● 中国のコンテンツビジネスを展望 「日本は業界内外で連携を」/日中経済協会
2019年8月5日
SIGGRAPH2019
AIをツールに活用 進化するCG・対話型技術
リアルタイム合成デモ/NVIDIA VR・AR関連規格を発表/クロノスグループ
CGと対話型技術の学会・展示会である「SIGGRAPH2019(以下、シーグラフ)」(主催=米ACM SIGGRAPH)が7月28日-8月1日の5日間、米国カリフォルニア州のロサンゼルス・コンベンションセンターで開催された。今年も、映像制作技術が幅広く論じられるとともに、クリエイターが共有すべき情報が語り合われた。技術面ではAI(人工知能)の利用が進み、プロダクションが自社開発のAIをツールとして活用する様子も見られた。〈続きは本紙で〉
2019年8月5日号 主な記事
●SOOTH/動画への「視線」を計測VRでアイトラッキング
●アカマイのCDN技術開発/地デジより低遅延を達成
●NTTドコモ、KDDIに5G無線局の免許交付
●都内最大級のシネコン/グランドシネマサンシャイン開設
コンテンツビジネス
放送
● 「メ~テク2019」開催 各社の最新放送機器 AI、4K、IP対応製品/名古屋テレビ放送
● コネクテックアジア2019報告 (3) NA/CA2019 次世代サービスの展示に強い関心
CATV/CS
● 羽村駅の周辺でWi-Fi提供/多摩ケーブルネットワーク
● 8Kで時代劇を制作 86歳の仲代達矢が主演/日本映画放送
デジタル映像
● SIGGRAPH2019 AIをツールに活用 進化するCG・対話型技術
インターネット/通信
● 5G用無線局を設置へ プレサービスに向け準備/NTTドコモが商用免許
● ラグビーW杯で5G活用 会場内や中継用にサービス/NTTドコモ
● 5G無線局免許交付 20年3月商用開始へ/KDDI
プロ機器
● 円筒型の透明ディスプレー SIGGRAPHで展示/ソニー
● SMPTE ST 2110サポート 放送局のIP移行容易に/ダレット
● 三信電気が次世代映像配信セミナー LiveUの新ソリューションを訴求
● HDMI 2.0aを2分配 表示機に合わせてスケーリング/エーディテクノ
● 超小型カメラ「OPKIX ONE」 生活に寄り沿うスタイル/ライテック
ディスプレー/大型映像
● 大井競馬ナイターレース パナソニックの照明設備を導入
● 札幌・すすきので稼働 大型LED「サブローTV」 国内最長1日20時間放映
● グランドシネマサンシャインがオープン 東京・東池袋の新商業施設内に都内最大級の全12スクリーン
● 「第7回看板ディスプレイEXPO」に出展 集客強化する媒体提案/オリエンタライズ
● 32型裸眼4K3Dモニター 手術映像表示用に開発/FAシステムエンジニアリング
● LEDビジョン関連業務 アカミビジュアルが開始 赤見電機の引き継ぎも
● 結婚披露宴の演出 マッピングを活用/浦安ブライトンホテル
映画/番組/CM
● 映画「シークレット・スーパースター」 歌手を夢見る少女の成功物語
統計・調査
● 19年6月 新4K8K放送対応テレビ 出荷数量は15.6万台 昨年12月発売開始 累計では71.6万台に/JEITA
総合
● 第1四半期決算説明会 連結収支は前年同期比 増収増益/WOWOW
● 動画への「視線」を計測 VRでアイトラッキング/SOOTH
● ミャンマーとの交流事業に協力/IMAGICA Lab.
