● 一般向け社内見学会 スタジオ設備の操作を体験/フジテレビが開催
● 共同管制は「継続検討」 B-SATとスカパー共に譲らず
/総務省 衛星放送WGが「取りまとめ案」
2024年9月16日
一般向け社内見学会 フジテレビが開催
スタジオ設備の操作を体験
技術局若手社員が企画 参加者は2日間で延べ900人
━ 今週号(9月16日号)の見どころ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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共同管制は「継続検討」 B-SATとスカパー共に譲らず 通販番組の審査基準検討へ 放送事業者支えている実態考慮を/総務省 衛星放送WGが「取りまとめ案」
総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」の衛星放送ワーキンググループは、9月10日に最終となる第12回会合を開き、取りまとめ案を公表した(9月-2日号に関連記事)。検討項目である「衛星放送のインフラコストの低減」「地上波代替における衛星放送の活用」「災害発生時における衛星放送の活用」「右旋帯域の有効活用」「衛星基幹放送の認定における通販番組の扱い」について、今後の方向性などを示している。焦点の衛星放送システム(B-SAT)とスカパーJSATの共同衛星の共同管制については継続検討となり、実質見送りとなった。
(続きは本紙でレポート)
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メディア150年の興亡(13) スポーツと放送 国際スポーツ 放映権高騰で継続困難に テレビ中心見直せば新たな可能性 地域チームでビジネス開拓を
テレビの普及には、スポーツも絶大な力を発揮してきた。草創期のプロレスやボクシング、4年に1度の五輪、そしてサッカーW杯などの国際試合だ。ところが近年バラエティーの変調と同様、スポーツもテレビが主役で居続けられる状況ではなくなってきた。放映権が高騰し、放送することが難しくなってきたのである。20世紀は広告がマスメディアを支えたが、インターネットの台頭でビジネスモデルが変容し始めた。今後さらなる変化が避けられない情勢だ。(次世代メディア研究所 鈴木祐司)
(続きは本紙でレポート)
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映画「パリのちいさなオーケストラ」 移民姉妹の音楽にかける強い情熱描く クラシックの名曲が並ぶ構成 音楽の楽しみを前面に押し出す
クラシック音楽の名曲がずらりと並ぶ音楽映画『パリのちいさなオーケストラ』(2024年/マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール監督・脚本、クララ・ブロー脚本、フランス製作、フランス語、114分)が公開される。クラシックの名曲は看板どおりだが、ほかにパリ在住の移民問題と彼らに対する差別、2人のアルジェリア系の移民姉妹の音楽にかける強い情熱も作品の見どころである。(中川洋吉・映画評論家)
(続きは本紙でレポート)
※本紙とデジタル版は同一内容です。
2024年9月16日号 主な記事
●総務省 衛星放送WG/共同管制は「継続検討」
●「メディア150年の興亡」(13) 国際スポーツ/放映権高騰で継続困難に
●シンクレイヤ/スマホで簡単に利用「ARスタンプラリー」を開発
● アップルがiPhone16など新製品を発表/CPUをそろえ量産効果
※映像新聞を年間購読するとデジタル版をご覧になれます
放送
CATV/CS
● 地域の見守り活動で足立区と協定を結ぶ/J:COM足立
プロダクション
● 「Creative Summit 2024」 クリエイターを支える技術を提案/ソニーPCL
デジタル映像
● スマホで簡単に利用 ARスタンプラリーを開発/シンクレイヤ
プロ機器
● シネマカメラ「EOS C80」 ソロ撮影向けの小型製品/キヤノン
● VPツールセット BURANO、HDC-5500のシミュレーションが可能に/ソニー
● 新型4Kスタジオカメラを発表 ヘッド単体でSDI/IPに対応/パナソニック
・ ボックス型カメラのリモカメ連携を実現
● MoIPに特化したIPエクステンションユニット/池上通信機が開発
● 五輪のスポンサー契約を年内で終了/パナソニックがIOCと合意
ディスプレー/大型映像
● ヒビノ 映像システムなど納入 ヤマハが横浜に体験型施設
● ソアー製造の有機ELデバイス 累計出荷台数が2億台突破
● 70型以上の有機ELテレビメーカー別シェアで1位に/LGエレクトロニクス
