イベント

2022/10/242022年10月24日

● CEATEC AWARDを発表 シャープの屋内光発電デバイス 経済産業大臣賞を受賞 小さな光をエネルギーに変換

電子情報技術産業協会(JEITA)は17日、都内で開かれた「CEATEC(シーテック)2022」のオープニング式典において、「CEATEC AWARD2022」の経済産業大臣賞にシャープの屋内光発電デバイス『LC-LH』が選ばれたと発表した。同アワードは、新たな価値と市場の創造・発展に貢献、関係する産業の活性化に寄与することを目的とし、シーテックで展示される技術・製品・サービスなどを対象に実施している。
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経済産業大臣賞を受賞した「LC-LH」は、小さな光をエネルギーに変える高効率の屋内光発電デバイスとして開発された。ウォッチや電卓などに用いられる一般的な太陽電池に対して約2倍の発電効率を有し、小さな面積でも高い電力が得られる。
既存の太陽電池搭載商品を高性能化させるだけではなく、これまで使い捨て電池や電源線を備えていた商品へのLC-LH搭載により、電池交換や配線の手間を省く。
この屋内光発電デバイスは、長年にわたり蓄積された液晶ディスプレーの技術を活用しての製造を可能とした。屋内用途と割り切ったことで同社の工場や設備がそのまま使えるため、大幅なコストダウンが見込める。
用途としては、電子値札やPOP、ビーコンやセンサーなどのデバイスが想定されており、電池が不要になることでコストや環境負荷の軽減に貢献する。先進的な技術展示にとどまらない、紙の置き換えや使い捨て電池からの脱却、労働者不足や高齢化社会への対応など、さまざまな社会課題の解決につながる点が高く評価された。
展示会場で説明にあたっていたシャープセミコンダクターイノベーション 企画技術部課長の山口諭史氏は「従来の太陽光発電パネルでは屋内では十分な電力を得ることができなかったが、このデバイスであれば屋内の照明のもとでも高い電力が供給できる。まずは電子値札や屋内のPOPサインでの利用を想定しているが、低消費電力の電子ペーパーなどのディスプレーを使えば、小型のデジタルサイネージや表示板への応用も可能だ。またデバイスの複数利用により、より大型のデジタルサイネージへの搭載も視野に入る」と話していた。
なお、総務大臣賞はローカル5G小型一体型基地局「UNIVERGE RV1200」(NEC)が受賞。今年から創設されたデジタル大臣賞には、工作機械を動かす加工プログラムを完全自動生成する、世界初のAIソフトウエア「ARUMCODE1」(アルム)が選出された。


● 第70回 民放大会 11月8日 東京・グランドプリンス新高輪

日本民間放送連盟は、11月8日にグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで「第70回民間放送全国大会」を開く。遠藤龍之介会長のあいさつに続き、岸田文雄内閣総理大臣、寺田稔総務大臣、前田晃伸NHK会長の来賓祝辞を予定。石澤顕民放大会委員長(日本テレビ放送網社長)が大会宣言採択をする。


● 「地方の時代」映像祭2022 贈賞式や受賞作品上映など 関西大学で11月12-18日に開催

吹田市、関西大学、日本放送協会、日本民間放送連盟、日本ケーブルテレビ連盟の5者で共同主催する第42回「地方の時代」映像祭2022は、11月12-18日に大阪府吹田市の関西大学千里山キャンパスで開かれる。
今年の「地方の時代」映像祭コンクールには、合計273作品の応募があった。内訳は「放送局部門」130作品(前年比5本減)、「ケーブルテレビ部門」54作品(同5本増)、「市民・学生・自治体部門」69作品(同5本増)、「高校生(中学生)部門」20作品(同2本減)となっている。
審査の結果、32作品が入賞。初日の12日に贈賞式(13時開始)を実施し、これらの作品の中からグランプリ(賞金100万円)をはじめ、優秀賞、選奨、奨励賞を発表し表彰する。続いてノンフィクション作家、沢木耕太郎氏による記念講演『「時代」を超える』(14時20分~)、グランプリ受賞作品上映(15時30分~)、シンポジウム『地域からは日本と世界の今が見えてくる』(16時40分~)を開く。
13日は、グランプリ作品上映(11時~)、ワークショップ『どうなる・どうする地域放送~ローカル放送局・ケーブルテレビ局の未来戦略~』(13時~)および受賞作品上映、14-18日はコンクール参加作品上映(11-18時/受賞作品および一次審査通過以上の作品)といったスケジュールになっている。
なお、12日は、事前申込制による抽選での入場となり、当日受付はない。
また、12月3日(13時30分-17時には、東京・丸の内の関西大学東京センターで「グランプリ受賞作品を語る会」を開く予定。
◆「地方の時代」映像祭2022
【会場】関西大学 千里山キャンパス 第三学舎ソシオAVホール/100周年記念会館(大阪府吹田市山手町3-3-35)
【詳細】https://www.chihounojidai.jp/guide/index.html


