● 全映協グランプリ2020 各部門の受賞作品を発表
全国9地域・約200社が加盟する全国地域映像団体協議会(全映協)は、映像作品コンテスト「全映協グランプリ2020」を開催。各部門4人の審査員による審査の結果、各賞の受賞作品を決定し、ウェブサイトなどで発表した。
各部門の最優秀賞は、番組部門(総務大臣賞)が札幌映像プロダクションの『ソラタビ北海道 ~海岸線 3000kmスペシャル~』、地域振興コンテンツ部門(経済産業大臣賞)が北陸メディアセンターの『シリーズ北陸の工芸作家 石川の匠たち 重要無形文化財「沈金」保持者 山岸一男 ~彩を創る~』、CM・キャンペーン部門(映像新聞社会長賞)が電通九州/VSQの『JA宮崎 AWARD BEEF「やさしい嘘」』、そして学生部門(文部科学大臣賞)には、国際教養大学 栗原栄見さんの『沼山からの贈りもの ~A Gift from Numayama~』が選ばれた。
全映協は、1993年に全国地域映像団体懇談会として発足。地域の特性、各制作会社の個性を生かし地域映像のアーカイブに参画、さらに全映協共同事業として先導的コンテンツ市場環境整備事業に参画するなど、多岐にわたり活動している。
活動の一環として、毎年「全映協フォーラム」と「全映協グランプリ」の表彰式を同時に開催。近年は「Inter BEE」の会期に合わせ実施していたが、今年はコロナ禍の影響で結果発表のみとなった。最優秀賞には賞状とトロフィー、優秀賞にはトロフィーが贈られた。
● 6月開催へ出展募集を開始 会場展示とオンラインを併催/ケーブル技術ショー2021
日本CATV技術協会、日本ケーブルテレビ連盟、衛星放送協会の3団体は、ケーブルコンベンション2021関連イベント「ケーブル技術ショー2021」の開催を決定し、出展募集を開始した。2021年は技術展示会とオンライン展示会のハイブリッドで実施する。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、新しい生活様式の定着化を求められるようになった。働き方改革や教育の現場、医療や消費スタイルに至るまで、社会が大きく変わる「ニューノーマル時代」を迎えている。
CATVのサービス・技術においても、近年、「放送と通信の融合」により市場は劇的に変化してきた。そして、ニューノーマル時代の到来に向けてオンライン化が加速する中、地域BWA(広帯域移動無線アクセス)やローカル5Gの導入による「ケーブルと無線の融合」が推進。CATV事業は、新しい地域社会の構築に向けた社会インフラとして、ますます重要な役割を担っている。
ケーブル技術ショー2021は、CATV事業者などに対し、ソフト/ハードベンダー企業などが、同事業にかかわる自社の製品、システム、ソリューションとともに自社の技術力をアピールする場となる。21年は、開催コンセプトを「新価値創造 Cable New Normal~ケーブル事業の新たな挑戦~」とし、CATV業界全体の活性化を目指す。
また、「ケーブルコンベンション2021」も同時開催を予定しており、CATV事業者ほか関係者が一堂に集う。
出展申し込みの第1次締め切りは、21年1月15日(詳細=www.catv-f.com/application)。
【ケーブル技術ショー2021】
[会期] ▽技術展示会=6月3、4日/9時30分-18時(4日は17時まで)▽オンライン展示会=6月14日-7月30日
[会場] ▽技術展示会=東京国際フォーラム ホールE(京都千代田区丸の内3-5-1)▽オンライン展示会=公式ウェブサイト(www.catv-f.com)
【ケーブルコンベンション2021】
[会期] ▽式典、基調講演、情報交換会=6月4日(予定)▽オンラインセミナー=6月4日-7月31日
[会場] ▽式典、基調講演、情報交換会=東京国際フォーラム ホールE▽オンラインセミナー=特設サイト(URLは別途案内)
● 「フォトキナ」終了へ 今後の開催を見送る/独ケルンメッセ
ケルンメッセ(本部:ドイツ)は、2年に1度開いてきたカメラ・イメージング市場を対象にした見本市「フォトキナ」の今後の開催を見送ると発表した。
コロナ禍の影響を受け、予定していた今年5月の開催を2022年に延期して準備を進めていた。しかし、低迷が続くカメラ・イメージング市場における世界的な傾向に加え、コロナ禍による各業界への影響で、関連産業との新たな連携や、業界の期待に応えられるグローバル見本市としてのプラットフォームの再構築が、昨今の市場環境では非常に困難であるとの結論に至ったという。
● JPVAの新代表理事に神保成章氏/Oval Jr社長
全国の街頭大型ビジョン事業者で構成される、日本パブリックビューイング協会(JPVA)は、11月20日に東京都千代田区のパス・コミュニケーションズ本社で2020年後期の理事会を開き、新代表理事にJR名古屋駅前で大型LEDビジョンを運営するOval Jr(オーヴァルジュニア)の神保成章社長を選出した。
1997年1月に発足した前身団体の日本大型ビジョン事業者協議会(JMBA)会長に就任以来、四半世紀近くにわたり同団体のトップを務めた星野睦郎氏(パス・コミュニケーションズ会長)は、80歳を超えたこともあり第一線を退く。
● 20年度ケーブルマン 受賞者2氏を発表/CRI
ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2020」を発表した。「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー」は、CATV業界の発展のために貢献した業界関係者(個人・団体)を対象にした表彰制度で、1988年の第1回から今年で33年目を数え、この間に111の個人・団体が選ばれている。
2020年度は業界発展に多大なる貢献を果たした2氏を選出した。なお、新型コロナウイルス感染症対策として、贈呈式は12月10日(16時-16時45分)に関係者のみで開き、その模様はオンライン(アーカイブ含む)による映像配信を予定。例年開催している「記念講演会」ならび「懇親会」は見送る。
【ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2020】
[受賞者] 荻野喜美雄氏(入間ケーブルテレビ 代表取締役社長)CATVとコミュニティFM局連携の推進をはじめ、コミュニティFMでのAIアナウンサーの導入や、先端技術を駆使した「次世代型スマート農業事業」など、サービス向上と合わせ、新たな事業領域の拡大に大きく貢献した
[特別功労賞] 吉崎正弘氏(日本ケーブルテレビ連盟 前理事長)総務省(郵政省)入省以来、放送・通信、マルチメディア、IT戦略など、情報通信政策の要職を歴任。1998年「有線放送課長」に就任以来、業界をけん引し、今日のCATV産業の基盤を築いた