● NAB Showの代替オンラインイベント 5月13、14日に「NAB Show Express」 セッションや基調講演、製品デモ、記者発表など 20日から無料登録受付
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて中止となったNAB Show(エヌエービー・ショー、米国ラスベガスで19-22日開催予定)の代替のオンラインイベント「NAB Show Express」が5月13、14日(米国東部時間)の両日開催される。視聴には登録が必要。今月20日午前9時(米国東部時間)からNABShowExpress.comにて無料で登録できる。
「デジタルエクスペリエンス」をテーマとする同イベントは、「BEIT Express」「NAB Show Experience」「Tech Talks」–の3つの催しを柱に実施する。同イベントのオンラインプラットフォームおよびソフトウエアはBrightcove社とFrequency社が担当する。
13日の正午(日本時間5月14日午前1時)にNABゴードン・スミス会長兼CEOによるライブでのオープニングスピーチでイベントはスタート。業界の現状をテーマとした基調講演、業界の功労者の表彰などのオープニングセッションと、例年のNAB Showでなじみの形の開会だ。
「BEIT Express」は放送技術、ITに焦点を当てたセッション。「NAB Show Experience」は、知識を広げるためのセッション、画期的な製品の紹介、業界の草分け的人物のインタビューなどを提供する。
「Tech Talks」は、NAB Show Liveスペシャルエディションとして、NAB Show関係のインフルエンサーのインタビューなどを提供する。
また、NAB Showに特化したポッドキャストや、業界を代表する識者の講演、ライブコンテンツも予定している。
各テーマは8時間のストリーミングコンテンツで構成され、オンデマンドで24時間視聴できる。アプリのダウンロードは不要で、ブラウザーのみで利用できる。
オープニングセッションを含むライブストリーミングコンテンツも事後からオンデマンド視聴が可能。また出展社の製品紹介、製品デモ、資料の公開、記者発表会、ウェビナー(Webセミナー)などを実施する「NAB Show Express Solutions Marketplace」も設ける。
NABはこのほかに3つのオンラインカンファレンス「Executive Leadership Summit」(5月11日/無料)、「Cybersecurity & Content Protection Summit」(5月12日/有料)、「Post | Production World Online」(5月17-19日/有料)を企画(いずれも米国時間)している。これらカンファレンスの視聴はNAB Show Expressとは別の登録が必要。登録開始は後日発表される。
NABはさらなるイベントの詳細について後日発表を予定している。
セッションの協力団体は次のとおり。
▽Advanced Imaging Society▽Advanced Television Systems Committee(ATSC)▽Broadcast Education Association(BEA)▽Future Media Conferences(FMC)▽♯GALSNGEAR▽Hollywood Professional Association(HPA)▽International Trade Association for Broadcast and Media Technology Suppliers(IABM)▽the North American Broadcasters Association(NABA)–など。
● 講演のライブ配信開始 アーカイブ視聴も可能/Interop オンライン
インターネットテクノロジーに関する国内最大級のイベント「Interop Tokyo 2020」(Connected Media Tokyo、デジタルサイネージジャパンなど併催)は当初4月13-15日に幕張メッセで開かれる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大懸念により中止を余儀なくされた。これに代わる形で、このイベント開催初日の予定であった13日から、ネットによる「Interop Online」として、基調講演などのライブ配信が定期的に実施されている。
13日にはオープニングセッションがライブ配信され、慶応大学教授の村井純氏らが講演した。引き続き講演などは、随時ライブ配信されアーカイブ視聴や動画のダウンロードも可能となっている。
