2024年7月15日

CATVのIP放送が新局面
先行2社一旦休止
追随事業者なくIPの利点不透明に JCOMが実証実験開始
商用化で一気に流れ来る可能性

CATV事業者のIP放送は、2016年にハートネットワーク(業務エリア:愛媛県新居浜市、西条市)とケーブルテレビ徳島(同:徳島市、神山町、佐那河内村)が「ケーブル4K」、4K自主放送を、それぞれ自社設備のFTTH契約者などを対象に実施してきたが、ともに現在はIP放送を休止している。現在IP放送を実施しているのは、NTTとKDDIだけの状況だ。一方では、日本ケーブルラボが、IP放送の運用仕様を新規制定。JCOMが同運用仕様を基に、3月からIP放送の実証実験を開始した。〈続きは本紙で〉

2024年7月15日号 主な記事

 ●古河電工がTOKAIケーブルと共同でIP放送システムの実証実験
 ●WOWOW/ライブビューイングが収益に貢献
 ●膨大な電力必要とする生成AIデータセンター新造が困難
 ●アビックスが新製品展示会 フィルムLEDビジョンなどを披露

特集

●九州放送機器展 特集
・ 九州放送機器展2024が開催 テーマ別に最新機器をそろえる
・ 出展概要
●ケーブル技術ショー 特集
・ ケーブルコンベンション、ケーブル技術ショー
  多様化するCATVサービスの最新動向 展示会は94社・団体が出展
・ 業界のトレンドを事例で説明
・ 出展概要

放送

● ライブビューイングが収益に貢献/WOWOWが事業の概況

CATV/CS

● CATVのIP放送が新局面 追随事業者なくIPの利点不透明に
● TOKAIケーブルと共同でIP放送システムの実証実験/古河電工

プロダクション

● 「第4回XR総合展 夏」が開催 最新のVR・AR 技術やサービスを披露
・ IMAGICA GROUP
・ 富士フイルム

デジタル映像

● VR180度立体映像で収録 YouTubeにアップへ/グッドジョブが伝統芸能イベント

プロ機器

● メディアコンポーザーの映像をウェブ会議で共有/アビッド「Huddle」を発表
● 大容量の高品質バッテリー ソニーBP-Uと互換性/KPIが受注開始
● 「レスターグループ プライベート展」 取扱各社の最新製品を展示/レスター
● HDMI光ファイバー延長器 ブルーストリーム製品を発売/エーディテクノ

ディスプレー/大型映像

● 最狭ピッチ0.7ミリCOB型やフィルムLEDビジョンを披露/アビックスが新製品展示会
● 「ティファニー展」で映像機材などを提供/タケナカ
● スペイン製の大型LEDをXRコーナーで国内初公開/朋栄が内覧会
● メディアサーバーを実演 ROEのXRスタジオ使用/ディスガイズジャパン
● 大型LEDを多数展示 演出に特化した新製品も/ROEビジュアルジャパン