● ディスプレー用ガラス製造 アヴァンストレートを買収/インド・Vedanta社
● グループ最大規模のイベント 幅広い取り組みを披露/日立
● 巨大な湾曲LEDビジョン JR秋葉原駅店に設置/Yostar
映画/番組/CM
● 映画「パリのちいさなオーケストラ」 移民姉妹の音楽にかける強い情熱描く
統計・調査
● ソリューションサービス市場規模 23年度は8兆3732億円/JEITAが調査
総合
● 「CES」のロゴを変更 主催する米CTAもブランドの一体化目指す
● ネット上の偽・誤情報分析技術 総務省の実証事業で採択・開発へ/NEC
● 製造・サポート部門のグループ会社2社を統合/朋栄
● アップルがiPhone16など新製品発表 CPUをそろえ量産効果 AI処理性能は能力差を抑える
イベント一覧
● CEATEC 2024 公式ウェブサイトで来場事前登録を受付 コンファレンス聴講予約も25周年特別セッション開く
電子情報技術産業協会(JEITA)は、10月15-18日の4日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催する「CEATEC 2024」の来場事前登録を公式ウェブサイトで実施している。今年は日本自動車工業会が主催する「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」と併催することが決定していることから、両展示会で共通の来場登録システムを採用。これにより来場者は一度の登録で両展示会に入場することが可能となる。
また、来場事前登録と併せ、CEATEC 2024で実施する100を超えるコンファレンスの聴講予約受付も開始した。会期初日の10月15日には、25周年特別セッション『未来を創るAI:イノベーションと挑戦』を開き、OpenAI Japanの長崎忠雄 代表執行役社長をはじめ、CEATEC 25周年特別企画『AI for All』に出展する企業や団体からの登壇を予定している。AIをけん引するキーパーソンによる講演を通じて、AIにより実現する未来の社会を考察する。
これ以外にも会期初日は、「Innovators Gathering」と題して、サステナビリティをテーマにした講演や、デジタルの力で地方の個性を生かしながら社会課題の解決と魅力の向上を図る「デジタル田園都市国家構想」に関連するセッションなどを予定している。
◆CEATEC 2024開催概要
[入場料] 無料(全来場者登録入場制)
[会期] 10月15-18日▽プレミアムタイム=15日/10-12時(招待者およびプレスのみ入場可能)▽一般公開=15日/12-17時、16-18日/10-17時
[共催] 情報通信ネットワーク産業協会、ソフトウェア協会
[公式ウェブサイト] https://www.ceatec.com
● SIGGRAPH Asia 2024 オンライン来場登録を開始 3年ぶりに東京で12月開催
12月3-6日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される、コンピューター科学分野の国際学会(ACM)の分科会「SIGGRAPH Asia 2024(シーグラフアジア2024)」(運営事務局:ケルンメッセ)では、全プログラムのオンライン来場登録を開始した。
シーグラフアジア2024は、3年ぶりに東京で開催されるもので、業界を代表するクリエイター、エンジニア、学識経験者によるセッション・機器展示が実施される。
オンライン来場登録は、シーグラフアジア2024の公式登壇者・発表者、機器展示・出展社ならびに、運営にかかわる関係者以外の全ての来場者が対象となる。登録料金は、4カテゴリーがACM会員/非会員別に設定されており、ACM会員ならびにACM学生会員には特別料金が設定されている。10月18日まで早期割引料金が、また団体割引(5人以上)も用意している。
【詳細】https://asia.siggraph.org/2024/ja/attend/registration-categories-fees/
◆先進的技術を披露
ACM SIGGRAPHが主催するシーグラフアジア2024は、CGおよびインタラクティブ技術の革新を伝える展示会および会議で、今年で17回目の開催となる。日本での開催は、過去に横浜(2009年)、神戸(15年)、東京(18年、21年)に次いで5回目。
今回は『Curious Minds』をテーマに、世界中の研究者や企業による最新技術(CG、VR/AR、人工知能など)などが発表される、企業や大学によるこれらの技術の没入型展示や、エレクトロニックシアターでのトップクラスのCG/アニメーション/映画作品の上映、その他の先進的なプログラムも実施する予定。
