● ケルンメッセ 「フォトキナ2020」開催を説明 動画や若者向け企画を拡充
国際見本市を開催するドイツのケルンメッセは26日、5月27-30日にケルンで開催する写真・映像の見本市「フォトキナ2020」に関する記者会見を都内で開催した。
2年に1度のフォトキナは2018年の開催以来となる。昨今、新型コロナウイルスによる感染症が国際的に拡大しているが、フォトキナは、消毒液の提供や人が多い場所の小まめな清掃、専門の医師が現場で対応することを定めたうえで予定通り開催するとした。
フォトキナ事業本部長のクリストフ・ヴェルナー氏は会見で、今回の展示や市場概況などについて説明した。
展示では、スタートアップ企業や開発者、シンクタンクらがイメージング技術の課題や先進技術を発表する「IMAGING LAB」を開催。ドイツのカメラプライズ社との協業により映像、映画分野の強化も図る。
数年前から増加している若者に向けた企画も拡充する。25歳未満を対象に、会場全体に設けたフォトスポットで自由に活動してもらうのだという。
オンラインチャンネルとの連携も強化する。「クリエイターラウンジ」を新設し、会場あるいはオンラインチャンネルでクリエイター自身が機材や製品を紹介するという。
今年の開催規模の見通しについては、「19年前半の世界のデジタルカメラの売り上げは昨年比で25%減、17年比で45%減。(ニコンやライカ、オリンパスなど)主要企業がいくつか出展を取りやめている以上、20年は少しコンパクトにならざるを得ない」と話した。正確な出展者数は開催4-6週間前に発表する。
● 中映協映像コンテスト開催 一般/学生部門の作品募集
中部映像関連事業社協会(中映協)は、優れた映像作品を選奨し、中部地区映像産業の振興に寄与することを目的として、「第18回中映協映像コンテスト」(一般/学生の各部門)を開催する。
一般部門は、中映協エリア(愛知・岐阜・三重・静岡の各県)に本社を置く、または拠点とする映像制作事業者が対象となっている。
応募分野は、「番組部門」(地上波、衛星、CATV、インターネット放送局の番組)、「CM・キャンペーン部門」(地域経済促進のために制作されたCMやキャンペーン告知の映像。デジタルサイネージ向けも可)、「文化・産業部門」(地域の歴史・文化や教育、人材育成、行政・企業・団体関連の作品、地域の産業振興や発展を目的とした作品など)の3部門。
対象期間は、2019年4月1日-20年3月31日に完成、または完成予定の作品。
応募期間は、3月16日-4月3日。入賞作品の発表と表彰は、中映協定時総会(5月27日)に実施する。学生部門も同時に募集する。
【詳細】https://www.chueikyo.jp
● コンテンツ海外展開 支援事業の公募開始/VIPO
映像産業振興機構(VIPO)は、経済産業省の2019年度「コンテンツグローバル需要創出促進・基盤整備事業費補助金(略称J-LOD)」(約31億円)の補助事業者(事務局)に採択された。同事業は、日本発のコンテンツなどの海外展開を促進し、日本ブーム創出を通じた関連産業の海外展開の拡大および訪日外国人などの促進につなげるとともに、コンテンツ産業が持続的に発展するエコシステムの構築を目的としている。
[支援対象]
①コンテンツなどの海外展開をする際のローカライズおよびプロモーションをする事業
②海外向けコンテンツ制作に資する資金調達・人材育成をする事業
③先進性の高いコンテンツの開発/制作・発信をする事業
④コンテンツのサプライチェーンの生産性向上に資するシステム開発をする事業
⑤デジタル配信を念頭においたストーリー性のある映像の制作・発信をする事業
そこでVIPOでは、前記①と②についての公募を開始した。③-⑤事業の公募要項に関しては順次発表する。
【公募要項】https://www.vipo.or.jp/project/j-lodr1
● CMT2020、DSJなど イベント開催中止/ナノオプト・メディア
ナノオプト・メディア(東京都新宿区)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮し、4月13-15日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催を予定していた「Connected Media Tokyo(CMT)」「デジタルサイネージジャパン(DSJ)」などの開催中止を決定した。
2月26日に政府から、今後2週間のイベント開催自粛を求める方針がアナウンスされた。それを受け、同社では慎重に今後の予測、そして影響について検討をしたが、一応の期限である3月中旬時点での状況改善の見通しが立たないこともあり、来場者、出展・イベントにかかわる関係者の健康や安全面を検討し、中止の判断をしたという。
【開催を中止するイベント】▽Interop Tokyo 2020▽Connected Media Tokyo 2020▽デジタルサイネージジャパン 2020▽ロケーションビジネスジャパン2020▽APPS JAPAN 2020
なお、「Interopカンファレンス」は、6月10-12日に大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で開催予定。
● 相次ぐ中止・延期
アニメジャパンは、3月21、22日に東京・有明の東京ビッグサイトで予定していた「AnimeJapan 2020/ファミリーアニメフェスタ2020」の開催中止を決定した。
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映像文化製作者連盟(映文連)は、3月4日に開催予定の著作権セミナー「映像に関する権利と著作権法の動き」(2月24日号既報)および、3月13日に予定していた技術セミナー「4K8K時代の映像アーカイブ」の実施延期を決めた。両セミナー開催については、時期をみて改めて検討するとしている。
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ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、3月13日に開催予定していた「地域ビジネスフォーラム」の延期を決めた。今後の予定が決まり次第、改めて案内するという。
● ぴあフィルムフェスティバル 新たに「大島渚賞」創設 第1回は小田香監督が受賞
1977年から40年以上にわたり、国内外に自主映画を発信してきた、「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、新たに映画賞「大島渚賞」を創設した。
第1回「大島渚賞~Oshima Prize 2020~」は、ハンガリーの巨匠タル・ベーラの愛弟子として話題を呼び、独自の映画言語で強じんな作品を生み出している小田香監督が選出された。同賞の選定は、審査員長に坂本龍一氏(音楽家)、審査員に黒沢清氏(映画監督)を迎え、PFFディレクターの荒木啓子氏も審査に参加した。
これに伴い実施する「大島渚賞 記念上映会」では、毎年、受賞監督作品と大島渚監督作品を1作品ずつ上映していく計画。第1回は、6月に劇場公開を控える小田監督の最新作『セノーテ』をいち早く紹介。続いて、小田監督と審査員を務めた坂本氏、黒沢氏によるトークを実施。その後、大島監督作品で1960年にヒットを記録し、社会現象にもなった『青春残酷物語』を上映する。
◆第1回大島渚賞 記念上映会
【日程】3月20日/13時30分-17時30分(13時開場)
【会場】丸ビルホール(東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7階)
【料金】1日通し券(全席自由席/整理番号制)▽前売券2000円、当日券2500円(前売券はチケットぴあで3月19日まで販売)
【詳細】https://pff.jp/jp/oshima-prize