2025年4月14日

NABショー2025
多様なAIの活用提案
深層学習 検索に威力を発揮
楽曲除去など音源分離が登場 臨場感の高い翻訳音声生成も

━ 今週号(4月14日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━
■NABショー2025 多様なAIの活用提案 深層学習 検索に威力を発揮 楽曲除去など音源分離が登場 臨場感の高い翻訳音声生成も
 NAB(エヌエービー: 全米放送事業者協会)主催による「NABショー2025」が、4月5-9日(現地時間)に米国ラスベガスのラスベガス・コンベンションセンターで開催された。今年は、生成AI利用の提案が多くあり、特に、自動翻訳・自動吹き替えによる中継映像の即時配信や映像作品の外国への展開が話題だった。NABのカーティス・レジェット代表は、歓迎スピーチで「ストーリーテリング」の重要性を語った。
(続きは本紙でレポート)

■山陰中央テレビが中国向け事業など説明 ライブ配信で越境EC /総務省 放送・配信コンテンツ戦略検討チーム
 総務省の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」下部に設けられた「放送・配信コンテンツ産業戦略検討チーム」は9日、第3回会合を開き、ヒアリングで山陰中央テレビジョン放送(TSK)が中国向けコンテンツビジネス、エリアを越えたコンテンツ発信の取り組みについて説明した。
(続きは本紙でレポート)

■地域創生とメディア㊤ 深刻さ増す地方の衰退 地方局に〝最後の〟好機 課題解決に政権が3000億円 地域情報のエリア外発信が鍵
 日本は今、少子化と人口減少で国全体がシュリンクを始めている。中でも消滅可能性が指摘される自治体が多い地方の危機が深刻だ。これに対して石破政権は、地域創生2・0を掲げて課題解決に挑もうとしている。地域の存続は同時に地方メディアの生残りにも直結する。ゴールは地域に魅力的な生活・イベントなどを創り出し、その魅力をエリア外に発信することだ。地域のクリエイター集団として地方局の責任は重い。地方が抱える問題解決とメディアの役割を考える。(次世代メディア研究所 鈴木祐司)
(続きは本紙でレポート)

■アウトオブホーム ディスプレーの可能性(5) 自動生成から自律型メディアへ 生成AIでコンテンツ制作 高速で柔軟な情報発信可能に
 デジタルサイネージと生成AIの融合は、広告や情報提供の在り方に構造的な変革をもたらしつつある。その中でも生成AIを用いたコンテンツ自動生成技術は、従来人手に依存していた制作工程を根本から刷新し、より高速かつ柔軟な情報発信を可能にしている。この変化は、サイネージを単なる「表示装置」から、環境と連動して最適化される「動的なメディア」へと進化させている。
実例などにをもとにレポートする。
(続きは本紙でレポート)

※本紙とデジタル版は同一内容です。

2025年4月14日号 主な記事

 ●NABショーレポート
 ●JPPAが24年度ポストプロダクション設備調査/編集室総数は734室に
 ●創生とメディア(上) 地方局に『最後』の好機
 ●アウトオブホーム ディスプレーの可能性(5)/生成AIでコンテンツ制作
 ●eスポーツ連合が白書/23年の市場規模は前年比117%

放送

● 山陰中央テレビが中国向け事業など説明ライ
  ブ配信で越境EC
  /総務省 放送・配信コンテンツ戦略検討チーム

CATV/CS

● 問い合わせ意図を体系化 電話応対に生成AI
  導入/J:COM
● 地域防犯活動への協力強化 スタッフが営業
  活動中に実施
  /ジェイコム千葉が安全パトロール
● お笑いフェスライブビューイングを開催
  /JDS 各地の会場と生中継
● 由布市・国東市の災害時に地域支援
  /J:COM大分が協定
● 光回線終端装置の新製品 設置時の作業性が
  向上/シンクレイヤ