多くの日本の大学や研究機関も研究成果を発表し、参加者に高度な技術に関する知識を深め、国際的かつ地域的な交流を図る機会を提供する。
● 映像伝送の最新事例報告 IIJと共同でセミナー開く/Haivision
Haivision社は、「Haivision+IIJジョイントセミナー ~ネットワークと映像伝送の最前線~」を10月2日に開く。同社製品と多様なネットワーク(モバイル、インターネットIPv4/IPv6、VPN、専用機、スターリンク)の親和性をIIJ(インターネットイニシアティブ)と共に検証する。
また、7-8月にパリで開催された世界的なスポーツイベントにおける5Gローカルなどの事例について説明。さらに、ビデオエンコーダー「Makito X4」の活用事例を報告する。
【セミナーの内容】▽パリのビッグ・スポーツイベント5Gローカルを中心にした事例紹介」(Haivision カントリーマネージャ山本克己氏)▽「競輪視聴体験をアップデートするWINTICKETの映像伝送技術」(サイバーエージェント/WinTicket テクニカルマネージャー 近藤信輝氏)▽「IIJグループで支援するSRT伝送に必要なネットワーク」(IIJエンジニアリング サービス開発本部 岡田裕夫氏)
【日時】10月2日/14-17時
【会場】IIJグループ本社13階 セミナールーム(東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム)
【申し込み・詳細】biz.iij.jp/public/seminar/view/34674
● 横須賀リサーチパークの一般公開イベントに協賛 8K切り出しシステム展示/アストロデザイン
アストロデザインは、10月18、19日に横須賀リサーチパーク(YRP/神奈川県横須賀市)の「YRPセンター1番館」で開催される「YRPオープンイノベーションデー2024~ここから未来が見えてくる!~」に協賛し、機器展示をする。入場無料。
YRPオープンイノベーションデーは、YRP進出機関の成果発表と一般公開の場で、昨年に続く2回目の開催。
8K映像の利活用を推進するアストロデザインは、1台の8Kカメラ映像から複数アングル映像を切り出し出力する「リアルタイム8K切り出し」システムを展示する。全体を8Kの高解像度カメラで撮影するため、それぞれの切り出し画面を鮮明に確認できる。映像制作をはじめとするエンターテインメント分野のほか、監視や検査などの産業用途に提案する。
【イベント詳細】yrp.co.jp/category/event/open_innovationday_2024/
● アニメイベント「京まふ」に出展 専任エージェントが仕事相談/フェローズ
フェローズは9月21、22日に京都・みやこめっせ(京都市左京区)などで開催される「京都国際マンガ・アニメフェア2024」(略称:京まふ)に出展する。
京都国際マンガ・アニメフェア2024は、西日本最大級のマンガ・アニメイベントで、出版社やアニメ制作会社、映像メーカー、放送局、教育機関などが出展する。今回は約70社と過去最大規模の企業・団体が参加することとなった。
フェローズのブースでは、アニメ業界に特化した同社の専任エージェントによる仕事相談会を実施し、1人ひとりと個別に仕事の紹介やスキルアップの相談を受け付ける。キャリアチェンジについても相談できる。
【イベント詳細】https://kyomaf.kyoto/
● 磁気テープ映像の保存問題を考察/国立映画アーカイブが特別イベント
国立映画アーカイブは、ユネスコ「世界視聴覚遺産の日(10月27日)」記念特別イベントとして、磁気テープ映像の保存に警鐘を鳴らす「マグネティック・テープ・アラート:磁気テープ映像の保存に向けてできること」を10月5日に開く。
磁気テープは、放送業界をはじめ民俗学や歴史の調査、舞台芸術・音楽、スポーツの記録、さらに学校・家庭など広範な分野で活用されてきた。その膨大なビデオテープの映像が、「2025年までにデジタルファイル化しなければ永遠にアクセスできなくなりかねない」という警告をユネスコが発している。
国立映画アーカイブでは、21年10月に開催した「緊急フォーラム」に続く第2弾として、改めてこの問題に向き合う。
【日時】10月5日/14時-16時25分
【会場】国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU(東京都中央区京橋3-7-6)
【料金】無料
【定員】310人(事前申込制)
【申し込み・詳細】https://www.nfaj.go.jp/exhibition/unesco2024/