このイベントを主催するナノオプトメディア取締役COOの大嶋康彰氏は「リアルイベントの開催中止は残念であるが、オンラインによる講演で少しでもカバーできれば何よりだ。来年の開催も東京五輪の延期で会場探しから始めている。今年の分も含め、より素晴らしいイベントにしたい」と述べている。
● 各社がオンラインイベントを実施 ウェビナーを開催 国内販売製品の最新情報/伊藤忠ケーブルシステム
伊藤忠ケーブルシステムは、4月21、22日の2日間にわたり、オンラインイベントを開催すると発表した。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響から、米国・ラスベガスで4月に開催予定であった「NABショー」が中止になったが、伊藤忠ケーブルシステムでは、同社が販売代理店となる各社ベンダー協賛のもと、展示に代わるイベントとしてウェビナーを開くことになった。
AWS Elemental社、MediaKind社をはじめ、Bitmovin社、Haivision社など、例年NABショーに出展しているベンダーから、発表を予定していた各種最新情報を伝える。
ウェビナーは無料だが、登録には定員がある。
【スケジュール】
◆DAY1(21日)▽13-14時=NetInsight(伝送)▽14-15時=CenturyLink(CDN/WebRTC)▽15-16時=Telestream(トランスコーダー/QoE・QoS)▽16-17時=BitmovinPlayer/Analytics(HTML5プレイヤー/視聴解析)
◆DAY2(22日)▽10-11時=Haivision(SRT対応伝送用エンコーダー・デコーダー)▽11-12時=ICS映像伝送Grpよりハイライト紹介(Synamedia/AppearTV)▽13-14時=Harmonic(プレイアウト・リニア配信用システム)▽14-15時=MediaKind(VOD・リニア配信用システム)▽15-16時=AWS Elemental(VOD・リニア配信用システム)▽16-17時=BitmovinEncoding(クラウドエンコーディング)
【DAY1用参加フォーム】zoom.us/webinar/register/1815869742463/WN_3 1tM8-1hTnavnbVRu-gfOg
【DAY2用参加フォーム】zoom.us/webinar/register/7015869744123/WN_y4Et_TX_SAaI5uxTG9iESw
● 自宅で習得 トレーニングセッション/ルミネックス
ルミネックスジャパンは、4月17日から「Luminex Academy ウェビナー」を開催している。新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴い、自宅で過ごす時間が長くなっている。そこでこの時期にあわせ、オンライントレーニング資料を作成。ウェビナーやフェイスブック・ライブで共有する。
【スケジュール(予定)】◆ウェビナーセッション▽4月17日ARANEO(ネットワーク管理ソフトウエア)▽4月24日=オーディオネットワークにおけるスイッチの重要性▽5月8日=AVB▽5月15日=LumiNode(Ethernet-DMXコンバーター)
◆フェイスブック・ライブセッション▽4月21日=ARANEO(ネットワーク管理ソフトウエア)▽4月28日=オーディオネットワークにおけるスイッチの重要性▽5月12日=AVB▽5月19日=LumiNode(Ethernet-DMXコンバーター)
なお、ウェビナーはセミナーが中心、フェイスブック・セッションはデモや質疑応答が中心の形式のため、内容は異なっている。
【参加登録】zoom.us/webinar/register/WN_Y-tr-cklSla1IaMlhIZyug
ADD,20200420-015-003,最新のビデオ配信技術について解説/Harmonic
米Harmonic社は、ビデオストリーミングにおける最新のイノベーションについて説明するため、30日間にわたってバーチャル・ショーケース「Live Connection」を4月16日から開催している。
このイベントでは、ビデオ配信や放送サービスに対する視聴者の需要の高まりに応えて、機敏性、柔軟性、効率性、継続性を高めることができる、Harmonic社のソフトウエア・ソリューションやクラウドベース・プラットフォームの特徴にスポットを当てる。
【詳細】live.harmonicinc.com
● ギャラクシー賞の発表・贈賞式延期/放送批評懇談会
放送批評懇談会は、4月下旬に予定していた「第57回ギャラクシー賞」の入賞作品の発表と、6月1日開催予定の贈賞式の延期を決めた。政府の緊急事態宣言の影響で選考作業、選考会が予定どおりに実施できないことを理由に挙げている。