プロダクション

● 24年度ポストプロダクション設備調査 リニ
  ア編集室が大幅減少/JPPA
● 丸岡城の没入型映像を制作 天守や城下町を
  CGで再現/IMAGICAコスモスペース

デジタル映像

● 「ドローンショー」の高度化と一体営業展開
  /White Crowが光雅と提携

インターネット/通信

● PTP時刻同期サービス サーバー接続で容易
  に利用/IIJエンジニアリング
● 衛星とスマホの直接通信サービスを提供 au
  の50機種に対応/KDDI、沖縄セルラー
● 戦略的パートナーシップ構築で技術革新を目
  指す/エリクソンとソフトバンク

プロ機器

● NABショー2025 多様なAIの活用提案 深層
  学習 検索に威力を発揮
● NABショー2025 フォトレポート 最新ソリ
  ューションを各社が競演
● ローコード開発プラットフォーム ヌーベル
  アージュが採用/キヤノンITS
● ブライトサイン内蔵の小型ディスプレーを発
  売/ジャパンマテリアル
● 4工程でサイネージ作成 「ナウサイネー
  ジ」を取扱い/ジャパンマテリアル
● IPとHDBaseTに対応 HDMI伝送システム発売
  /アイ・ディ・ケイ
● QCシステム最新版を公開 日本語UIを拡張/
  伊藤忠ケーブル
● 日本での販売網を拡大 ゼンハイザージャパ
  ンが発表 メディア・インテグレーション3社
  /マージング・テクノロジーズ
● 「交通事故再現4Dムービー&レポート」 事
  故状況の再現がより手軽に
  /メガソフトが最新版リリース

ディスプレー/大型映像

● アウトオブホーム ディスプレーの可能性(5)
  自動生成から自律型メディアへ
● JR秋葉原駅に投入型サイネージ 「AKIBA
  WARP」JR東日本企画が運営
● 舞浜駅乗り場で監視カメラやデジタルサイ
  ネージ運用開始
  /千葉県タクシー協会京葉支部
● ニュウマン高輪に国内初の大型サイネージ製
  品を納入
  /LGエレクトロニクス・ジャパン
● 没入型LEDブース提供 シームレスな映像表
  現を実現/NO MOREがLED TOKYOと提携
● デザイナー向けモニター 滑らかな映像描写
  が可能/ベンキュージャパン

映画/番組/CM

● BS-TBS 木曜ドラマ23「すぱいす。」 出演
  俳優が会見

総合

● プロ野球観戦時の視聴傾向を調査 8割以上
  「テレビ」を使用/J:COM
● 23年の市場規模は前年比117%/日本eスポー
  ツ連合が白書発行

イベント一覧

● 映文連アワード2025 短編映像作品の募集開始 企業映像、教育など3部門

映像文化製作者連盟(映文連)は、主催する「映文連アワード2025」の作品募集を開始した。
同アワードは、プロフェッショナルの仕事にふさわしい作品を積極的に発掘・顕彰することによって短編映像業界の活性化を図るとともに、次世代を担う新しい才能(学生・個人)を発掘し、映像業界のインキュベーターとしての機能を担うことを目的に2007年に創設された短編映像祭。
映文連アワード2025のキャッチコピーは、『映像自由区 Filmmakers’ Frontier』。応募資格は一般で映文連会員外でも可能。応募要件は、24年4月1日から25年3月31日までに完成した作品で、参加作品の上映時間は原則として60分以内、受賞した場合に受賞作品上映会での上映に支障がないこと–となっている。
なお、応募には参加料が必要(一般・2万5000円/1作品など)。
募集期間は、5月31日までで、募集部門は次の3部門。
コーポレート・コミュニケーション部門=企業のアウター・ブランディング、インナー・ブランディングなどを目的とし、産業または企業文化を伝えるための作品
ソーシャル・コミュニケーション部門=教養(教育、文化、社会)を目的とする作品や社会性のあるテーマを広く一般に伝えるための作品。
パーソナル・コミュニケーション部門=映像製作を志す学生および個人・グループが製作した作品で自由課題を想定。
各賞は9月中旬に映文連のウェブサイト上で発表する。表彰式は11月下旬(都内ホール)の予定。また、受賞作品上映会を11月ごろに東京で、26年2月ごろに大阪などで一般公開する予定。
詳細=https://www.eibunren.or.jp


