● 映文連アワード2021 3部門の受賞作品を表彰 グランプリは「幕内劇場」
映像文化製作者連盟(映文連)が主催する産業・文化短編映像祭「映文連アワード2021」の表彰式が、11月29日に東京・六本木の国立新美術館講堂で開かれ、受賞者に賞状とトロフィーが贈られた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の入場はできず関係者のみで実施。表彰式の模様は「日経チャンネル」で配信された。
「映文連アワード」は、プロフェッショナルの仕事にふさわしい作品を積極的に発掘・顕彰することによって、短編映像業界の活性化を図るとともに、次世代を担う新しい才能(学生・個人)を発掘し、映像業界のインキュベータとしての機能を担うことを目的として、2007年に創設された。
15回目を迎えた今年のコンセプトは『reborn(新生)』で、キャッチコピーは『時代ヲ突破スル映像、求ム。』。コロナ感染拡大によって、映像製作の環境が大きく変貌している中、「映像表現も、映像メディアも、新たな映像コミュニケーションを発掘しなくてはならない。そうした視点から、映像製作者たちを応援したいという思いで展開した」という。
今回は「コーポレート・コミュニケーション部門」「ソーシャル・コミュニケーション部門」「パーソナル・コミュニケーション部門」の3部門合わせて、146作品の応募があった。
最優秀作品賞(グランプリ)は、『幕内劇場』(製作:HIROBA、クライアント:3Top)が受賞。コロナ禍において、成田屋・市川海老蔵が熊本・八千代座で開いた全国巡業公演『古典への誘い』の舞台裏に迫ったドキュメンタリーで、困難の中、まず一歩を踏み出してみることの大切さを、さりげなく伝えている(各部門の受賞作品は9月20日号既報)。
なお、東京での上映会(終了)に加え、大阪、札幌などで受賞作品を一般向けに公開上映する予定。
● テレビドラマ制作セミナー「これからの日本のテレビドラマづくりに必要なこと」
◇テレビドラマ制作セミナー「これからの日本のテレビドラマづくりに必要なこと」
映像産業振興機構(VIPO)が日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムとの共催により、2022年1月13日にオンライン(Zoom使用)で開く。
講師は、『#リモラブ~普通の恋は邪道~』、『ホタルノヒカリ』をはじめ、多くの話題作やヒューマンドラマを世に送り出している脚本家・水橋文美江氏と、日本テレビ放送網/情報・制作局ゼネラル・プロデューサーの櫨山裕子氏。
両氏のこれまでのドラマづくりについて、また、これからのインターネット視聴時代の日本のテレビドラマ制作は、どこに向かおうとしているのかについて聞く。モデレーターは日本放送作家協会のさらだたまこ理事長。
受講対象者は、テレビ・映画など映像産業を担うスタッフ、プロデューサーなど。
【日時】2022年1月13日/18-20時
【参加費】VIPO会員2500円、一般3500円、学生1500円
【定員】70人(事前申し込み制/先着順)
【申し込み締め切り】2022年1月7日/15時
【申し込み・詳細】https://www.vipo.or.jp/news/28511/
● 「MPTE AWARDS 2021」表彰式 大賞は関テレの2氏が受賞 新クロマキー技術を開発
日本映画テレビ技術協会は、「MPTE AWARDS 2021」の表彰式を11月10日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催した。
今回の表彰式は、CoFesta2021のパートナーイベント、また東京国際映画祭の一環として実施。式典はコロナ感染予防対策をした上で、受賞関係者と審査関係者のみに限定した。
清原克明会長のあいさつで始まり、「第74回技術開発賞」、「第74回映像技術賞」、「第39回青い翼大賞(学生作品の映像技術賞)」を表彰。日本映画テレビ技術大賞である「第24回 経済産業大臣賞」は、関西テレビ放送の金子宗央氏、大西祐輔氏による「新クロマキー技術『ニジクロ』の開発」に決定した(技術開発賞、映像技術賞は8月30日号既報)。
「MPTE AWARDS」は、制作現場で技術に携わっている人々を表彰する日本で唯一の賞として、映像制作技術の進化と制作意欲の向上を目的に長年実施している。