映画/番組/CM

● ぼっちキャンプ海外スペシャル/BS-TBS
● 映画「ある一生」 暴力、戦争、貧乏に耐えた男の生涯 世界的ベストセラーの映画化

統計・調査

● ライブ配信メディアレポートを無償提供/ビデオリサーチ

総合

● 膨大な電力必要とする生成AI データセンター新造が困難 一般家庭10万軒分の電力消費
● 新刊 キネマ旬報ムック『キネマ旬報の100年』

イベント一覧

● 24年度秋期の募集を開始 コンテンツ業界のリーダー育成 3コースの講座を開催へ/VIPOアカデミー

映像産業振興機構(VIPO)は、コンテンツ業界に特化した人材育成事業「VIPOアカデミー」の2024年秋期として、「コーポレートリーダーコース」、「プロジェクトリーダーコース」、「リーガル・エッセンシャルコース」の3コースを開催する。コーポレートリーダーコースとプロジェクトリーダーコースは、VIPOが開発したコンテンツ業界向けのオリジナルプログラム。いずれもオンライン講座が基本になっている。
各コースの概要は次のとおり。
[コーポレートリーダーコース] (第20期=9月14日-12月5日、25年6月5日)
講義と演習、グループ活動を通して、経営戦略、ビジネスアカウンティング、ビジネスプランニング、プレゼンテーション、リーダーシップの知識やノウハウを身につけることで、企業の成長・発展に貢献するコーポレートリーダー(経営幹部人材)を育成する。定員16人(会場開催日が全6日ある)。申し込み締切日は8月28日。
[プロジェクトリーダーコース] (第18期=9月21日-12月10日、25年6月3日)
講義と演習、グループ活動を通して、企画力(発想力、ロジカルシンキング、ビジネスアカウンティング)と推進力(リーダーシップ、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメント)を強化することで、クオリティーとスピードを両立させ、周囲を巻き込んでプロジェクトを成功に導くプロジェクトリーダーを育成する。定員16人(会場開催日は全5日)。申し込み締切日は9月4日。
[リーガル・エッセンシャルコース〈基礎編〉〈実践編〉]
コンテンツ業界のビジネスパーソンとして必要不可欠な、著作権、ライセンス、契約などの法務知識を身につけることで、契約トラブルを未然に防ぎ、ビジネスを広げていける人材を育成する。各コース定員16人。
《基礎編》(10月1、8、15日=オンライン開催)法律の枠組みや法的考え方の基本、著作権を中心とした映像コンテンツビジネスにまつわる知的財産権制度の概要、契約締結交渉時の勘所などの基礎を身につける。申し込み込締切日は9月17日。
《実践編》(10月29日、11月5日、11月12日=会場開催)コンテンツビジネスにまつわる契約実務について、各回の前半は講義により知識を整理し、後半は模擬事例をもとにしたグループディスカッションで、実践に役立つ考え方を身につける。実践編は、基礎編の内容理解を前提としたグループワークに取り組む。申し込み締切日は10月15日。
【申し込み・詳細】https://bit.ly/2UgyQyKss


● 業務の効率化から見る生成AIの可能性考察/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第46回「CRIオンラインセミナー」(Zoom使用)を8月6日に開く。テーマは『未来を拓くAI革命:業務効率化から見る生成AIの可能性』。講師は、アップグレード代表取締役社長の市村健太氏と東京ケーブルネットワーク 未来創造部グループ長の松尾遼氏が務める。
企業のAI導入を支援するアップグレードは、東京大学発のベンチャー企業で既に多くの実績を上げている。今回のセミナーでは、同社の市村社長が最初の一歩をどのように踏み出すのかを重点的に説明。セキュリティーについて注意すべき点も解説する。また、制作部門やウェブサイト担当部門が使える、映像や動画に使用する生成AIについて、いくつかの製品を紹介する。
東京ケーブルネットワークの松尾氏は未来創造部に所属し、先進的な取り組みに挑んでいる。同氏は、AI・ディープラーニングの活用リテラシーをテストするG検定の資格保持者。今回はCATV局の観点から生成AIについて、どのような使い方があるのか鋭く切り込む。
【日時】8月6日/13時30分-15時30分
【参加費】CRI会員4000円、非会員8000円
【申し込み・詳細】https://cri-info.jp/seminer-join


● 彩の国ビジュアルプラザ 「eスポーツ展」開催 体験コーナーも設置
SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム(埼玉県川口市)では、企画展「eスポーツ展」を9月29日まで開催している。

同企画展では、「eスポーツ」について「知る」「見る」「体験する」をテーマに展示。eスポーツとは何かという基本的なことから、その競技内容、選手や裏側を支えるデバイス、ストリーマーやキャスターについても解説する。実際にeスポーツを体験できるコーナーもある。
【日時】9月29日まで/9時30分-17時、月曜日(祝日の場合は翌平日)は休館
【料金】大人520円ほか(常設展も入場可)
【詳細】https://www.skipcity.jp/event/vm/esports/

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