● JEITAベンチャー賞 3社が受賞 1社に特別賞 対話型のAIサービスなど

電子情報技術産業協会(JEITA)は、「第10回JEITAベンチャー賞」の受賞企業3社および特別賞1社を発表した。同賞は、電子情報技術産業の総合的な発展のみならず、経済発展に貢献しうるベンチャー企業を表彰するもの。
JEITAベンチャー賞=
▽エキュメノポリス(東京都新宿区)=対話型のAIエージェント・サービス「LANGX Speaking」を提供。既に実績を積みつつある日本の教育現場や企業を対象にした英会話学習版に加えて、来日した海外留学生や技能実習生に向けた日本語学習版の開発を進めている
▽ジザイエ(東京都千代田区)=現場業務の効率化と人手不足の解決に資する遠隔就労プラットフォーム「JIZAIPAD」を開発。独自の映像圧縮伝送技術により、通信環境が不安定なエリアでも高画質映像を低遅延で配信可能
▽LocationMind(東京都千代田区)=位置情報解析技術において卓越した能力を持っており、携帯電話の位置情報データやIoTセンサー、衛星測位データを組み合わせ、高度な人流データの収集・分析・可視化を一貫して提供
Early edge賞(特別賞)=
▽JiMED(大阪市吹田市)=頭がい内に埋め込まれた脳波計から独自の信号処理技術により高解像度の脳波を取得できるワイヤレス体内埋込型BMI(ブレインマシンインターフェース)を提供している


● デジタルコンテンツEXPO DCAJが出展者を募集 先鋭的なアイデアを披露

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、未来をつくるコンテンツ&テクノロジーの力が集結する「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」の出展者を募集している。
2008年から開催しているデジタルコンテンツEXPO(DCEXPO)も、今年で17回目を迎える。企業、スタートアップ、大学、クリエイターらによる「未来のコンテンツ」「誰も見たことがないテクノロジー」など、多彩なコンテンツおよび技術との新しい出会いの場をつくってきた。
同イベントは、今年も幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれる「Inter BEE 2025」(11月19-21日)の会場内で開催する。今年はAIも特集し関連する展示やセッションを実施する。出展募集サイト=
[INTERBEE IGNITION × DCEXPOエリア] https://www.inter-bee.com/ja/forexhibitors/conference/ignition/
[スタートアップ&ユニバーシティエリア] (設立9年以下のスタートアップまたは大学関係に限定)https://www.inter-bee.com/ja/forexhibitors/conference/ignition_startup/ DCEXPOウェブサイト=https://www.dcexpo.jp/


● デジタルサイネージアワード DSCがエントリー受付開始 幅広い層からの応募が可能

デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)は、今年で16年目の開催となる「デジタルサイネージアワード2025」のエントリー受付を開始した。募集期間は5月9日まで。
同アワードは、先進的かつ効果的なデジタルサイネージの活用事例を顕彰するもので、企業、自治体、団体、個人クリエイターなど幅広い層からの応募が可能となっている。
今回は、24年1月以降に発表されたデジタルサイネージのコンテンツ、ハードウエア、システムが対象になる。
受賞作品は、6月11-13日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催予定の「デジタルサイネージジャパン(DSJ)」内で発表される。過去の受賞事例は、技術力や表現力、社会的インパクトなど多角的な視点から評価されており、業界関係者の注目を集めてきた。
詳細=DSC公式サイト=https://digital-signage.jp/openevent/award/2025front/

連載

地域創生とメディア(上) 深刻さ増す地方の衰退 地方局に〝最後の〟好機

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NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)新代表のカーティス・レジェット氏よりビデオメッセージ

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