● アカマイのCDN技術開発 地デジより低遅延を達成 OTTに必要な機能を提供
イベント一覧
●DCAJ「どこよりも早い」報告会 今年のシーグラフを解説 9日開催 本紙論説委員が講演
デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、「どこよりも早いSIGGRAPH2019報告会」を8月9日に開く。
CGと対話型技術の国際会議「SIGGRAPH2019」が、7月28日-8月1日に米国・ロサンゼルスで開催された(1面参照)。
今年のSIGGRAPHでは、AIの利用拡大が話題となり、「修正のためのAI」から「創造のためのAI」に使い方も変わりつつある。これからのCG技術者はAIの習得も必要になることが予想される。VR/AR/MR関連は、HMD(ヘッドマウントディスプレー)機能操作の業界標準仕様が発表された。これにより相互運用性が改善し、制作の環境整備が進むことを印象付けた。
SIGGRAPHの守備範囲は、古典的なCGのみならず、撮像、画像解析、オーディオにも広がり、ビッグデータやAIが積極的に導入されている。
今回の報告会は、「その場にいなければ報告できないこと」に重点を置き、エマージング・テクノロジーズ、展示会、ベンダーなどのイベント報告を中心にし、CG制作、研究にかかわる関係者に向けた内容になっている。
講師は、SIGGRAPHに36回連続参加して取材を続けている、日本大学講師で映像新聞論説委員の杉沼浩司が務める。
【日時】8月9日/15-17時
【会場】スペイシー・半蔵門大会議室(東京都千代田区一番町23-3 千代田一番町ビル6階)
【参加費】一般5000円、DCAJ法人会員無料
【定員】60人(定員になり次第締め切る)
【申し込み】https://www.dcaj.or.jp/news/2019/07/siggraph2019.html
【問い合わせ】DCAJセミナー窓口/Eメール=semi0809@dcaj.or.jp
●先進映像協会がアワード 3D、4K、8K、VR 4部門の作品募集を開始
先進映像協会(日本部会)は、日本における良質な先進映像コンテンツの拡大と品質向上を図ることを目的にした「ルミエール・ジャパン・アワード2019」を開催するにあたり、3D、4K、8K、VRの4部門の作品募集を開始した。今年度も日本エレクトロニクスショー協会と連携し、表彰式およびセミナーなどのイベントを「Inter BEE 2019」(11月13-15日、幕張メッセ)において共催する予定。
ルミエール・ジャパン・アワードを受賞した作品は、来年1月下旬に米国で授賞式が開かれる予定の先進映像協会・米国本部主催による「The Lumiere Award」へのエントリー資格が得られる。
3D、4K、8K、VRの4部門の応募については、いずれも18年9月1日から19年8月31日の期間において、有償、無償を問わず国内で上映、放送、配信、発売、発表などの手段を通して社会的に利活用された作品、もしくは19年8月31日時点で作品が完成しており、今後の利活用が決定している作品が対象となる。
募集期間は8月31日まで。評価(審査)結果内示は10月上旬の予定。
【詳細】http://advancedimagingsociety.jp/
【問い合わせ】Eメール=office@advancedimagingsociety.jp
●「4K・VR 徳島映画祭2019」 作品募集 新たな公募部門も 徳島県神山町で11月22-24日開催
とくしま4Kフォーラム実行委員会は「4K・VR 徳島映画祭2019」を11月22-24日に開催することを決定、作品の募集を開始した。
同イベントは2013年にフォーラム、15年に映画上映をそれぞれ開始して以降、国内で唯一の4K・VR映像に特化した映画祭として毎年続けている。
今年は『PLAY the FUTURE 時代を遊ぶ』をテーマとして、「展示」から「体感」へと進化した4K.8K・VR作品を広く募集する。応募作品の中から優秀な作品を表彰し、期間中において受賞作品、ノミネート作品を徳島県神山町の雄大な自然の中で上映する。
今回、新たな公募部門として、「あわ文化振興部門」(阿波藍、阿波人形浄瑠璃、阿波おどり、ベートーベン第九の『あわ文化4大モチーフ』のいずれかをテーマとした作品)と、「高校生部門」(高校生制作の作品)を新設した。応募期間は9月20日まで。
会場は、徳島県神山町立広野小学校(旧校舎、旧体育館、現体育館)。4Kシアター、8Kシアター、360度シアター、HMD(ヘッドマウントディスプレー)を使ったVRシアターに加え、VR体験ブース、eスポーツ体験ブース、5G体験ブースなども用意する。
また、VRや5Gなどを中心にメディアの先端で活躍するトップランナーによる各種セミナーや音楽ライブ、さらに徳島の食と文化が堪能できるフードマルシェや阿波踊りなど、「デジタル」と「地域」を融合したイベントになる。
なお、プラットイーズ(東京都渋谷区)およびグループ会社のえんがわ(徳島県神山町)が、実行委員会の一員としてこの映画祭をサポートしている。
【募集要項・イベント詳細】公式サイト=https://4Kforum.jp/