTH&デジタル 基礎講座~いまさら聞けない入門編~」(第1回)を7月9日に開く。今回は2回に分けて講義を実施(各90分)。2回目は8月下旬以降を予定している。
対象は、CATV局の新入社員(特に技術部配属)をはじめ、営業経験者、通信は強いが放送や伝送路には弱いという技術者、また他の事業から移ってきた経営者までをカバーする。
講師は、住友電気工業で40年間、CATV技術を担当した経験を持つ伴泰次氏(ケーブルコンシェルジュBAN)。
講座の内容(予定)は次のとおり。
[1回目]
▽CATVのポジション=放送および通信の加入者数とRGU(収益獲得単位数)、放送業界の売上比較、ブロードバンド加入者数の比較
▽HFC(光・同軸ハイブリッド)システムの概要=HFCネットワークの発展と課題、FTTHへの移行
▽PONシステム=メディアコンバータからGE-PON、10G-EPONへ
▽光ファイバー=光ファイバーの構造と接続技術
▽FTTHシステムの構成要素=FTTHの構成部品、光分配器、クロージャ、引き込み宅内配線
[2回目] (8月下旬-9月実施予定)
▽光RF伝送システム=光アンプと放送波伝送、BSトラモジとパススルー(IF伝送)
▽RF放送システム=ヘッドエンド、STB、CAS、自主放送
▽技術編=SI接頭辞、デシベル、レベル計算
【日時】7月9日/13時30分-15時(アーカイブ視聴あり)
【参加費】CRI会員4000円、非会員8000円
【申し込み・詳細】https://cri-info.jp/20240617_8133

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