● 「エルピス」がテレビ部門大賞 プロデューサーは佐野亜裕美氏/第60回ギャラクシー賞
日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀な番組・個人・団体を顕彰する「第60回ギャラクシー賞」(主催=放送批評懇談会)の贈賞式が5月31日に開催された。
テレビ部門の大賞は、関西テレビ放送のドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』に贈られた。警察や政治、テレビのあり方を問い直し、脚本と演出、演技でそのメッセージをドラマに昇華させたことが評価された。
プロデューサーの佐野亜裕美氏は「タブーに切り込んだという意識はなく、放送後、周囲から大丈夫かと言われて驚きを隠せなかった」としたうえで、「志が通じるものは作りたいと思いつつも、皆次に進んでいる。この喜びを忘れず次を作りたい」とあいさつした。
主演の長澤まさみは、同作と大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)のナレーションで個人賞を受賞。エルピスの大根仁監督が祝福に駆けつけた。
フロンティア賞には、AbemaTVとテレビ朝日の『FIFA ワールドカップ カタール 2022』生中継が選ばれた。
その他の主な受賞は以下のとおり。
【ラジオ部門】
●大賞=RBCiラジオスペシャル「ダニーボーイ・齋藤悌子、ジャズと生きる」(琉球放送)
●DJパーソナリティ賞=安住紳一郎「安住紳一郎の日曜天国」(TBSラジオ)パーソナリティ
【CM部門】
●大賞=大塚製薬 カロリーメイト「狭い広い世界で篇」(大塚製薬 博報堂 catch ENOAD AOI Pro.)
【報道活動部門】
●大賞=ドキュメンタリー素材を平和教材として活用(広島テレビ放送)
◆放送批評懇談会60周年記念賞=タモリ
◆志賀信夫賞=岡崎栄
◆マイベストTV賞 第17回グランプリ=ドラマイズム「美しい彼」(シーズン2)(毎日放送)
● CGアニメ作品など募集 プロデビューの機会創出/京都国際クリエイターズアワード
映像産業振興機構(VIPO)は、京都市からの受託事業である「2023年度 クリエイター志望者支援業務」の一環として、『京都国際クリエイターズアワード2023』の作品を募集する。
同賞は、マンガ家、CGアニメーターを含むクリエイターが、京都を通じてプロデビューする機会を創出するための国際コンテスト。昨年までは「京都国際マンガ・アニメ大賞」として、マンガ、イラスト、CGアニメの3コンテストから大賞を輩出していた。2023年からは「京都国際クリエイターズアワード」にリニューアルした。
今年度は、コミックコンテスト、CGアニメコンテストの2本柱で構成。コミックコンテストではストーリーマンガ、作画、コマ割りの3部門の作品を募集する。
CGアニメコンテストの対象は、CGアニメクリエイター志望者で日本でのデビューを目指す人、またプロでも自主制作作品の応募は可能(国籍不問)。応募締切日は7月31日(17時まで)。
10月上旬に受賞者に結果は通知。授賞式は11月中旬に京都市内で実施する予定。
【応募方法・詳細】▽CGアニメコンテスト=cganime.jp/EX/contest▽コミックコンテスト=medibang.com/contest/kyoto-manga2023/
● 定時総会と記念講演会 デジタル庁参事官が登壇/ケーブルテレビ情報センター
ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第45回「CRI定時総会 記念講演会」を6月15日に開く。
記念講演会は「地域DXの担い手として ~デジタル田園都市国家構想の実現に向けて~」と題して、デジタル庁 統括官付参事官の吉田恭子氏が登壇。オンライン(Zoom)でも実施する
スマートシティを実現し地域を活性化することは、CATV事業者が目指す地域貢献の姿と合致する。講演では、「2030ケーブルビジョン」の進捗状況と今後の展望などについて解説する。
【日時】6月15日/記念講演会16-17時、情報交換会17-18時30分
【会場】日本記者クラブ10Fホール(日本プレスセンター)(東京都千代田区内幸町2-2-1)
【参加費】▽会場参加=CRI会員1万5000円、CRI非会員2万円(情報交換会含む)
【オンライン参加】CRI会員5000円、CRI非会員1万円
【詳細】cri-info.jp/20230524_7924