● 「JEITAベンチャー賞」を発表 気鋭の新規企業5社が受賞 成長性、波及性、社会性を審査
電子情報技術産業協会(JEITA)は、「JEITAベンチャー賞」の受賞企業5社を発表した。JEITAベンチャー賞は、電子情報技術産業の総合的な発展のみならず、経済発展に貢献しうるベンチャー企業を表彰するもの。過去にはPreferred NetworksやMUJIN、ABEJAなど、気鋭のベンチャー企業計45社が受賞しており、今年が8回目の取り組みとなる。「JEITAベンチャー賞審査委員会」が成長性(先導性)、波及性、社会性の3つの視点からベンチャー企業を審査・選考した。
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第8回「JEITAベンチャー賞」は、アーバンエックステクノロジーズ、アルガルバイオ、アルム、イムノセンス、エレファンテックの5社が受賞した。また、特別賞である「Early edge賞」(市場における貢献度は未知数だが、非常に高い技術を保有し、大きな成長が期待できる企業)には、Acompanyが選ばれた。
JEITAは現在、Society 5.0の推進を事業指針として、業種・業界の枠を超えた共創による新たな市場創出に取り組んでいる。JEITAベンチャー賞は、その取り組みの一環。IT・エレクトロニクス業界の発展につながるベンチャー企業を支援する。
受賞各社の概要は次のとおり。
【JEITAベンチャー賞】
◆アーバンエックステクノロジーズ(東京都渋谷区/前田紘弥・代表取締役)
「都市インフラをアップデートし、すべての人の生活を豊かに」をミッションに掲げ、「しなやかな都市インフラ管理を支えるデジタル基盤をつくる」ことを目指している。
その第一歩としてスマートフォンや車載カメラなどのデバイスで撮影した動画や画像データを用いたAIによる道路損傷検知サービスを提供。
◆アルガルバイオ(千葉県柏市/木村周・代表取締役社長CEO)
世界的にもまれなマーケットイン型の「バイオファウンダリー型藻類開発プラットフォーム」を構築。保有する藻類ライブラリーと蓄積されたデータを活用し、最適な藻類の種株や培養製法などを、さまざまな領域において企業に技術提供するB2B型のビジネスモデルを構築。
◆アルム(石川県金沢市/平山京幸・代表取締役)
製造業における部品加工業者を対象に、CADデータからNC工作機械のプログラミングを完全自動化するAIソフトウエア「ARUMCODE1」を開発。
◆イムノセンス(大阪市中央区/杉原宏和・代表取締役)
各疾病に特有のマーカーを免疫反応と電気化学反応で精密に定量化できる独自の小型免疫測定デバイスを開発。小型で持ち運びが可能であり、少ない検体量に対して10分で簡便な検査を実現できるため、迅速診断ニーズが強い心疾患や塞栓症などの循環器系疾患などに対して、緊急性の高い検査を実施できる。
◆エレファンテック(東京都中央区/清水信哉・代表取締役社長兼CTO)
環境負荷の少ない金属インクジェット印刷による独自方法で、低コストでリードタイムの削減が可能な電子回路基板P-Flexを製造販売する。
【Early edge賞】
◆Acompany(名古屋市西区/高橋亮祐・代表取締役CEO)
秘密計算による「プライバシー保護とデータ活用」の両立を実現するプラットフォーム「AutoPrivacy」をコア事業として、複数のプライバシーテック(秘密計算、匿名化、連合学習、合成データなど)を組み合わせたデータ処理プロセスを構築可能とする技術を提供。
● 映文連アワード2023 短編映像作品の募集を開始 業界の活性化と新人の発掘
映像文化製作者連(映文連)は、短篇映像祭「映文連アワード2023」の作品募集を開始した。
「映文連アワード」は、プロフェッショナルの仕事にふさわしい作品を積極的に発掘・顕彰することによって短編映像業界の活性化を図るとともに、次世代を担う新しい才能(学生・個人)を発掘することを目的として2007年に創設。現在は2010年より始まった「International Corporate Film Showing」(旧:世界の優秀企業映像を見る会)と同時開催し、国際短編映像祭の一環として実施している。
「映文連アワード2023」のコンセプトおよびキャッチコピーは『わたしたちは、作りつづける』。シンプルな言葉だが、映文連は今年創立70周年を迎えることもあり、「この言葉はアワードに参加する人々の自己確認であり、そのことを継続し成し遂げる映画人に対する敬意の気持ちを表すもので、引き続きクリエイターたちを支援し、育成することを意図した」という。
「映文連アワード」の公募部門は、次の3部門からなる。
[コーポレート・コミュニケーション部門] ▽企業のブランディング、企業・産業文化を伝える映像など
[ソーシャル・コミュニケーション部門] ▽教養(教育、文化、社会)を目的とする映像など
[パーソナル・コミュニケーション部門] ▽学生および個人・グループが製作した映像など
経験豊かなプロデューサー・ディレクターによる1次審査、映像評論家などの審査員による2次審査を経て、最優秀作品賞(グランプリ)、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、優秀作品賞(準グランプリ)、部門優秀賞、優秀企画賞、i賞(個人賞)などが決定する。
応募締切日は5月31日。
【詳細】www.eibunren.or.jp/top/eibunren-award2023.html
● 大阪・関西万博開催を支援 展示会とセミナー開く 4月13、14日の2日間
大阪・関西万博開催支援EXPO実行委員会(運営:イノベント)は、「第3回大阪・関西万博開催支援EXPO」を、4月13、14日の2日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催する。
2025年に開催が予定されている大阪・関西万博は『いのち輝く未来社会のデザイン』をテーマとしており、この万博の成功に向けて、同EXPOでは業界関係者が一堂に集まり、具体的な準備のための情報交換・商談の場の提供を目的としている。
また、開催地である大阪・夢洲全体の総合的・一体的なまちづくりのために、万博のレガシーをどう生かすか、といった「万博後のまちづくり」の視点から、さまざまな議論の場を提供することで、夢洲を中心とした大阪・関西圏の持続可能な発展を目指している。
展示会と同時開催企画として、全14セッション「大阪・関西万博開催支援セミナー」も実施する。セミナーでは、万博に出展が決まっている13の民間パビリオンのうち、3つの企業・団体から、パビリオンのコンセプトや進捗状況などについて講演。また、万博に参加する海外国が、自国のパビリオンについて説明する。
【日時】4月13、14日/10-17時
【会場】インテックス大阪2号館(大阪市住之江区南港北1-5-102)
【詳細】osakakansai-expo.jp/
● 放送ライブラリーで春の人気番組展開く/放送番組センター
放送番組センターは、横浜市の「放送ライブラリー」で、「2023 春の人気番組展」を4月21日から開く。入場無料。
これは、年2回開催している恒例のイベント。NHK、民放各局の新番組や人気番組のポスター、台本、関連グッズ、セット模型・デザイン画などの展示の他、番組PR映像も上映する。
【会期】4月21日-5月28日/10-17時(月曜休館)
【会場】放送ライブラリー(横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター内)
【詳細】www.bpcj.or.jp