● 文化庁映画週間 シンポジウム 「恐怖映画の美しき世界」 映画賞受賞作品の上映会も

第19回 文化庁映画週間(主催:文化庁、共催:ユニジャパン)では、10月28日にシンポジウム「恐怖映画の美しき世界」、10月30日に「令和4年度 文化庁映画賞受賞記念上映会」を開く(いずれも入場無料・事前予約制)。
◆シンポジウム「恐怖映画の美しき世界」
『カリガリ博士』(1919年)からジャパニーズホラーまで、1世紀にわたる国内外の恐怖映画のポスターなど100点超を一挙展示する、国立映画アーカイブの展示企画「ポスターでみる映画史 Part4 恐怖映画の世界」(12月13日-2023年3月26日)と連動。映画監督、映画ビジュアルを手掛けるデザイナーらが登壇し、洋邦の恐怖映画について、それぞれの視点で語る。
【日時】10月28日/16時開始
【会場】東京ミッドタウン日比谷 BASE Q(東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷6階)
【詳細】bunka-cho-filmweek.jp/symposium.php
◆令和4年度 文化庁映画賞受賞記念上映会
受賞作品の上映後に受賞者をゲストに迎え、作品が作り出された背景や製作秘話などを披露し、映画の可能性について語り合う。
【日時】10月30日/10時開始
【会場】スペースFS汐留(東京都港区東新橋1-1-16 汐留FSビル)
【詳細】https://bunka-cho-filmweek.jp/screening.php


● みなと科学館が企画展 ビデオカメラ技術の変遷 貴重な実物の展示が充実

港区立みなと科学館(以下、みなと科学館)では11月13日まで、2022秋の企画展として「ビデオカメラのいま・むかし-みんなの思いを映す技術-」を開催している。入場無料。
アナログからデジタルへ、小型・軽量・高精細化、スマートフォンやドローンなど、目まぐるしく進化してきたビデオカメラ技術の変遷を、港区の映像技術産業の歴史とともに振り返り、映像技術と人の昔・今・未来を考察する。
実物展示のコーナーでは、重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)にも登録されている、貴重なビデオデッキ一体型のビデオカメラや、8ミリビデオカメラなどを展示。最新性能のビデオカメラも展示し、形、重さ、性能、撮影スタイルがどのように変化したのか、当時の映像や実物大パネルも併せて見られる。
また、1970-80年代に実際にNHKのテレビ番組で使用されていたテレビカメラも展示している。
【期間】開催中-11月13日/9-20時
【会場】港区立みなと科学館 多目的ロビー(東京都港区虎ノ門3-6-9)
【詳細】https://minato-kagaku.tokyo/


● ブラックマジックデザイン製品で実現する配信・編集ワークフローセミナー

三信電気が10月28日にオンライン(Zoom使用)で開く。ブラックマジックデザインの新製品を中心に配信・編集のワークフローについて、実機を交えて説明。ブラックマジックの担当者がオールインワンシステムを提案する。説明するソリューションは、Ultimatte、ATEM SDI ISO、Cloud store、ダビンチリゾルブなど。
【日時】10月28日/14-15時
【申し込み・詳細】https://zoom.us/webinar/register/WN_avBdEEMKQayoYbYatP4bbw

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