● デジタルサイネージアワード2021発表 「新宿ウォール456」がグランプリ 長さ45.6メートルの大型LEDビジョン
デジタルサイネージコンソーシアム(DSC/事務局:東京都港区)は3日、「デジタルサイネージアワード2021(DSA2021)」の受賞作品発表会を東京都港区の東京ポートシティ竹芝で開催した。
DSAは、公募したデジタルサイネージ(サイネージ)作品の中から優秀な作品を選出・表彰することでサイネージ市場をさらに活性化していくことを目指すもの。2021年度は、特設部門として未来を先取りしていたサイネージを表彰する「未来先取り部門」を設けた。これは17年1月以降に公開され応募の機会を逃していた作品や、あるジャンルでトピックスやベンチマークとなった作品を、改めて選出・表彰する部門となる。
作品は4月27日-6月11日にDSCサイト上で募集、6月にウェブ上での審査会で、グランプリと準グランプリ各1点、未来先取り部門賞2点、優秀賞8点を選出した。例年、デジタルサイネージジャパン(DSJ)において授賞式を開いていたが、今年は東京ポートシティ竹芝で開催されたイベント「ちょもろー in Takeshiba」の会場で受賞作発表会(無観客)を実施した。
その様子と一部の審査員によるパネルディスカッション『ここがすごい、デジタルサイネージアワード2021受賞作品を語る』は、ライブ配信された。DSCサイト上でアーカイブも公開されている。
◆高いクオリティー
今年はコロナ禍の中でサイネージ業界にとっては厳しい環境となってはいるが、応募作品全体のクオリティーは高く、例年以上に優秀な作品が集まったという。
審査の結果、グランプリには『新宿ウォール456』/『J・ADビジョン新宿駅東西通路』が選ばれた。受賞者は、ジェイアール東日本企画(JR東日本企画)と東日本旅客鉄道(JR東日本)。
東京都新宿区のJR新宿駅東西自由通路に今年5月10日から国内最大規模となる長さ45.6メートルの大型LEDビジョン『新宿ウォール456』の広告・環境演出の放映を開始。大型LEDビジョンに加え、光柱・天井面への間接照明、16カ所の音響装置により、空間全体で一体感のある圧倒的な表現が話題となっている。
環境演出では、世界的なデジタルアート集団「モーメントファクトリー社」を起用し、『新宿カラーバス(色彩に包まれる)』と名付けた空間コンセプトをもとに、光・音・映像を連動させた新しい媒体を用いて、新宿の新たな都市景観を創造するとともに、さまざまな情報を発信している。
会場で審査員の1人として参加していたJR東日本企画デジタルサイネージ局長の山本孝氏は「『新宿ウォール456』は、当社にとっても初のチャレンジだった。今回グランプリを受賞したのは光栄。多くの関係者の努力があっての受賞で、これを機にさらに効果的なメディアにしていきたい」と話した。
新設された「未来先取り部門賞」には、ジーベックスによる広島の大型商業施設での大型LEDビジョン『THE OUTLETS HIROSHIMA 神楽時計』と、沖縄県中城村の『世界遺産中城城跡プロジェクションマッピング』(沖縄県中城村)が選ばれた。
『THE OUTLETS HIROSHIMA 神楽時計』は、エレベーターと連動した縦型の斬新な大型LEDビジョンと、地元広島の伝統芸能の神楽を高精細CGで表現したクオリティーの高いコンテンツが高評価となった。
『世界遺産中城城跡プロジェクションマッピング』は、2013年に開始した屋外マッピングイベントだが、コロナ禍で中止になった昨年を除いて10年近く毎年実施してきた継続性と地元観光客の増加に貢献したことなどが評価された。
また準グランプリには東京・渋谷ハチ公口の大型ビジョンなどを使ったビジョンジャック企画の『すしで、笑おう 渋谷ジャック企画』(FOOD & LIFE COMPANIES、東急エージェンシー、21インコーポレーション、MOST VALUABLE PARTNER、Sherpa Creative Partner、Detailed Information)が選出された。
● 秋期「VIPOアカデミー」開講 オンラインで5コース コンテンツ業界の人材育成
映像産業振興機構(VIPO)は、コンテンツ業界に特化した人材育成事業「VIPOアカデミー」の秋期5コースを、オンライン(Zoom使用)で開講する。
【コーポレートリーダーコース 第14期】(9月9日-11月25日)講義と演習、グループ活動を通して、経営戦略、ファイナンス、ビジネスプランニング、プレゼンテーション、リーダーシップの知識やノウハウを身につける。
全12日/56時間(3.5時間×16コマ)▽定員=16人▽申し込み締め切り=8月27日▽受講料=VIPO会員33万円、団体会員38万5000円、一般44万円
