2024年9月30日

HCA、博報堂プロダクツと業務提携
バーチャルプロダクション事業推進
大規模スタジオ「HCA factory.」活用
LEDウォールは自由設計 研修出向で人材育成も開始

 大規模バーチャルプロダクション(VP)スタジオ「HCA factory.」(千葉県八街市)を運営するHCA(東京都世田谷区)は、総合制作事業会社の博報堂プロダクツ(東京都江東区)と業務提携し、広告映像などの制作事業におけるVP導入を推進する。HCAは、VPスーパーバイザーを務める井村宣昭氏の知識と技術、撮影監督としての視点も提供。高品質な映像制作を支援する。なお井村氏は、個人としてもVPテクニカルスーパーバイザー兼映像事業戦略顧問として博報堂プロダクツと契約し、博報堂グループの映像制作領域を押し上げる。2021年にスタジオを立ち上げ、コロナ禍による休止を経ながらも事業を拡大させた要因や経緯について、井村氏に聞いた。(続きは本紙でレポート)

━ 今週号(9月30日号)の見どころはコチラ ━━━━━━━━━━━━━━━━

メディア150年の興亡(14)
 ローカル民放の新機軸 活性化の鍵は地域スポーツ 生成AIで選手キャラクター化・動画制作 アニメも作成しエリア外発信を
 放送がITデジタルで大きく変容している中、特に苦しんでいるのがローカル民放だ。広告費減で今や過半が赤字に陥っている。ただし挽回の手がないわけではない。その1つが「地域×スポーツ」だ。今や47都道府県のほぼ全てで、サッカーなどのスポーツチームが活躍している。競技施設を整備して、地域の活性化につなげようとする自治体も少なくない。そこに生成AIが登場し、地域の発信力が高まろうとしている。「地域×スポーツ×AI」の可能性を考える。(次世代メディア研究所 鈴木祐司)(続きは本紙でレポート)

※本紙とデジタル版は同一内容です。

2024年9月30日号 主な記事

 ●ケーブルフェスタ2024特集
 ●WOWOWが4K放送を25年2月末で終了
 ●50回目を迎えた日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード記念行事や施策盛り込む
 ●IBC2024レポート(1) 映像制作に広がる新技術の応用
 ●HotChips 2024報告(3) 新興企業がデモ展開

特集

● ケーブルフェスタ2024特集
・ 10月4-6日に名古屋の2会場で 4日は業界関係者向けイベント
・ Vbusの新製品を展示 SDI・光を同一筐体で/ビデオトロン
・ 線状降水帯を予測 気象情報配信サービス/SCN
・ 超低遅延の映像音声伝送 高臨場感と没入感を実現/ミハル通信
・ 既設集合住宅を高速化 既設集合住宅を高速化/シンクレイヤが新ソリューション
・ ケーブルセミナー 業界の最新動向を学ぶ 恒例の「しゃべくり」も

コンテンツビジネス

● マーケティング映像を制作 知られていない地域の魅力を発信/TYO
● 『宇宙戦艦ヤマト』上映会 8ミリフィルム版を劇場初公開/東北新社

放送

● 4K放送 25年2月末に終了 経営資源の選択と集中鑑み判断/WOWOW

CATV/CS

● 50回目を迎えた日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード記念行事や施策盛り込む

プロダクション

● バーチャルプロダクション事業推進 大規模スタジオ「HCA factory.」活用
/HCA、博報堂プロダクツと業務提携
● テックイベント「246TECH」開催 XRなど先端技術について討議
/GMOグローバルスタジオ、Disguise Japan

プロ機器

● アムステルダムで「IBC2024」開催 映像制作に広がる新技術の応用
● IBC2024レポート
・ UNICAM XEを主軸に展示 多様な要求に応える製品群/池上通信機
・ 最新ソリューション披露 ライブ制作の機能が向上/ソニー
・ IPへの円滑移行を支援 ソフトウエアデファインド活用/朋栄
・ IPソリューション拡充 IPMX対応KVM延長器など/Matrox
・ 5型高輝度カメラモニター タッチスクリーンで制御可能/ブラックマジックデザイン
● MVスイッチャーを発売 双方の機能を1筐体に搭載/エーディテクノ
● 双方向の広帯域伝送に対応 ワイヤレスシステムに新技術/ゼンハイザー
● Dante対応を開始 AoIPの選択肢が拡大/ノイマン
● カラーがクラウドストレージ採用 500TBのアーカイブを移行/米Wasabi
● 25年万博で「未来の都市」 自社イベントで展示内容説明/日立グループ

