● BS放送事業から撤退 BS松竹東急は放送継続を表明/松竹
2025年3月10日
MWC25バルセロナ開催
5G収益化に腐心
規格が複雑で高コスト 生成AI活用の提案も
6Gの規格提案は一段落 「簡略化」が重要事項に
━ 今週号(3月10日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━
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広告費から見えるメディアの転機(上) どうなるTV広告費 ネットが加速度的に膨張 意味考え始めた広告主 効果鮮明な手法へ走る可能性
電通から「2024年 日本の広告費」が発表された(13面に詳細)。同発表からは、インターネットの伸長によりオールドメディアが転機を迎えていることが分かる。ネット広告費は四半世紀以上におよび右肩上がりを続けたが、逆にマスコミ四媒体はいずれも減少した。この間に日本経済は、リーマンショックやコロナ禍などを経たが、ネットだけは不況をものともしなかった。この違いはなぜ生まれたのか。ネットの強さはどこに由来し、テレビは何を学ぶべきかをシリーズで考えてみる。初回はテレビ広告費から分析する。(次世代メディア研究所 鈴木祐司)
(続きは本紙でレポート)
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アウトオブホーム ディスプレーの可能性(3) デジタルサイネージの価値拡張 AI、XR技術などを活用 「リアルデジタル」体験提供
デジタルサイネージという言葉を聞くと、多くの人が広告や販促用途を思い浮かべる。しかし、本当の価値はそこにとどまらない。デジタルサイネージの本質は、リアルとバーチャル、オンラインとオフラインといった異なる空間をつなぎ、相互に作用させることにある。この境界線上には新たなビジネスチャンスと可能性が広がっている。国内外の事例から考察する。(望月知央)
(続きは本紙でレポート)
※本紙とデジタル版は同一内容です。
2025年3月10日号 主な記事
●MWC25バルセロナ開催 5G収益化に腐心 6Gの規格提案は一段落
●松竹がBS放送事業から撤退「BS松竹東急」は継続
●広告費から見えるメディアの転機(上) ネットが加速度的に膨張
●アウトオブホーム ディスプレーの可能性(3)「リアルデジタル」体験提供
●CP+2025開催/多様な最新機材を各社が展示
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放送
CATV/CS
● 市民向けスマートアプリでオンライン診療の提供開始/ジェイコム札幌
● 「震災アーカイブ」最新作 特設サイトで順次無料公開/J:COM
プロダクション
● 信濃町スタジオを新たに開設 アフレコ設備を増強/グロービジョン
デジタル映像
● 大阪・関西万博 バーチャル会場アプリ開発 YouTubeで解説動画を配信
インターネット/通信
● MWC25バルセロナ開催 5G収益化に腐心 6Gの規格提案は一段落
● TVerアワード2024 ドラマ大賞はフジ 『海のはじまり』 総再生数7200万超え
● YouTube「MBSニュース」 チャンネル登録者数100万人突破
● ローカル5Gトータルサポートの提供を開始/NTTコミュニケーションズ
● 8K VR映像を配信 第1弾は「ジョジョ」ミュージカル/東宝、KDDI
プロ機器
● リーデルのライブ制作用ツールの取り扱いを開始/ヒビノインターサウンド
● ビデオ用三脚キットを発売 マンフロットから/ヴィデンダム
● 関西テレビに制作サブ納入 全国ネット番組で運用/池上通信機
● 高速ファイル転送「STORM」 iOS版を全面リニューアル/ユニゾンシステムズ
● CP+2025が開催 クリエイターの要求に応える 多様な最新機材を各社が展示
・REDのZマウントモデル バッテリーはPD給電に対応/RAID
・クリエイターズクラウドや制作支援アプリの最新版/ソニーが披露
・最新のLTOソリューション NASに直接接続してアーカイブ/ユニテックスが実演
・ロープ型LEDライトを訴求 長さを生かし多彩な運用/ATOMOS
・小型フルサイズカメラ 継ぎ目のないボディ構造 6K動画撮影が可能/シグマ
・大判シネマカメラの動作モデル 5型タッチスクリーンを搭載/富士フイルム
・超小型ワイヤレスマイク最新版 衣装に自然になじむデザイン/ホリーランド
・CFExpress 4.0対応カード 3150MB/秒の高速転送/エンジェルバード
・「Z CINEMA」立ち上げ レッドとのシナジーを活用/ニコン
・コンデジPowerShot V1公開 大型LEDでイマーシブ体験も/キヤノン
ディスプレー/大型映像
● アウトオブホーム ディスプレーの可能性(3)
デジタルサイネージの価値拡張 AI、XR技術などを活用
● 東京・池袋でマッピングイベント 人気アニメの名シーン上映
● 新宿・アルタビジョン 45年の歴史に幕を閉じる 街頭大型ビジョンの草分け
映画/番組/CM
● 新レギュラー2番組 食・酒番組が拡充 新ドラマはカレーが軸に
/BS-TBS 4月改編説明会
統計・調査
● 総広告費は7兆6730億円 3年連続で過去最高を更新
/電通「2024年 日本の広告費」を発表
総合
● 自動運転バスの実証実験 5Gで遠隔監視映像を伝送
/相鉄バス、NTT Com、海老名市など
イベント一覧
● Inter BEE 2025 11月19-21日開催 出展の申し込み受付開始 特別企画は6つのテーマで実施