【プロジェクトリーダーコース 第12期】(9月11日-11月30日)講義と演習、グループ活動を通して、企画力と推進力を強化。クオリティーとスピードを両立させ、周囲を巻き込んでプロジェクトを成功に導く人材を育成する。
全8日/45.5時間(3.5時間×13コマ)▽定員=16人▽申し込み締め切り=8月27日▽受講料=VIPO会員27万5000円、団体会員33万円、一般38万5000円
【グローバルビジネスコース 第10期】(10月8日-11月26日)実践を重視した講義(日本語・英語)と英語での演習を通して、ビジネス力を強化し、グローバルシーンにおいて活躍できる人材を育成。
全8日/24時間(3時間×8コマ)▽定員=10人▽申し込み締め切り=9月24日▽受講料=VIPO会員17万6000円、団体会員19万8000円、一般22万円
【リーガル・エッセンシャルコース 第9期】(9月28日-11月9日)コンテンツ業界のビジネスパーソンとして必要不可欠な、著作権、ライセンス、契約などのリーガル知識を身につける。
全6日/21時間(3.5時間×6コマ)▽定員=16人▽申し込み締め切り=9月17日▽受講料=VIPO会員13万2000円、団体会員15万4000円、一般17万6000円
【ファイナンス・エッセンシャルコース 第10期】(10月7日-11月18日)コンテンツ業界のビジネスパーソンとして必要不可欠な、財務諸表、プロジェクト会計、予算管理などのファイナンス知識を身につける。
全6日/21時間(3.5時間×6コマ)▽定員=16人▽申し込み締め切り=9月24日▽受講料=VIPO会員13万2000円、団体会員15万4000円、一般17万6000円(前後3コマのみのコースあり)
【申し込み・詳細】vipo-academy.jp/news/n210706
● カンヌ広告賞で計24の賞を獲得/電通グループ
電通グループは、世界最大級の広告賞「カンヌライオンズ2021」において、エンターテインメント部門の最高賞であるグランプリを含め、「ゴールド」×2、「シルバー」×9、「ブロンズ」×12の計24の賞を獲得したことを発表した。
カンヌライオンズは、コロナ禍の影響で2020年は中止となったが、21年は6月21-25日の5日間、『Cannes Lions Live』と題して、セミナーや授賞式がオンラインで開かれた。エントリー作品数は90カ国・地域からの計2万9074点で、これらの中から982点の受賞作品が決まった。
エンターテインメント部門のグランプリに選ばれたのは、電通マクギャリーボウエン台湾(台北市)が、台湾の不動産会社のために制作したショートムービー『IN LOVE WE TRUST」(広告主名:SINYI REALTY)。これが台湾にとって初のカンヌライオンズにおけるグランプリとなった。
● ソニー「FX3特別企画トークショー/ProRes RAWとS-Cinetoneの可能性」
印象的な映像表現と優れた操作性を実現したCinema Lineシリーズ最小・最軽量のフルサイズセンサー搭載カメラ「FX3」について語るライブ配信のトークイベント。
映像作家・鈴木佑介氏が、FX6やFX3を愛用している視点でのFX3の活用方法、ProRes RAW/S-Cinetoneの可能性、ワークフロー観点ではS-Log3の概要なども踏まえながら『ルック』を中心に解説する。
配信中にチャット欄での質問にも答える時間も設ける予定。なお、ライブ配信に加え、事前申し込み制・先着順でリアル参加(会場=ソニーショールーム/ソニーストア銀座)も可能(定員10人)。
【日時】7月26日/15時開始
【視聴方法】youtu.be/JfBeOekE_ag
【詳細】ers.sony.jp/SEvent/pageEventDetailEVT?e=a2O5F000005Yck2UAC&p=%E9%8A%8 0%E5%BA%A7
● 第7回「VR/AR/MR ビジネスEXPO2021(VR EXPO 2021 TOKYO)」
トレーニングや3Dデータ活用、コミュニケーション、プロモーション、エンターテインメントなど、さまざまなユースケースに取り組んできた企業の体験展示やビジネスマッチングの機会をオンラインおよび実会場(要予約)で提供する(主催=Mogura)。
【日時】7月28、29日(オンラインセミナー、バーチャル会場)、8月4、5日(リアル会場)
【会場】東京都立産業貿易センター浜松町館3階(東京都港区海岸1-7-1)、体験会は予約制
【入場料】2200円、オンライン参加のみ1100円
【詳細】lp.mogura.co/vrexpo2021tokyo