ディスプレー/大型映像

● 博多駅のサイネージを有機ELからLEDに刷新/JR九州エージェンシー

映画/番組/CM

● BS-TBSが下期改編説明会 初のミュージカル特番 ALFEE50周年特番も

家電/民生機器

● サムスンSSDの限定モデル ゲームコラボ最新版/ITGマーケティング
● カーナビ新製品 オンライン動画配信に対応/パナソニック

統計・調査

● 24年8月 民生用電子機器の国内出荷金額 映像機器は431億円/JEITA

総合

● HotChips 2024 報告〈3〉 切れ味鋭い新興企業がデモ 汎用指向のプロセッサー

イベント一覧

● 人材獲得マーケティング 講師が実践的なアドバイス/CRIオンラインセミナー

ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第48回CRIオンラインセミナーとして、「VUCA時代の人材採用戦略~激烈を極める人材獲得マーケティングで今起こっていること&チャレンジしていくべきこと~」を10月16日に開く(Zoom使用)。
VUCA(ブーカ)とは、変動(Volatility)、不確実(Uncertainty)、複雑(Complexity)、曖昧(Ambiguity)の頭文字を取ったもので、物事の不確実性が高く、将来の予想が困難な状況を意味する造語。VUCA時代の企業人材に求められるのは、どのようなスキルなのかが問われている。
今回のセミナーの講師は、人材戦略コンサルタントのZUUでコンサルタント部長を務める四竃靖人氏。同社は2013年創業、フィンテック業界で成功した。その成功体験の源になっているのが高速でPDCA(計画「Plan」、実行「Do」、確認「Check」、改善「Action」)を回す「鬼速PDCA」。ZUUの冨田和成社長が著した『鬼速PDCA』(クロスメディア・パブリッシング/インプレス刊)は20万部のベストセラーになっている。
同社のコンサルは、各社の企業戦略から導かれる組織戦略を決定し、そこから採用戦略を練っていく。自社が欲しい人材の目に届く採用PRはいかにすべきか、実践的なアドバイスをする。
【日時】10月16日/13時30分-15時
【参加費】CRI会員4000円、非会員8000円
【申し込み・詳細】https://cri-info.jp/20240924_8175


● Q-SYSが大阪でイベント 新製品や最新技術を披露

オーディオ、ビデオ、コントロールを統合したソフトウエアベースのトータルAVCソリューションプラットフォームを提供するQ-SYS(キューシス)は、10月10日にQ-SYSの最新テクノロジーや新製品を披露する単独イベントを大阪で開く。
Q-SYSは、プロオーディオで知られる米QSCのシステムソリューションブランド。AV製品やシネマ・ポストプロダクション用製品を開発しており、企業やテーマパーク、商業施設などで多く採用されている。2022年に東京オフィスを設立した。
今回、改めて日本のユーザー向けに、Q-SYSが展開するビジネスやビジョンなどを説明。新製品の説明とともにトレーニングコースを案内する予定。事前登録制(招待制)
【日時】10月10日/14時:受付開始、15時:セッション開始(17時終了予定)
【会場】うめきたROOTS(大阪市北区中津6-1-13 中津ビルB1)
【申し込み締切日】10月1日
【申し込み・詳細】https://lnd.qsc.com/apac_jap_2024-10-10_Everything_has_changed.html


● 東京都が海外進出サポート 都内のアニメ制作事業者などが対象 セミナー・ワークショップ開く

東京都は、「海外ビジネスセミナー」「海外プレゼンスキル向上ワークショップ」を開き、都内のアニメーション制作/製作事業者などの海外進出を支援している。今年はセミナー・ワークショップに加え、同事業全体についての説明会を開催し、過去に支援を受けられた事業者の体験談も伝える。
さらに習得したスキルなどを競う「東京アニメピッチグランプリ」に挑戦して入賞すると、最大100万円の賞金をはじめ、東京都から海外展開に向けたさまざまなサポートを得られる。
【セミナーA】アニメーション映画祭・海外マーケットについて学ぼう(リアル開催)▽日時=10月10日/19-21時(定員50人)▽会場=豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東五号館 14階貸会議室▽講師=数土直志氏(アニメーション・ジャーナリスト)/加藤タカ氏(Studio Selfish代表)
【セミナーB】TV・映画作品を企画し売り込むことを考えてみよう(オンライン)▽日時=10月29日/19-21時▽講師=鮎貝義家氏(ライター、プロデューサー)/清水ハン栄治氏(すみません代表、映画監督)
【セミナーC】TV・映画作品のピッチマテリアル・バイブルで伝えることを考えよう(オンライン)▽日時=11月5日/19-21時▽講師=Antony Gusscott氏(Sprinkles on Top クリエイティブ・ディレクター)/榑谷美紀氏(JET SET GO代表、クリエイター兼プロデューサー)
【セミナーD】映像作品の資金調達・予算・ライセンスについて考えよう(リアル開催)▽日時=11月14日/19-21時(定員50人)▽会場=「セミナーA」と同じ▽講師=Silas Hickey氏(Custom Nuts Ltd.クリエイティブ・プロデューサー兼開発エグゼクティブ)
【ワークショップ 第1回】ピッチマテリアルを組み立ててみよう(リアル開催)▽日時=11月27日/18-20時(定員30人)▽会場=三菱UFJリサーチ&コンサルティング 神谷町オフィス24階会議室(港区虎ノ門5-11-2 オランダヒルズ森タワー)▽講師=風早完次氏、今泉裕美子氏、堺三保氏
【ワークショップ 第2回】実際にピッチしてみよう(リアル開催)▽日時=12月12日/18-21時(定員30人)▽会場=第1回と同じ▽講師=風早完次氏、今泉裕美子氏、堺三保氏、伊藤整氏
【東京都アニメーション海外進出ステップアッププログラム説明会】先輩たちに聞くMIFA出展体験談(リアル開催)▽日時=第1回:10月3日/19時-20時30分、第2回:12月3日/19時-20時30分(各回定員50人)▽会場=「セミナーA/同D」と同じ
◆各セミナー・ワークショップ・説明会の申し込み・詳細=https://anime-tokyo.com/program/
◆申し込み期限=各日程の原則2営業日前(16時まで)

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