電子情報技術産業協会(JEITA)は、11月19-21日の会期で、メディア総合イベント「Inter BEE 2025」を幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催することを発表。それに伴い出展の募集を開始した。第1次申し込み締切日は5月30日、第2次は6月30日となっている。
Inter BEE 2025は、メディア&エンターテインメントの全てのプロフェッショナル領域をカバーする「プロオーディオ部門」「エンターテインメント/ライティング部門」「映像制作/放送関連機材部門」「メディア・ソリューション部門」の4つの部門で構成する。
映像、放送、映画、音響、照明、ライブ、ネット、施設など、多岐にわたるメディア&エンターテインメント関連分野は、常にその領域間の垣根を越えながら拡大し続けている。コンテンツを制作し、人々につなげ、その体験を創造する最新技術と製品・サービスの全てが集合する場として、プロフェッショナルユーザーをはじめとしたメディア&エンターテインメントの多くの担い手が来場する。
特別企画として、6つのテーマ企画を実施。名称を刷新した「INTER BEE MEDIA Biz」では、コンテンツが自由に世界を駆け巡る時代に対応し、進化するメディアとビジネスの可能性を発信する場として展開する。
コンテンツ制作と表現の最前線を発信する「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」は、年々充実度を増す「スタートアップ&ユニバーシティエリア」を中心に強化。
映像コンテンツの制作分野では、最前線を発信する「INTER BEE CREATIVE」と、映画制作に特化し映画業界関係者にアプローチする「INTER BEE CINEMA」を、より充実した内容で実施する。
プロのための音響体験をテーマとした「INTER BEE EXPERIENCE」では、SRスピーカーの「X-Speaker」とヘッドホン/マイクロホンの「X-Headphone/X-Microphone」の2つの試聴体験をさらに充実。
IP技術と次世代の放送コンテンツ制作やワークフローを具体的に発信する「INTER BEE DX × IP PAVILION」は、関係企業の連携による提案と体験の場として開催する。
【詳細】https://www.inter-bee.com/ja/
● 表技協が表現技術検定講座 3D都市モデルを想定 企画営業の提案書作成
最先端表現技術利用推進協会(表技協)は、「表現技術検定(まちづくり応用編)講座」を3月14日に開く。全国各会場とオンライン(Zoom使用)のハイブリッドで実施する。
まちづくり・地域づくり分野におけるVR技術を用いたファシリテーションの要点を基礎編から深めつつ、PLATEAU(プラトー:日本全国の都市デジタルツイン実現プロジェクト)による3D都市モデルの200都市を想定した企画営業の提案書づくりを試みて、発表会をする演習となっている。
なお、同講座は「まちづくり入門編」の受講は必須ではない。
【日時】3月14日/10時30分-17時
【申し込み締切日】3月13日
【会場】オンライン/実会場=フォーラムエイトセミナールーム(札幌、岩手、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、岩手、福岡、宮崎、沖縄/詳細=https://www.forum8.co.jp/forum8/showroom.htm)
【受講料】1万2000円(テキスト書籍代金・検定証発行手数料込み)/なお、表技協会員は受講料優待が受けられる
【使用テキスト】表現技術検定 まちづくり公式ガイドブック
【詳細・申し込み】https://soatassoc.org/kentei-machi-2
● DCAJビジネスセミナー MWC25バルセロナ 本紙論説委員が報告
デジタルコンテンツ協会(DCAJ)はビジネスセミナーとして、スペイン・バルセロナで3月3-6日に開催された、移動体通信の祭典「MWC25バルセロナ」(主催:GSMA)の報告会「MWC25バルセロナ報告 ~宇宙へ拡がる5G~」を3月25日にオンライン(Zoom使用)で開く(関連記事1面)。
MWCは携帯通信展示会の枠を超え、コンテンツ関係者にも関心の高い場となっている。今年の来場者は11万人を超え、コロナ禍からの回復を果たした。6Gの規格化作業が始まる直前でもあり、6Gについては沈黙する会社も多くあったものの、利用面では5G衛星通信が実用化段階に達しており、サービスの実現が待たれている。
同セミナーでは、MWC25で見られた技術、ビジネス面での最新状況について、MWCを長年定点観測している映像新聞論説委員で日本大学講師の杉沼浩司が解説する。また、世界中のスタートアップが集結する「4YFN」についても報告する。
【日時】3月25日/15時-16時30分
【定員】100人
【参加費】3000円(DCAJ法人会員無料)
【詳細・申し込み】https://mwc25-dcaj.peatix.com
● 映画人育成のための上映会「S.T.E.P.」
日本大学芸術学部の主催により、3月9-14日に新宿 K’s cinema(東京都新宿区)で開く。入場無料(満席の場合は入場不可)。
同上映会は、日本国内の映画教育に携わる大学と大学院が設立した全国映画教育協議会の加盟校の作品を中心に、若手映画人の育成を目的としたもの。今年度は、各校からの推薦作品10本を上映する。
毎年数多くの学生作品や若手映画人の自主制作が制作されるが、一般の映画館で上映されることは多くない。「観客の目に触れ、その声が直に制作者に届けられることで、若手が成長するステップになる場として実施する」としている。
【詳細】https://www.ks-cinema.com/movie/step2025/